嶺南在住クリエイターがいま会ってほしいローカルピープル情報をお届けする【嶺南こんにちは通信】。
今回は、敦賀市・岩崎工務店の平野 カンナさんです。
お気に入りの嶺南スポットも教えていただきました。
人との出会いを大切に、みんなが笑顔になる空間を。

「私の名前の由来は大工道具の“カンナ”。天職だと思っています」 。
人懐っこい柔和な表情で話すのは、敦賀市金ケ崎町にある岩崎工務店の平野カンナさん。
二級建築士、インテリアコーディネーターとして、8年前に家業を継いだ大工の弟と共に、地域の住まいづくりを支えている。

事務所は海から徒歩2分
大工である祖父と父の背中を見て育ち、中学時代に今の職を志した。敦賀工業高校を卒業後、父の会社に入社。
現場で実務経験を積みながら、14年前に2つの資格を独学で取得した。
転機は8年前、父が病に倒れたときだった。
混乱の中、「跡取りがいるから安心」「岩崎さんに任せたい」という客からの温かい言葉に背中を押された。
現場で職人たちに教えを請いながら、弟と必死に看板を守り抜いた。
この試練を糧に、現在は住宅や店舗のリフォーム・リノベーションを専門とし、“建物の風合いを生かした再生”を手がけている。
客からの要望や雪、潮風の影響を考慮した地域密着の提案に加え、3児の母の視点による「暮らしやすさ」への細やかな配慮が持ち味だ。
「信頼構築を大切に。仕上がりの美しさはもちろん、関わった全員が笑顔で終わること」を理想に掲げている。

壁紙やセメントを成形したイヤリング。「minato craft」の名前は「生まれ育った敦賀の港町でものづくりを続けたい」という想いから
空間づくりへの情熱は、つくる楽しさを共有する活動へと広がっている。
2年前、敦賀市の本町一丁目商店街のマルシェ出店を機に、役目を終えた壁紙のサンプル帳などの建築素材を活用したアクセサリーブラン
ド「minato craft」を始動。
その縁で昨年11月、本町内にある書店の空きフロアを再生したシェアスペース「にかいのへや」づくりに協力した。
商店街の賑わい創出を目指したDIYイベントを企画し、子どもから大人まで36人の市民と壁を塗り上げた。
次世代を担う子どもたちが校区を超えて交流する姿が見られ、大きなやりがいを感じたという。
年の始めに手帳に記す座右の銘は、「大変な時こそ大きく変わるチャンス」。
これまでも困難を自らの進化の原動力にしてきた。
「楽しい、面白いへの好奇心は人一倍。1人では無理なことも、街の皆さんと一緒なら膨らんでいく。声をかけられたら、全力で期待以上のものを返したい」。
人とのつながりを楽しみ、交流する。日々の充実が、平野さんの陽だまりのような笑顔を一層輝かせている。
私のおすすめ“嶺南”スポット
金ヶ崎緑地

平野さん
敦賀湾の潮風と緑が心地良く、晴れた日の開放感は最高です。近所に暮らす私にとって、ここは幼い頃の思い出が詰まった場所。今は子どもたちとの大切な散歩コースです。休憩所でハンドメード仲間とマルシェを開催したこともあり、ますます特別な存在になっています。
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