福井の庭園カフェ6選。日本庭園やガーデンを眺めながら、至福のティータイムとランチを。

青葉山のふもとにあるカフェ「花番地」の庭は、まるで小さな森。
ガーデンアーチをくぐり、緑の合間を縫って進んでいくと、ログハウスが現れます。

「席に座った時の視界や目線の高さに合わせて、植える花のレイアウトを考えています」とオーナーは言います。

秋はキバナコスモスやセージ、シュウメイギクなどが花を咲かせ、緑の中に彩りを添えます。

自家製野菜をふんだんに使用するランチには、季節ごとに“食べられる花”が添えられることもあります。

生命力みなぎる植物を眺めながらいただく丁寧な味わいに、気持ちはどんどん開放されていくようで、自然と笑顔になっていきます。

今後は、ガーデン雑貨をはじめ、珍しい花苗や野菜苗も販売予定。

庭づくりのヒントや楽しさも教えてくれるカフェです。

地元名士の別荘として、1916（大正5）年に建てられた邸宅「愛山荘」。

国登録の有形文化財に指定される1700坪の広大な敷地には、数奇屋造の主屋と離れ、そして蔵座敷や茶室が配置されています。

屋久杉を贅沢に使用した天井や、鳥や松の彫刻が施された欄間などの意匠も見どころです。

邸宅から眺める庭園は、四季折々の緑や花で季節を感じとることができ、秋になるとキンモクセイが香り、鮮やかな紅葉に染まります。

木々の間に見える越前富士「日野山」も庭園と見事に調和し、「山を愛でる時間を過ごしてほしい」という、主人の想いを感じながらのティータイムが楽しめます。

まちなかにありながら、豊かで奥深い大自然と空の広さに気付かせてくれます。

静かな住宅街の中に姿を現すイングリッシュローズガーデン。

70種類のバラや季節の花々が植えられ、10月には秋バラが見ごろになります。

秋のバラは春に比べて花数は少ないものの、花持ちもよく、色の鮮やかさや香り高さが優れるそう。

爽やかな風と、花や緑の香りを感じられるテラス席が、秋の特等席です。

ここでいただけるメニューも「ローズティー」520円をはじめ、バラが香るものが揃います。

2020年10月20日（火）からは「秋バラフェア」が始まり、メニューの割引などのサービスもあるそうです。

可憐なバラに身も心も癒されて、時が経つのを忘れる心地よさだ。

邸宅を改装した喫茶店の庭は約200坪の広さ。

一面に苔が広がり、サクラなどの木々や草花が季節ごとの色を織りなすのが楽しめます。

秋にかけてはススキやキンモクセイ、そしてモミジの紅葉が見ごろを迎えます。

現在は真冬と真夏を避けて、屋外席の「庭カフェ」のみ営業しています。

秋の風を感じながら味わうコーヒーのお供には、「焼きチーズケーキ」が定番。

ふんわりとした口当たりと濃厚な味わいに加え、焼き色が香ばしく美味しい一品です。

風に揺れる木々の葉音とともに安らかな時間に誘ってくれます。

築300余年を数える、大きな茅葺屋根の一軒家を改装したカフェ。

庭好きだったという店主の祖父がつくった庭を、今は店主夫妻が手入れしながら大切に受け継いでいます。

庭に面した窓にはまるのは、今では貴重な「大正ガラス」。

陽の光で揺らめいて見える微妙なゆがみが美しく、庭の趣を際立たせています。

大豆ミートと野菜中心のランチや、手作りの甘酒や塩麹を使用したスイーツなど。

丁寧な味わいを堪能しつつ、刻まれた歴史といにしえの美しさを感じてみて。

平泉寺白山神社参道脇のカフェの看板メニューが「苔ティラミス」。

美しいコケで知られる境内をイメージした緑の“庭園”が皿の上に広がります。

甘酒と白みそを使ったティラミスに抹茶を振りかけ、砂糖の枯山水を挟んで、ほぐした米粉のケーキでモコモコのコケ庭を演出。

抹茶の風味がふわっと広がる“コケ”の味わいに心がほどけていきます。

この一皿を楽しむなら、テラス席がおすすめ。
自然豊かな地域一帯が大きな庭のよう。

店内も周辺で摘んだモミジなどの植物で彩られています。