福井の老舗パン屋で味わう、懐かしのサンドイッチ。世代を超えて愛される6つの名店

    福井の老舗パン屋で味わう、懐かしのサンドイッチ。世代を超えて愛される6つの名店

    1枚1枚パンを切り、具材を食べやすいように並べ、こぼれないように挟む。

    惜しみない手間と愛情をかけて作られるサンドイッチは、今も昔もわたしたちを魅了する存在です。

    オーソドックスな定番からイマドキの進化系まで、福井のサンドイッチをめぐる旅へ。

      変わらないって、すてきです。

      いつの時代も“そこ”にいてくれる、昔ながらのパン屋さん。

      夜明け前からパンを焼き、まちが目覚める頃には準備万端。

      当たり前のことを続けているだけ、と言うけれど「変わらない」ことの積み重ねが、かけがえのない「特別」になっているのです。

      時代に流されず、店の味を守り、日々幸せを届けてくれる。

      そんな飾らない店の“いつものサンドイッチ”が、今日もお客さんを待っています。

      マルサパン【福井市】

      カツ、たまご、野菜のミックスサンド(税込421円)が腹ペコを満たします

      この道一筋の兄弟が作る“いい味わい”。

      大正13年創業の「マルサパン」。

      こぢんまりとした店内には、レトロで個性豊かなパッケージに包まれたパンがずらりと並びます。

      店の歴史を伝える木製の棚に並ぶサンドイッチは税込259円~。何に出合えるかはタイミング次第 

      チキン竜田やウインナー、オムレツやバーガーなど総菜サンドの種類も豊富

      創業からおよそ100年、現在店を担うのは、4代目の増永道治(みちはる)さんと弟の恭史(きょうし)さん。

      長く愛される秘訣を尋ねると「特別なことはしていません。先代である両親の姿を見て覚えた味と作り方を、そのまま引き継いでいるだけ。それはこれからも変わりません」と恭史さんは控えめに語ります。

      弟の恭史さん。「ひたむきにやるべきことをやり続けるだけ」と照れくさそうに言います

      そんなマルサパンのサンドイッチは、人気のたまごサンドや野菜サンドなど20種以上。

      1種を大量に作るのではなく、いろんな種類を少しずつ作っています。

      「近隣の高校にも卸しているのですが、飽きずに好きなものを選んでもらいたくて、気づけばこの数になっていました」。

      カットされるのを待つサンドイッチ。1日に作るサンドイッチの数は50~60個ほど

      リズミカルな手つきで耳を切り落とし、一つ一つ丁寧にカット

      学生時代に食べた味を懐かしんで買いに来る人もいるのだとか。

      なじみの八百屋から仕入れる鮮度抜群の野菜や、精肉店特製のジューシーなカツやハムカツを、ふんわりとした食パンが包み込みます。

      どこか懐かしく、いつ食べても心を和ませる味わいが、世代を超えて愛され続ける理由なのかもしれません。

      時が止まったような、懐かしさ漂う外観

      エトワァル【福井市】

      クロワッサンサンド(税込260円)。2日間発酵させる生地はサクサクでもちもち

      パンの神さま直伝の技を忠実に守り続ける。

      約50年前から福井駅近くでパンを作り続ける「エトワァル」は、「バスターミナルのパン屋」でなじみ深い人も多いでしょう。

      店長の稲垣行俊(ゆきとし)さんいわく「ずっと基本の作り方を守り続けている」とのこと。

      基本とは、先代が日本に初めてフランスパンをもたらしたレイモン・カルヴェル氏から習った製法のこと。

      その技を受け継ぐフランスパンやクロワッサン、ブリオッシュのサンドイッチは具材もシンプルで、噛むほどにしっかり小麦のおいしさを感じられます。

      併設の工房で粉の配合から焼き上げまで行います。1日に作るサンドイッチは約15種で200個以上 

      スクランブルエッグやハム&レタスなど、パッと見て味が分かる組み合わせは、時間がない中で買いに来る勤め人への配慮から。

      いつもの場所にいつものサンドイッチ、その安心感が忙しい人々の活力になっています。

      昔から変わらないおいしいパンが並ぶ店内

      リスヤ【坂井市】

      数量限定のメガサンドはコロッケ、ハムカツ、焼きそば(各税込240円/1個入り)

      腹ごしらえにピッタリなボリュームサンド。

      昭和26年に創業した「オーカワパン」直売所のサンドイッチは、当時からずっと店内で手作り。

      サンドイッチはきめ細かくしっとりした専用のパンを使うが、「メガサンド」は「パン・ド・ミー」の耳でサンドします。

      元々まかないだったものが好評で商品化したのだとか。

      スプレッドはマスタードの風味が香る、辛くないマヨネーズとマーガリン、具はみじん切りのキャベツに塩味の効いたキュウリとシンプルなソースコロッケ。

      むぎゅっと頬張れば満足度も高く、近隣の高校生にも大人気。

      「常連さんの期待に応え続けながら、 若い人には落ち着く味だねと食べてほしい」と店長の大川朗代(あきよ)さん。

      サンドイッチやカスクートは税込330円~

      朝一番にずらっと並ぶサンドイッチが、このまちの元気を作っています。

      「フルーツスペシャルサンド」は数種の果実と甘いヨーグルトを一緒に挟みます

      かわいいリスのキャラクターが目印

      マツヤベーカリー【鯖江市】

      昭和30年代から続く「マツヤべーカリー」の定番は、たまごやキュウリ、ポテトサラダなど組み合わせの種類が豊富なミックスサンド(税込260円/2種入り)

      伝統、ときどき遊び心。家族でつなぐ味のバトン。

      たまごやハムにカボチャサラダ、そして色とりどりのフルーツ。

      開店後のパン屋でひときわ輝くのが、ショーケースに並んだサンドイッチたち。

      10種以上の定番に、カツや鶏の竜田揚げサンド、フランスパンで作るカスクートなど、店内には数十種のサンドイッチが次々と運ばれてきます。

      朝一番は定番&総菜系サンド、9時頃からフルーツサンド、10時頃にはカスクートと、開店後も手を休めることなく作り続けて店に並べていきます

      クルミ入りバゲットのカスクートなど、ハードパン好きにも嬉しいラインアップ。「カマンベールクリーム&生ハムカスクート」は薄切りリンゴをしのばせた絶妙な組み合わせ

      「たくさん種類があるとワクワクするでしょう?スタッフ皆で考えていたら、この数になったの」と笑うのは、先代社長の妻・山本文子さん。

      創業70年余りの店は、今は息子の真史(まさし)さんが3代目社長を、その弟の量太さんが店長を務めています。

      左から真史さん、文子さん、量太さん。15人ほどのスタッフと店を営みます

      仕込んだ具材を6時頃から一気に挟んで半分ずつカット

      文子さんが担当するサンドイッチの仕込みは朝3時から。

      まずは大量のゆでたまごや総菜作り、野菜の準備から始まります。

      数人がかりで作るサンドイッチの数は1日200個以上。

      カットした食パンにマヨネーズやからしマヨネーズを塗り、手際よく具材を重ねていきます。

      「野菜をたっぷり入れるので、味がぼやけないようにする塩加減がポイントなの」と文子さん。

      たまごは粗みじん切りにし、ハムは折りたたんで食感を出します。

      レタスやキュウリもほんのり塩味で、オーソドックスな定番サンドにこそひと手間をかけます。

      併設したパン工場で粉の仕込みから成形、発酵、焼き上げまで行うパンは、サンドイッチ用に生クリームを配合。

      時間をかけてゆっくり発酵させた生地で、しっとりやさしく具材を包み込みます。

      店には菓子パンなども含め、100種以上が揃います

      マツヤベーカリーのサンドイッチはおいしくてリーズナブルなうえに、豊富な種類に迷う楽しさも醍醐味。

      どれを食べても“当たり”なのは、誠実に店の味を守りつないできたからこそ。

      さあ、あなたはどのサンドを選ぶ?

      清水風月堂【大野市】

      ツナを贅沢に使ったツナサンド(税込330円)

      大野の歴史と名水が紡ぐおいしさのハーモニー。

      「もうずっと、パンの“機嫌を伺いながら仕事しています」とほほ笑むのは、大正6年に菓子店として創業し、戦前からパンを焼いてきた「清水風月堂」の4代目・清水俊邦さん。

      サンドイッチは定番で6種。たまごやカツ、フルーツなど税込260円~

      大野の地下水で仕込んだパンはとろけるようなくちどけが評判で、サンドイッチでもそのおいしさを味わえます。

      パンもサンドイッチも朝4時から店内で手作り

      ツナサンドは3代目である父が考案。

      ツナの味付けはマヨネーズと塩コショウでシンプルに。

      ふわふわのパンでたっぷりのレタスと一緒に挟みます。

      約50年前に普及したツナ缶をいち早く取り入れた革新的な商品だったそう。

      「大野らしいパン屋として、地元の素材を使ったメニューも作っていきたい」と話す4代目のご機嫌なパンが、これからの数十年を彩っていく。

      俊邦さんと妻の由美子さん

      フジパン神楽売店【敦賀市】

      食べやすい一口タイプのロールサンド。味はたまご・キュウリ・ウインナー・ツナ(税込440円)

      懐かしくて温かい敦賀のまちの台所。

      かつて福井のあちこちにあった「フジパン」直売店。

      昭和45年創業の「神楽売店」では、今も店主の西岡澄子さんが当時のまま切り盛りしています。

      赤い看板が目印

      サンドイッチは税込240円~。「カッパ」や「アンサンブル」などユニークな名前も

      40種ほどのサンド系パンは朝4時頃から仕込まれ、開店時間にはずらりと並び、営業中も随時補充。

      ハムやたまごといった定番は、子どもも食べられるようからしを抜いた家庭的な味に。

      3種のソースを絡めたカツサンドや、パイナップルとチーズのサンド、練乳イチゴのサンド(季節限定)など、こだわりが光ります。

      角食は「フジパン」製で、具は手作り

      「『思い出の味なんや』って県外から来てくれる人もいるから、これからも同じものを作り続けていきたいの」と西岡さん。

      いつ訪ねても変わらない温かさが、なによりの隠し味です。

      ※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

      ※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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