福井で楽しむ餅の伝統。節句餅、花びら餅などハレの日や節目に味わえる「もち」まとめ。

    福井で楽しむ餅の伝統。節句餅、花びら餅などハレの日や節目に味わえる「もち」まとめ。

    古くから餅は神聖な食べ物とされ、ハレの日や特別な節目に寄り添うものでした。

    一つ一つに込められた歴史と願いを、楽しみながら味わってみて。

      花びら餅

      淡くやさしい色合いに心も和みます

      薄く伸ばした白餅(求肥)に甘く煮たごぼうと白味噌あん、薄紅色の菱餅をのせ半円状に折りたたんだもの。明治時代に初釜のお菓子として使われ、全国に広まったとされます。

      歴史も技もやさしく宿る新春を告げる花びら。

      花びら餅の由来には諸説ありますが、平安時代の宮中行事「歯固めの儀式」をにさかのぼります。

      新年に餅や鮎、大根など硬いものを食べて長寿や健康を祈願したものが、押し鮎や味噌を餅で包んだ汁なしの雑煮へと変化。

      江戸時代には縁起の良い食材であるごぼうを押し鮎に見立てるようになり、今日の姿になったとされます。

      白餅からほんのり透ける薄紅色が凛として華やかで、新春を寿(ことほ)ぐ菓子として親しまれています。

      「村中甘泉堂」で12/27~1月中旬に販売予定。1個税込345円 

      村中甘泉堂」では、年末から1月中旬にかけて花びら餅が店頭に並びます。

      薄く広げた柔らかい餅を、丁寧に手で包みます。県内の蔵の味噌や、選りすぐりの極太ごぼうを使用するなど素材にもこだわります

      粉状にした県産もち粉を蒸して、じっくり練り上げて作る自慢の羽二重餅は甘さを控えめに。

      ごぼうはアク抜きから蜜煮まで数日かけ、ほどよい食感を残した上品な味わいに仕上げます。

      白味噌あんは練り加減と味噌を合わせる瞬間を見極め、餅となじむまろやかさを生みます。

      口にすれば、ふわふわの餅と白味噌あん、ごぼうの控えめな香ばしさが見事に溶け合い、その豊かさにふっと驚かされます。

      和菓子は日本の大切な食文化。次代へつなぐことが私たちの役目です」と語る四代目当主の村中洋祐さん。

      受け継いできた技と想いを、そっと花びら餅に託しています。

       

      鏡餅

      新年の神様である「年神様」を迎えるためのお供えとして飾られる縁起物。「福が重なる」「円満に年を重ねる」という願いが込められます。

      新年への願いを一つ一つ重ねて。

      できたてはふわふわと柔らかく、数時間かけて慎重に冷まします。12/25~31は予約なしで購入可。1合1重税込395円~

      1861年創業の「餅の田中屋」では、12月に入ると鏡餅づくりが最盛期を迎えます

      つき上げた餅を切り分け、機械と職人の手技を合わせながら、一つずつ丸く整えていきます。

      「大きい餅ほど繊細なんです」と話すのは、六代目の田中秀信さん。

      成形後もわずかな振動や水分がひび割れや変形につながるため、細心の注意を払うといいます。

      自動回転する成形機で、餅の形を美しく整えます

      年末には1日で250個を作ることも。

      神様へのお供えであり、お客さまにとっても特別なものだから、細部まで丁寧に仕上げます」。

      そう話す田中さんのまなざしには、伝統を守り継ぐ誇りが宿っていました。

       

      節句餅

      福井に伝わる風習で、子どもが生まれて初めての桃の節句や端午の節句が近づくと、親戚や近所に餅を配ります。

      初節句を祝う福井の伝統。

      縁起の良い「紅白餅」も。入学や卒業、会社の創業記念日、神社の祭事など大切な節目に配られます

      越前笹木餅」では、毎年2月と4月は節句餅のシーズン。

      桃の節句で配られる餅の3色には、諸説あるが、赤は魔除け、白は子孫繁栄、緑は長寿の願いが込められているそう。

      「今も途切れずに残る、血縁や地縁を大切にする風習を守っていきたい」とは笹木裕和社長談。

       

      一升餅

      1歳の誕生日のお祝いに「一生食べ物に困らないように」という願いを込めて、一升分の米(約1.8kg)で作った餅を背負わせる行事。

      小さな背中にやさしい想いを。

      ここ数年、注文が増え続けているという一升餅を作るのは「かわせ餅」。

      ネットでの注文も受け付け、東京や九州など近所に餅店がない遠方からの依頼も多いとか。

      食紅で文字入れする作業は「緊張の一瞬」と若女将の川瀬芳枝さん。

      「小さな子どもが背負うものだからね」と心を込めて作っています。

       

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