豊彩窯・吉田雄貴さんと「とんぼ」【ふくいの人と道具】

    豊彩窯・吉田雄貴さんと「とんぼ」【ふくいの人と道具】

    こんにちは、ふーぽ編集部です。

    いろいろな職人たちの技を支えている道具たち。その道具への思いを、使い手にお聞きする「ふくいの人と道具」のコーナーです。

    今回は、福井県丹生郡越前町にある豊彩窯の吉田雄貴さんにお話を伺ってきました。

     


     

      竹製で、構造は至って単純

      子どもでも作れそうな素朴な道具だが、「これがないと仕事にならないですね」と吉田さんは言います。

      素朴な造りの「とんぼ」。どんな全貌の器を作ったかまでは、見ても思い出せないそう

       

      越前焼工業組合を通して料亭などから器の注文が入れば、多い時で一日100個作ることもあるそう。

      規格が厳しく、少しでも規格外となれば、たとえ傷ひとつなくても納品できないと言います。


      そこで活躍するのが、この「とんぼ」。


      竹串状の軸で口の径を、へら状の部分で深さを素早く測り、顧客の求める大きさに合わせます

      越前焼で使われる土は、焼くことで元の大きさからおよそ16%縮むが、とんぼはそれを計算して作られている

      使うときは、穴の開いたヘラに取り付けて使う

       

      注文が入る度、新調したり、昔使ったものを加工し再利用する。

      吉田さんも、これまでいくつもこしらえてきたと言います。

      それだけ何十個、何百個と同じ器を手掛けたということ。


      「同じ形のものを繰り返しつくった方が、技の上達は早いですよ」


      父親が始めた豊彩窯。大学で陶芸を学び、家業に入った吉田さんだが、この3年間で父親から手取り足取り教わったことはないそうです。

      父親の技を目で盗みながら、入ってくる注文を捌き、腕を磨いてきました

      吉田さんの手掛けた器。下段中央のお猪口は、珍しい色合いが好評を得ている

       

      吉田さんは、越前焼で最年少の職人としての期待も大きい存在です。

      組合が運営する直売所では専用の販売ブースも。

      仕事の合間を縫って、自らの意匠を込めた作品を制作し、店頭に並べています。


      購入した顧客から、作品と同じものをまとまった数作ってほしいと注文が入ることも。

      「作品が認められることは何よりうれしいですね。越前焼でありながら、越前焼らしくない。そんなものをいつかは作れたらと思っています」と吉田さんは話します。

      豊彩窯(ほうさいがま)

      福井県丹生郡越前町平等44-11
      ☎0778-36-2005

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      ※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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