俳優・高良健吾さんたちに直撃インタビュー! オール福井ロケの映画「罪と悪」(2/2公開)の撮影ウラ話をノリノリで聞いちゃいました♪

俳優・高良健吾さんたちに直撃インタビュー! オール福井ロケの映画「罪と悪」(2/2公開)の撮影ウラ話をノリノリで聞いちゃいました♪

こんにちは! ふーぽ編集部です。

聞いてください! 先日、編集部にすごい人たちが来てしまいましたよ!

なななんと! 映画監督の齊藤勇起さん(福井市出身!)、俳優の高良健吾さん、大東駿介さん、石田卓也さんの4人。ドーン。

 

そうなんです。

今週2月2日(金)から全国で上映中の映画「罪と悪」のプロモーションです。

「罪と悪」といえば齋藤監督のデビュー作で、全編福井県内でロケをしたということで話題沸騰中の作品ですよね!

 

取材日の1月24日(火)は、特急列車が終日運休したレベルの大雪でしたが、ゲストの皆さんは飛行機と車を飛ばして福井入り。

すごいゲストが来るとあって、朝から熱気ムンムンの異常なテンションのふーぽ編集部に対して、本当にびっくりするほど気さくに、撮影のウラ話や福井という土地や人への想いまで、ノリノリで語っていただきました。

控えめに言って大盛り上がり(ふーぽが!)のインタビューになりましたよ。

映画「罪と悪」は、井筒和幸監督、岩井俊二監督など名だたる巨匠たちの元で助監督を務めた福井市(旧清水町)出身の映画監督・齊藤勇起さんのデビュー作。

地方の小さな町で起きた事件を通して、罪を犯すことや償うこと、人間にとっての「悪」とは何かを問う、監督オリジナル脚本の本格ノワールミステリーです。

ふーぽも前もって映画を見させていただきました!

STORY
小さな町の橋の下で13歳の男子中学生が殺害される。春、晃、朔(さく)の同級生3人は犯人と確信した男ともみ合いになり、男を殺してしまう。
罪を背負った幼馴染3人は20年間の沈黙を経て再会するが、同じ橋の下で同様の少年殺害事件が起こる。事件をきっかけに少年3人が心にしまった過去の事件の扉が再び開き始める。
かつての事件の真相は―。そして罪と向き合うということは―。

荒んだ家庭環境に育ち現在は闇の仕事も請け負う会社経営者「春」を高良健吾さん、
警察官の家庭に育ち自らも捜査一課の刑事となった「晃」を大東駿介さん、
家業の農業を継ぎ現在は引きこもりの兄の面倒を見る「朔」を石田卓也さんが演じています。

 

\予告編動画はこちら/

 

福井県内でのロケは、2022年7~8月の約1カ月間にわたって、福井市や越前市、南越前町などで行われました。

と、前置きはこれぐらいにして、さっそく4人のお話をお聞きしましょう!

 

左から、監督の齊藤勇起さん、俳優の高良健吾さん、大東駿介さん、石田卓也さん

 

ふーぽ編集部
本日はこんな大雪の中、はるばる福井までお越しいただき、本当にありがとうございます。雪、大丈夫でしたか?
 

 大東さん 
「全然大丈夫です^^
ロケで来福した時は夏だったので、冬はこんなに雪が降るんだねって、みんなで感動してたんです」

 

 石田さん 
「僕は今北海道で農業もやっているんですが、この窓から見る景色は、ほとんど北海道だなーって感じですね」

 

 

 全編福井県で撮影した齋藤監督デビュー作

 

ふーぽ編集部
この映画は全編福井での撮影でしたが、齋藤監督はデビュー作を故郷で撮ることにこだわったそうですね。

 齋藤監督 
「そうなんです。
効率を考えると東京近郊で撮影するなどの方法もありましたが、この物語を自分が育った故郷に落とし込んだらもっといい雰囲気作りができると考えました。
なにより、福井がどんな場所はよくわかっていますから」

 

 大東さん 
「この作品を演じるにあたって、やっぱり土地やコミュニティの大きさをリアルに想像することではじめて演じられる部分が大きくて。今回、監督が福井出身だからこそ選んだ場所や風景があることで、すごく役作りの助けになりましたね」

 

ふーぽ編集部
映画には、通称「片町」や国道8号線沿いの風景、お店など福井県民なら見覚えがある場所がいっぱい出てきますね。

撮影の許可などは大変でしたか?

 齋藤監督 
「撮影場所は、県内のいろいろな場所を下見して選びました
役所などへの手続きはプロデューサーが頑張ってくれたのですが、どこもスムーズに撮影できましたね。

繁華街の片町のシーンでは、僕の記憶の中にある賑やかだったころの姿が再現できています。
いろいろなお店のスタッフもエキストラとして協力していただきましたね。」

 

ふーぽ編集部
中学校のシーンは、監督の母校で撮影したんですよね。

 齋藤監督 
「そうそう、校舎の外も中も僕が通っていた時のそのままで、そのままじゃんって(笑)。いい感じに古くて、思った以上に良いシーンが撮れたと思います。
ロケ場所として、ほかの監督にもおすすめしたいぐらいです(笑)」

 

 

 

 撮影時の思い出は“福井の人”との関わり

 大東さん 
福井のエキストラの方々はすごく印象的でした。
みなさん、お芝居をするということに対してすごく真剣に向き合っていて、ちょっとお世辞抜きに、ほかの地域ではあまりなかった感覚でしたね」

 

 石田さん 
「ほんとそうだよね、映画のラストの祭りのシーンの撮影とかもさ。みんなきっちり指示通りに動いてたね」

 

 高良さん 
「そういえばクランクアップの前日、とあるエキストラさんに『俳優になるにはどうしたらいいですか』って真剣に相談されましたよ、僕」

 

 齋藤監督 
「エキストラの方も、いろいろな場面で裏方として手伝ってくれた方も、『地元出身の監督がやるんだったら、僕らも全力で盛り上げないと』とおっしゃってくれて。本当にありがたかったです。
やっぱり、そういう優しい県民性ですよね」

 

ふーぽ編集部
実はふーぽ編集部にも、エキストラで撮影に参加したスタッフがいまして・・・。

 

 齋藤監督 
「おおー、そうでしたか! それはそれは、ありがとうございます! ! 」

 

 高良さん 
「撮影を終えた今でも、僕たち出演者の間で福井で出会った人たちのことが話題になるんですよ。
地方での撮影はよくありますが、僕自身もこんなに心を開いて撮影に取り組めたのは珍しいです」

 

 大東さん 
エキストラの方とスタッフで撮影後に食事に行ったこともあったよね。

そういう雰囲気になれたのは、監督のおかげだと思います。これまで助監督として積み重ねた撮影現場での経験があって、さらに監督の人間性がうまく地元の人を巻き込んで、いい盛り上がりを作ってくれたんだと思います」

 

 齋藤監督 
「……すみません、褒められるのに慣れてないんで(照)。
ありがとうございます。一生覚えとこ。」

 

 

 ロケ地以外は地元民馴染みのスポットへ 

ふーぽ編集部
福井での撮影で印象に残っている場所はありますか?

 

 高良さん 
「僕は、今庄(南越前町)の川ですね。
映画の中では、物語を前に進める印象的なシーンとして登場します。
撮影が始まっても役作りで悩んでいた部分があったんですが、その川での撮影の時に、大東くんといろいろ語り合って、自分なりの納得があって。そういう意味で思い入れの深い場所です」

 

 大東さん 
「僕はよく撮影の合間に自転車に乗って福井のまちなかを巡っていましたね。
大きな川に沿って走って山のほうまで行ったり、帰りはドンキ・ホーテに寄ったり、ジムでトレーニングして銭湯行ったり。このまちで僕の世代の人がやっているであろう行動をひとしきり満喫させてもらいました(笑)。」

 

ふーぽ編集部
大東さんがその辺をフラフラしてたんですか!?
銭湯で湯船につかって隣にいたら、腰ぬかしますよ。

 

 大東さん 
「そうそう、銭湯はゆ~遊ですね。ジムは福井県営体育館のやつ」(スマホの履歴を見ながら)

 

 高良さん 
「あー、行きましたゆ~遊。
あとエルパ行って、すぐ横の映画館も行きました。近くにスタバありますよね^^? そこも寄ったりして。」

 

 石田さん 
「僕は泊まっていたホテルの目の前が福井市中央公園だったので、よく散歩していましたよ。
歩きながら作品や役作りについて考えていました」

 

ふーぽ編集部
マジですか! みなさん、福井にほぼ住んでたんですね!(笑)

 

 齋藤監督 
「役者のみなさんは、いわゆる観光地巡りではなく、この土地で暮らすスタイルに近い過ごし方をしてくれていました。
それが撮影で、芝居をする上でも大きなプラスになったと思います」

 

 

 福井の魅力は日々の暮らしにある?!

ふーぽ編集部
なるほど、さすがです。

ところで、福井の食べ物で印象に残ったものはありますか?

 

 高良さん 
「カニですね(即答!)茹でた越前がに、美味しかった」

 

 大東さん 
「うわー、めっちゃええな!
それ、たまたま僕だけいなくて食べてない。」

 

 高良さん 
「じゃあ今日か明日、ぜひ食べましょう!」

「よっしゃー!カニや~!」と喜ぶ大東さん

 

 石田さん 
「カニももちろん美味しかったですが・・・。
そうそう、健ちゃん(高良さん)とパッと入った蕎麦屋さんで食べた、くるみそばが最高でしたね。
福井って結構何でもおいしくて、さっと何気なしに入った店で出てくるお刺身なんかもメチャクチャ美味しくて驚きました」

 

 大東さん 
「劇中でも出てくる焼肉屋がたまらなく美味しくて、雰囲気もお店の方も素敵で。
撮影以外でも何回も食べに行きましたよ」

 

 高良さん 
「あー、そうだそうだ。まったくお世辞じゃなく僕、あの焼き鳥の秋吉、すごく好きです。
東京の渋谷店にもよく行くんですけれど、いつも混んでて入れないほど人気ですね。」

 

ふーぽ編集部
みなさん、これでもかってほど福井を満喫してくれて、うれしい! !

そんな福井にもうすぐ北陸新幹線が延伸されるのですが、今後、観光客がたくさん来てくれるために福井には何が必要でしょうか?

 大東さん 
「福井の人たちは奥ゆかしいので、自分たちは福井という土地に満足しているけれど、それを他県の人にひけらかす必要は無い、って考えているんじゃないかな。
僕自身、移住するなら福井って公言するほど気に入っていますが、観光地としてアピールするより、ゆっくり過ごして初めてわかる福井のこの心地よい環境を知ってもらえたらと思います」

 

 齋藤監督 
「観光名所に行かなくても、ただホテルに泊まってふらっと街歩きするだけでのんびりできて最高っていう土地ってなかなかないと思う。

時代の流れの中で、福井のまちはどんどん変わってきて、ちょっと寂しい部分もありますが、それでも変わらない大事な部分があるから、僕はここで映画を撮ったんだなって思います」

 

 

 映画「罪と悪」の見どころ

 

ふーぽ編集部
確かに、福井は日々の生活の中での満足度が高いまちかもしれません。みなさんにそう言っていただけて嬉しいです。

それでは最後に映画の見どころを教えてください。

 

 高良さん 
「罪や悪という、普段生きている中では避けてしまうようなテーマについて深く考えることで、新しい価値観に出合わせてくれる作品だと思います。
確かに気軽にサッと見られる映画ではないかもしれませんが、物語の中では、単純な価値観によって誰かを裁くことをしていない
だからこそ、そこに救いがあると僕は解釈しています」

 

 大東さん 
「映画の中で描かれる自分たちのまちを見た時に、福井の皆さんが何を感じ取るのかがすごく気になりますね。
コスパや効率が大事にされて映画が1.5倍速で観られてしまう世の中ですが、僕たち役者は画面に映る1秒に命をかけて芝居をしています。
特に若い世代の方々がこの作品を見て、映画そのものに興味を持ってくれたら嬉しいです」

 

 石田さん 
「福井のみなさんにとって馴染みある自然や街、道路、お店といった景色がたくさん映っていると思います。
特に、景色に注目して見ることができるのは地元の人ならではのこの映画の特別な楽しみ方だと思うので、物語はもちろんですが、そこを楽しんでほしいですね」

 

 齋藤監督 
「罪と悪という永遠に答えが出ないものをテーマに、こんな素晴らしい役者の皆さんに演じてもらって、とても良い作品になったと思っています。
福井でも、いや、福井だからこそ、こんなすごい映画撮れるんだよって伝えたいですね。
難しいテーマですが、僕はこの作品を、思春期を迎える中学生ぐらいの子たちにもぜひ見てもらいたい。

そして、3日間でも一週間でもいいから、見た人の心のどこかに残って、何かを考える。そんな作品になれたら嬉しいです」

 

ふーぽ編集部
この作品を福井で撮っていただいて本当にありがとうございます。

ちなみに監督! ズバリ、福井では思い残すことなく撮り切りましたか?! 

 齋藤監督 
「ひとまずは!(笑)。撮り切ったという思いはありますね。
僕は今回の撮影で予想以上の収穫がありました。

映画は記録的な側面もあると思っていて、今この瞬間の福井の街や空気を切り取って、映像として物語の中に残すことができたと感じています。
いつか福井の人が懐かしみながらこの映画を観てもらう時がきたらいいなと。

だけど、考えてみたら、まだまだ福井にはいい場所がありますよね。今回、撮影では訪れていない嶺南地域でもいつか映画を撮ってみたいですね」

 

ふーぽ編集部
ぜひぜひ、お願いします!
そしてみなさん、撮影でなくても新幹線に乗っていつでも福井に遊びにいらしてくださいね。

今日は本当にありがとうございました!

\福井の皆さんへビデオメッセージ/

 

「絶景ですね」と話しながら雪景色を眺めるみなさん

インタビューでは、みなさん本当に楽しそうに福井での日々について話してくださって、ふーぽはメチャクチャ感激でした!

映画「罪と悪」は2024年2月2日(金)から全国で上映中

福井県内では、テアトルサンク、福井コロナシネマワールド、鯖江アレックスシネマにて上映

ぜひ皆さん、ぜひ劇場の大スクリーンで、福井の街と物語を堪能してください!

 

\ありがとうございました!/

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

ふーぽ編集部
writer : ふーぽ編集部

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