春はお茶でほっと一息。福井でお茶会・茶道体験を楽しめるスポット4選。

    春はお茶でほっと一息。福井でお茶会・茶道体験を楽しめるスポット4選。

    古くから親しまれている抹茶や、香りの余韻に浸る台湾茶

    大切にしたいのは、目の前の一杯を慈しみ、誰かと分かち合う豊かな時間です。

    立ち上るお茶の香りに誘われて、茶会の門をくぐりに行きましょう。

    今回は福井県内で体験できる茶会を厳選してご紹介します。

      名勝 養浩館庭園

      本格的なお点前(おてまえ)で、茶道体験ができます。椅子の使用も可能

      四季を感じて優雅な一服。

      福井藩主松平家の別邸として造られた美しい庭園で、市内のさまざまな茶道流派による作法のもと茶席を体験。

      細やかな茶筅通しや一礼の間合いなどに、流派ごとの美意識を感じます。

      市内の和菓子専門店で作られた主菓子。この日は春の訪れを感じる桜色とうぐいす色

      会場となる「御月見ノ間」は大きな池に面し開放的な空間。

      木々のそよぎや遠くに響く水音など、自然の音色に耳を傾けると、お茶もより一層おいしく感じられます。

      街中にいるとは思えない自然の美しさが

      四季によって景色や空気も移ろい、4月は新緑やミツバツツジが彩りを添えます。

      初心者でも気兼ねなく体験でき、訪れるたびに新たな発見があり、季節ごとに通いたくなる一席です。

      茶会情報

      2026年4月11日(土)~5月6日(水・振休)の4/18、25を除いた土日祝「春のお茶席」10:00~16:00(1回約30分)
      日ごとに市内の茶道各流派が抹茶や煎茶を振るまう。

      当日茶券購入必須。税込1,000円(和菓子代込)別途入園料税込220円

      名勝 養浩館庭園

      福井県福井市宝永3-11-36
      ☎0776-20-5367(平日)0776-21-0489(土日祝)
      ホームページ

      福井市愛宕坂(あたござか)茶道美術館

      外の緑を眺めながらの一服。自然と背筋が伸びます

      足羽山の麓で気軽な茶席を体験。

      茶道美術館のロビーでは、受付で注文するだけで気軽に抹茶と干菓子を楽しめます。

      スタッフが茶の作法や器の模様について、解説してくれることも。

      ロビーに置かれた季節の茶道具を眺めるのも学びになります

      窓の外に広がる足羽山の景色を眺めていると、時間があっという間に流れていくよう。

      館内では、お茶にまつわるイベントが定期的に開催され、季節の和菓子とともに味わう抹茶や、スタッフのサポートのもと点てる体験などができます。

      和三盆の干菓子のほろりとした甘さが抹茶によく合う

      周りを散策したあと、ふらりと立ち寄ってひと息つくのにちょうど良い。

      美術館横にある茶室「尚庵」では、本格的な茶会も可能。

      茶会情報
      「茶の湯で出会う 菓子の器」
      開催日:~2026年6月21日(日)まで
      茶席を彩る菓子器を展示。季節や茶席の趣向に合わせた形や文様の意味とともに、和菓子の歴史を紹介します。

       

      福井市愛宕坂(あたござか)茶道美術館 

      福井県福井市足羽1-8-5
      ☎0776-33-3933
      ホームページ

      中文工房フーディエ

      鯉が彫刻された茶器は、湯を注ぐとまるで泳いでいるよう

      香りと会話を楽しむ台湾のお茶文化。

      台湾では、お茶は人と人をつなぐコミュニケーションツールとして日常に根付いています。

      福井市で台湾華語教室を開く台湾出身の羅婷婷(ラテーテー)さんは、台湾茶の魅力を伝えようと茶会を開催しています。

      台湾茶は清朝時代、福建からの移民が苗木を持ち込み、茶の栽培や製茶の技術を台湾へ伝えたといわれています。

      健康に良い飲み物として暮らしに取り入れ、無理なく心身を労わることができるお茶でもあるそう。

      左から、爽やかな香りとフルーツの華やかさがある「阿里山烏龍茶」、紅茶に似た口当たりの「東方美人茶」、ほうじ茶に似た香ばしさとまろやかな甘味の「鉄観音茶」

      茶会は茶葉を眺める時間から始まります。

      細かい形状の日本の茶葉に対し、一枚の葉を丸く固めたものや細長くねじったものを使用。

      茶葉の形の違いを見比べて視覚で味わうのも新鮮です。

      椀に注ぐ道具「茶海(ちゃかい)」は、茶壷から移した茶を均一の濃度で注ぎ分けることができます

      今回は、「東方美人(とうほうびしん)茶」や「阿里山(ありさん)烏龍茶」、「鉄観音(てっかんのん)茶」など個性の異なる台湾茶と、現地で親しまれている茶菓子を用意。

      「日本茶は一煎目が最もおいしいといわれますが、台湾茶は三〜五煎目で味が開き、旨味や香りが増していくんですよ」と羅さん。

      湯を重ねるごとに変化していく味わいも、台湾茶ならではの楽しみです。

      茶を飲杯に移した後に、残った香りを楽しむ細長い茶器の「聞香杯(もんこうはい)」で香りの会話も弾みます

      茶を囲み、一煎ごとの風味を長くゆっくり味わう茶会の時間は、福井にいながら台湾を旅しているような感覚を味わわせてくれました。

      黒糖風味の麦芽糖を挟んだクラッカー(奥)とピーナッツキャンディ(前)。程よい甘さでお茶とも良く合います

      茶会情報
      茶会の開催情報はインスタやHPでお知らせ。台湾茶文化を紹介する講座や茶会の開催依頼も受付中

      中文工房フーディエ

      福井県福井市狐橋1-107番地2
      ☎080-8693-9472
      Instagram

      むつのはな

      コロナ禍を経て一人一椀ずつ立てることが主流になっていたが、五十嵐さんは先師から受け継ぐ「一座建立(いちざこんりゅう)」の心を大切に、一つの椀にたてた濃茶を小さな猪口に分け合う形をとっています

      感覚をひらきお茶の時に浸る。

      坂井市丸岡町の住宅街、凛とした門をくぐると現れる日本庭園と農家建築の屋敷。

      その一角にある茶室へと歩を進めます。

      窓から差すやわらかな光に包まれた室内に座ると、雑念がすっと消えていき、茶釜の湯気や茶の香り、茶碗の艶と重み、口に当てた感触など目の前の世界だけがくっきりと浮かび上がります。

      袱紗(ふくさ)を捌く手元、流れるような所作に思わず見惚れます

      「人類みな、お茶をしたらいいと思うんです」とほほ笑むのは、「むつのはな」オーナーの五十嵐美雪さん。

      長い歴史の中で、多くの人の美意識や価値観が重なりながら、時代を超えて受け継がれてきた茶の世界を楽しんでほしいと、広く門戸を開いています。

      「作法やしつらえに息づく歴史をたどっていくのも面白いですよ」。

      一つ知ると、より深くまで知りたくなります。

      集った人たちと、器や菓子、季節に合わせた花や床飾りに込められた意味を心ゆくまで語らうのも、この茶会の醍醐味です。

      本来は主菓子、濃茶、干菓子、薄茶と進むのが一般的ですが、五十嵐さんの茶会では薄茶を台湾茶に替えることもあるといいます。

      「お茶の時間をより楽しんでいただけるよう、その日の参加者の雰囲気で選んでいます」。

      伝統を独自の視点で解釈し、展開していく。

      その柔軟な姿勢がお茶をさらに楽しませてくれます。

      台湾茶器に湯を注ぐと和室にオリエンタルな空気が広がります

      参加は私服、手ぶらで大丈夫。

      茶道の知識や作法を知らなくても構わない。

      「作法も大切だけれど、日常の延長としてお茶と向き合ってほしい」という五十嵐さんの想いからです。

      夢心地で過ごす、和の美が凝縮された時間は確かな満足感と離れがたい余韻を残してくれます。

      敦賀市にある「銘菓処 笑福堂」の干菓子。会のテーマや季節によって変わるのも一つの楽しみ 

      茶会情報
      ・毎月第1日曜「月釜(抹茶)」 10:30~、13:00~、15:00~(約90分)
      ・2026年4月19日(日)、20(月)「台湾茶会」 10:30~、12:00~、13:30~、15:00~(約50分)
      ・2026年5月24日(日)「Cha(-kai)(野点・抹茶)」 場所:志野製塩所 11:30~、13:00~、14:30~、16:00~(約50分)
      各回定員あり、要予約。会費などは電話やインスタで確認

      むつのはな

      福井県坂井市丸岡町楽間12-3
      ☎090-5178-2414
      【営】10:00~18:00
      【休】日曜
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      ※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

      ふーぽ編集部
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