【仁愛女子短期大学×ふーぽ第3弾】「ディノケールをもっと知って欲しい! 」学生たちが野菜のブランディングに挑戦! 生活情報デザイン専攻の実態を調査してみた!

【仁愛女子短期大学×ふーぽ第3弾】「ディノケールをもっと知って欲しい! 」学生たちが野菜のブランディングに挑戦! 生活情報デザイン専攻の実態を調査してみた!

こんにちは!ふーぽ編集部です。

仁愛女子短期大学(通称:ジンタン)の魅力をお届けする「仁愛女子短期大学×ふーぽ」のコラボ記事もいよいよ第3弾!

今回は生活科学学科・生活情報デザイン専攻の特色や魅力についてお届けします。

 

何やら、学生が野菜のブランディングに携わったとの噂をキャッチ!

生活情報デザイン専攻ってどんなことを学べるの? 野菜のブランディングってどういうこと?

ジンタンのキャンパスを訪ねて、先生と学生にたっぷりお話を伺ってきましたよ!

【⇒仁愛女子短期大学ホームページはこちら

\前回の記事はコチラ!/

【仁愛女子短期大学×ふーぽ第2弾!】読むだけで幼児教育学科についてわかっちゃう!? ジンタンの幼児教育学科の魅力を学生と先生に聞いてみたよ。

 

私たちのデザインでディノケールを世に送り出そう!

生活情報デザイン専攻(左)布川さん、(右)谷根さん


2021年、仁愛女子短期大学生活科学学科生活情報デザイン専攻の学生たちは、「ディノケール」という野菜のブランディングに取り組みました。


ディノケールという聞き慣れない野菜の名前も相まって、とっても気になる話題です!


ということで、プロジェクトに参加した学生二人と担当の先生に、活動内容やどんな学びがあったかなどを詳しく伺いました!


お話を聞かせてくれたのは、生活情報デザイン専攻でグラフィックデザインを担当されている西畑先生と、西畑ゼミ所属の2回生、布川さん(写真左)と谷根さん(写真右)のお二人。


よろしくお願いします!

 

ディノケールってなんだ?

ところで、ディノケールって一体何!?


実は、カーボロネロという野菜の新ブランド名なんです。

ボコボコした葉が特徴で、恐竜の皮膚に似ていることからディノケールと名付けられました。


福井市の新たな特産野菜として若手農家さんたちが栽培を始めたのだそう。

カリウムやカルシウム、ビタミンCなど栄養価が非常に高く、そのレベルは野菜の中でもトップクラス!

そんなディノケールですが、まだまだ認知度が低いのが現状なのだとか・・・。

 

ディノケールプロジェクト、始動!

もっとディノケールを知ってもらいたい! たくさんの人に食べてもらいたい!

そんな農家さんたちの悩みを解決すべく、福井市園芸センターからブランディングの依頼を受けた学生たち。


食べ方の提案やレシピの開発は別の高校・大学が担い、生活情報デザイン専攻の学生はロゴデザイン、キャッチコピー、パッケージデザインを担当することになりました。

 

①オリエンテーション

まずは最初のオリエンテーション。

福井市園芸センターの方から、生産農家さんが抱えている悩みや課題を詳しく聞きました。

 

谷根さん
農家さんや園芸センターの方の「ディノケールを広めたい! 」という気持ちがすごく伝わってきて、ちょっとプレッシャーも感じましたが、いいものを作って力になりたいと気合いが入りました。

 

布川さん
この時はディノケールのことを全く知らなくて、どうやったら特徴をデザインに落とし込んで魅力を伝えられるのだろうと悩みました。

 

②収穫体験・試食

生産農家さんを訪れ、実際に収穫体験をさせてもらいました。

その場で生のまま試食もすることに!

 

谷根さん
意外とさっぱりしていて苦味もなく、キャベツみたいな味でした!

 

布川さん
生えているディノケールが大きくてびっくりしました。食べてみるとすごい歯応え!

 

③アイデア出し・デザインスケッチ

ロゴデザインを考えやすくするために、恐竜、緑、などのキーワードをたくさん挙げて、ロゴのアイデアを出し合いました。

 

西畑先生
親しみをもってもらえるよう、今回はあえて手描きのデザイン案を出すことにしました。

 

④キャッチコピーミーティング

どんな言葉ならディノケールの魅力を伝えられるのか、メンバーで議論しました。

 

⑤ロゴマーク・キャッチコピー提案

練りに練ったロゴマークとキャッチコピーを農家さんたちにプレゼン。

投票によってその場で決定しました。

ロゴのデザインは谷根さんの案が、キャッチコピーは布川さんの案「明日のキレイに、つなゲール。」が採用されたのだそう!

 

谷根さん
自分の案が採用されてびっくりしました! 「懐かしい感じで、親しみやすい印象」と言っていただけたのが嬉しかったです。

 

布川さん
全部で34案もあったので、私も選ばれてびっくりしました。語呂が良かったのかな?

 

⑥お披露目

福井市や三里浜砂丘地の特産物を一堂に集めたイベントで、パネルを作ってお披露目しました。

 

谷根さん
今回のプロジェクトをパネルにまとめて展示しました。ブースを訪れてくれたたくさんのお客さんと話をしたり、場内ラジオに出演したりと、いい経験になりました!

 

西畑先生
この日のためにディノケールのパーカーも作ったよね。

 

⑦パッケージ完成

決定したロゴデザインとキャッチコピーの入ったパッケージがついに完成!

パッケージのデザイン案は、布川さんのものが採用されたのだそう!

布川さん
園芸センターの方の希望が恐竜の要素を入れたものだったので、恐竜をたくさん配置して主張してみました。

 

プロジェクトを振り返って

自分たちで考えたロゴやキャッチコピーがパッケージになり、実際に商品として世に出回るという、とても実践的でやりがいのあるプロジェクトだったんですね。

振り返ってみていかがですか?

 

谷根さん
やはり、ロゴとキャッチコピーの案をたくさん考えるのが大変でした。

 

布川さん
実際に作ってみたら、他の人と似たようなものになってしまって、どうやって違いを出そうかと悩みました。

福井の恐竜をいっぱい調べました。

 

谷根さん
二人でスーパーへ行って、野菜のパッケージの調査もしたよね。

店頭に並んだ時に、いかに目をひくデザインにできるかを研究しました。

 

西畑先生
大変なこともあったと思うけど、それが本当の仕事の大変さなんですよね。

授業では机上の空論ということも多いけれど、依頼者がいる仕事では、「相手がいる」ということを意識することが大切です。

そういうことを身を持って学べたのではないかな?

 

 

生活情報デザイン専攻に来てよかった!

ディノケールプロジェクトのこと、そしてそこで得られた学びや経験について、色々とお話を聞けて理解を深めることができました。


現在2回生のお二人はこの春卒業を控えています。

そこでこの2年間を振り返ってもらい、生活情報デザイン専攻に来て良かった点を聞いてみました。

 

谷根さん
今は内定先の会社でアルバイトをさせてもらっているのですが、そうやって少し社会に出てみたら、「もっとこんな風にしたら良くなるんじゃないかな? 」といろんなことに気付けるようになっている自分がいたんです。

学んだことを通して課題解決の力が身についてきていると実感できて、ここに来て良かったと思いましたね。

 

 布川さん
2年という短い期間だからこそ、早くから実践的な授業があったところです。

学ぶことも多く、ぎゅっと濃密な2年間でした。

デザインに限らず、多くのことを身につけられたと思います。

 

谷根さん
あと、私は、実は入学前は県外に出たかったんです。

福井にはいいところがないと思っていたんですが、ここに来て地域にたくさん関わったことで、福井を好きになれました。

福井の良さを発見できたことは本当によかったです。

 

成長を実感でき、かつ福井という土地の魅力を再発見できた実り多き2年間だったのですね。

これから社会に出るお二人が、ここでの学びを生かし、存分に活躍されることを期待しています!

 

 

生活情報デザイン専攻ってどんなところ?

さて、ディノケールプロジェクトについてお届けしてきましたが、ここからは改めて、仁愛女子短期大学の生活科学学科生活情報デザイン専攻とはどんなところなのか? 深掘りしていきたいと思います!


生活科学学科と幼児教育学科の2学科を有する仁愛女子短期大学。


生活科学学科は、生活情報デザイン専攻と食物栄養専攻の2専攻で構成されています。


生活情報デザイン専攻には「デザイン」という言葉がありますが、ここで言う「デザイン」は、どうもポスター制作やロゴデザインといったいわゆる「デザイン表現」のことだけでは無いようで…。


西畑先生に詳しくお話を伺ってみましょう!

 

西畑先生
実践的な学びを通して、社会的な問題を自分たちの得意分野で解決できるようになるというのが生活情報デザイン専攻の大きな特徴です。

1回生の後期になると情報マネジメントコースと情報デザインコースに分かれますが、情報技術やマネジメントを用いるか、デザイン表現を用いるかというアプローチの違いがあるだけで、デザイン思考で社会の抱える問題を解決に導くという点では共通しています。

 

デザイン思考とは、課題解決のための有効なアプローチとして、近年注目を集めている考え方。


なるほど。「デザイン」とは、表現としてのデザインだけでなく、課題解決のためのデザイン思考も意味しているんですね。


以前は生活情報専攻と生活デザイン専攻の2つに分かれていましたが、変化の激しいこれからの時代に必要とされるスキルを身に付けるため、統合して生活情報デザイン専攻ができたのだそう。

 

福井県陶芸館で子どもたちとのワークショップ

 

西畑先生
デザインとは、ものを作るだけでなく、活動や体験そのものも含みます。

この専攻では実践的な活動の機会も豊富にあり、地域や人との関わりを通して、課題解決力やコミュニケーション力といった様々な力を身に付けていきます。

 

卒業後は、デザイン関係の専門職に限らず、一般企業から公務員まで幅広い活躍の場が広がっているのだとか。


どんな職業においても役立つスキルの基礎を、この生活情報デザイン専攻ではしっかりと学べるということなんですね!

 

 

地域と連携した学び。こんなことやってきました!

仁愛女子短期大学は福井市・永平寺町と包括的連携協定を結び、まちづくりや食と健康、子育て等の分野において自治体と相互に協力し、地域振興や課題解決、人材育成に寄与することを目的とした活動をおこなっています。


前述のディノケールプロジェクトもそのうちの一つ。


企業や自治体と一緒になって取り組んできたという活動の一部を教えてもらいました!

 

【サイバー防犯ボランティア】

福井県警からの委嘱により、サイバー防犯に関する啓発書籍やポスター等の制作を行いました。(2020年〜2021年)

 

【morebi(もりび)

無人駅化が決定した森田駅を活性化するため、駅をミニ美術館にする提案を行い、森田地区の方と共に取り組みました。(2020年)

 

【セーフティフラッグ】

敦賀の海上保安庁から「セーフティフラッグをデザインしてほしい」という依頼があり、新しい旗をデザインしました。(2021年)

 

【えちぜん鉄道駅看板】

永平寺町からの依頼により、えちぜん鉄道「観音町駅」の看板をデザインしました。(2020年)

 


ここでご紹介したのは、これまでに数多く取り組んできた活動のほんの一部。


いずれも、見栄えのいいものを作ることが目的ではなく、このデザインがどう社会に役立つのか、どんな課題を解決するのかを考えることが学びのポイントです。


さらに、そこから新たな人と人の交流が生まれ、地域の活性化にも繋がるというのは素晴らしいことですね!

 


 

布川さん、谷根さん、そして西畑先生、ありがとうございました!


生活情報デザイン専攻は、2年間の実践的で濃密な学びを通して、社会で必要とされている力を身に付けられるところだということが分かりました。


特に、地域と密接に関わりながら課題解決力を身に付けることができる、そんな貴重な機会が豊富にあるのは魅力的でしたね。


リアルなジンタン生の学生生活や授業の様子などはInstagramYouTubeでも紹介されていますので、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。


さて、次回はいよいよラストの第4弾!

生活科学学科の食物栄養専攻をご紹介しますので、お楽しみに!

仁愛女子短期大学

福井県福井市天池町43-1-1
☎0776-56-1133(代表)
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※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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