新年は“おもちのまち”池田町巡り!神社の小豆餅、よもぎ餅、きびだんごを味わおう。

    新年は“おもちのまち”池田町巡り!神社の小豆餅、よもぎ餅、きびだんごを味わおう。

    豊かな土壌と水に恵まれた福井県今立郡池田町は、言わずと知れた“おもちのまち”。

    冬が深まる今、おいしい餅を探しに行きます。

      歴史ある池田町のシンボル。
      須波阿湏疑神社(すわあづきじんじゃ)

      木々に抱かれ、神聖な空気が漂う参道。拝殿の奥には500年前に再興された、木造の神社建築では県内最古の本殿があります

      池田のまちを見守る、五穀豊穣の神様。

      凛と澄んだ空気に、思わず呼吸が深くなります。

      ここは、悠久の歴史を持つ池田町の総社「須波阿湏疑神社」。

      「すわ」(須和・諏訪)の神である「建御名方命(たけみなかたのみこと)」と「あづき」の神である「大野手比売命(おおぬでひめのみこと)」、そして716年からは「倉稲魂命(うがのみたまのみこと)」が祀られています。

      「お稲荷様」としても広く知られる倉稲魂命は食物を司り、人々の生活の守護神として親しまれてきました。

      煮た小豆をつきこんで四角く切った小豆餅。米の甘みの中に小豆の風味が豊か

      毎年11月7日には倉稲魂命に「小豆餅」を供える「御日祭(ごにちさい)」が行われ、下げ受けた餅を参拝者にふるまいます。

      古来より、餅は稲の神が宿る特別な食べ物とされてきました。

      御日祭も「記録に残っていないほど、昔から続いている」と宮司の梅田紀寿(としひさ)さん。

      豊かな餅文化はすなわち、自然の恵みのたまものです。

      このまちを見守り続ける神様に感謝して、“おもち詣で”を始めましょう。

      神社境内奥には樹齢千数百年といわれる「稲荷の大杉」がそびえ立ちます

      須波阿湏疑神社

      福井県今立郡池田町稲荷13-1
      ☎0778-44-6365
      参拝自由

      1年中おいしい餅の発信地。
      おもちの母屋(ままや)

      3時台から仕込みを始め、開店前まで餅をつきます。餅を丸めるときは皆真剣

      あたたかい「あべかわ」や池田町産小豆の「おしるこ」、福井の定番「雑煮」など1年中餅が食べられるカフェ。

      池田町産カグラモチを使用し、毎朝つく餅は900個以上。

      もっちりとコシが強く米の甘味が豊かに感じられます。

      季節のランチが食べられるほか、「とち」や「えんどう」など15種以上の餅やおこわのテイクアウトもできる、餅好きにはたまらないスポットです。

      たっぷりとかつおぶしをかけていただく雑煮(税込590円)は、自家製浅漬けと一緒に

      「冬はとぼ餅もおすすめ」と山内明美さん(左)と山﨑香奈さん(右)

      おもちの母屋

      福井県今立郡池田町稲荷37-8-1
      ☎0778-44-8338
      【営】11:00~15:30(ランチ~14:00)
      【休】月曜、12/31午後~1/9 ※12/31までは正月用餅の販売のみ


      【買えるところ】
      ・おもちの母屋 店舗
      ・まちの駅 こってコテいけだ(池田町稲荷36-25-1

      “米どころ”に根付く豊かな餅の文化。

      「お願いしまーす」と声が響きます。時刻は朝7時、「おもちの母屋」では白餅作りの真っ最中。

      呼びかけに集まった3人が、つき上がった餅を手際良く丸めていきます。

      形の揃った白餅はツヤツヤとしてどこか嬉しそう。

      「寒暖差がある池田で育ったもち米の餅は、コシが強くて甘みがあるのよ」と山内明美さん。

      冬になると、昔はどの家でも餅つきが行われていました。

      男たちが餅をつき、女たちが丸めるそばから、子どもは今か今かとお下がりを待っています。

      餅の側には温かい時間がありました。

      「学校から帰ると、おやつにお餅が焼いてあったりね。そんな風に、いつでもお餅が食べられるといいなと思って」とカフェ営業を行う「おもちの母屋」を始めたのだそうです。

       

      時刻を同じくして、「餅処下池田グループ」では豊田泰子さんを中心に「よもぎあん餅」をこしらえます。

      せいろでもち米を蒸すほくほくとした香りに包まれて、ヨモギたっぷりの餅にあんこをギュッと詰めていきます。

      「餅の風味が良いのは、おいしい水でつくからやろね」とにっこり笑う豊田さん。

      どちらも、池田町の女性たちが20年以上にわたって餅を作り続けている場所。

      朝づきの餅は、その日中に売り切るので、現地でしか食べられない貴重な味です。

      手間暇かけたヨモギの餅は絶品。
      餅処 下池田グループ

      ぽてっとした大きさで、あんこたっぷりの「よもぎあん餅」(税込220円)

      池田町の名物にと春摘みヨモギをふんだんに練り込んだ「よもぎあん餅」。

      さわやかな草の香りと風味、甘すぎない粒あんが絶妙なバランスで、ボリューミーなのにペロリと食べられます。

      池田町産のタンチョウもち米は、舌が喜ぶなめらかさと力強い粘りが特長で、赤飯もおいしい。

      朝づきの餅は木・土・日曜のみ。

      売り切れることも多く、直売所には早めに行くのがおすすめ。

      古民家を改装した作業場で、早い日は4時ごろから始めます。木曜は350個、土・日曜は200個ほどの餅などを作ります

      グループの中心は餅づくり26年の豊田泰子さん

      餅処 下池田グループ

      福井県今立郡池田町松ケ谷38-28
      ☎0778-44-8352


      【買えるところ】
      ・まちの駅 こってコテいけだ(池田町稲荷36-25-1)※よもぎあん餅は木曜のみ
      ・道のオアシス フォーシーズンテラス(池田町志津原15-1
      ・百姓の館(越前市内3店舗)※よもぎあん餅は12/26~1/8休み

      伝統的な冬のばんこ餅。
      そばの郷 池田屋

      店内では焼き立てが食べられます

      1月から2カ月だけ池田町で作られる「ばんこ餅」。

      もち米とうるち米、大量のヨモギを混ぜた餅を干して乾燥させたもので、寒の時期に作り、春の田植えの時期などに水で戻して焼いて食べていたそう。

      「そばの郷 池田屋」のばんこ餅は、そのまま焼いてすぐ食べられます。

      貴重なオオヨモギを使っているので香り高く、青々しい風味が口いっぱいに広がります。

      保存しておいた春摘みヨモギを使用

      昔は2カ月ほど干して乾燥させました。地元では「なべしき」とも呼ばれます

      「生ばんこもち」(カット済)税込2,000円。1月中旬~3月販売(無くなり次第終了)

      そばの郷 池田屋

      福井県今立郡池田町土合皿尾14-7-1
      ☎0778-44-6878
      【営】11:00~15:00(14:45LO)
      【休】月・火曜、1/1~6
      ※12/24~31は年越しそばのみ販売


      【買えるところ】
      ・そばの郷 池田屋 店舗
      ・まちの駅 こってコテいけだ(池田町稲荷36-25-1
      ・道のオアシス フォーシーズンテラス(池田町志津原15-1
      ・渓流温泉冠荘(池田町志津原14-17

      “おもちのまち”の伝統を今に守り伝える。

      季節とともに味わう餅は、自然豊かな池田町の原風景でもあります。

      春には町中でヨモギ摘みが行われ、香り高い草餅に。

      寒の時期まで寝かせたヨモギは、冬の風物詩「ばんこ餅」になります。

      寒の時期に干して乾燥させた「かき餅」や、素朴な甘さの「きびだんご」は昔ながらの定番おやつでした。

      このまちの餅は、どれも大切に受け継がれてきたもの。

      ファームハウス・コムニタ」の澤﨑美加子さんは「かき餅の干し方や揚げ方のコツなど、地域の先輩からは学ぶことがいっぱい」と話します。

      「大変やけど皆さんが喜んでくれる。『おいしいで、やめんといて』って言われるから、もう少し頑張らなね」とは「餅処 下池田グループ」の豊田さん。

      おいしさを守る人々の笑顔を思い出しながら、できたてもちもちの幸せを胸いっぱいに噛み締めました。

      昔懐かしのきびだんご。
      越前流手打ちそば 水車

      きびだんご2本税込500円。甘いきなこをたっぷりかけて。持ち帰りも可

      「池田で親しまれている味を」と店主が丁寧に作るきびだんごは、タカキビ独特のほんのり赤い色。

      むっちりとした食感で滋味深い。

      店内で、ホカホカのゆでたてを頬張って。

      タカキビ粉と水を混ぜ、一つずつ手で丸めます

      越前流手打ちそば 水車

      福井県今立郡池田町稲荷10-36-1
      ☎0778-44-7699
      【営】11:00~14:30
      【休】水・金曜、12/29~1/5

      やさしさが詰まったこだわりのかき餅。
      ファームハウス・コムニタ

      1年分の餅つき~乾燥までを行い、長期保存して都度揚げます

      寒の時期に仕込む伝統的なかき餅。

      無化学肥料・減農薬の特別栽培米を使っているので、雑味がなく米の風味が豊か。

      なたね油でふわふわに揚げた香ばしさに手が止まりません。

      コツがいる揚げ作業は職人技

      ごま・えび・青のり・大豆の4種をミックス(税込406円)

      ファームハウス・コムニタ

      福井県今立郡池田町土合皿尾2-22-1
      ☎0778-44-7744
      【営】9:00~17:00
      【休】水曜
      ホームページ


      【買えるところ】
      ・自社販売(電話・カタログギフト)
      ・まちの駅 こってコテいけだ(池田町稲荷36-25-1
      ・道のオアシス フォーシーズンテラス(池田町志津原15-1
      ・百姓の館(越前市内3店舗

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      ※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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