福井の食材が食べられる東京のお店10選【美食福井コラボ】

福井の冬の味覚をイタリアンで堪能。 

感度の高いレストランやパティスリーが立ち並ぶ人気の街、東京・自由が丘。その自由が丘駅からすぐの路地裏に、イタリアン「ANTICA TRATTORIA CIBO」があります。

イタリア語で食材を意味する「CIBO（チーボ）」を店名に冠している通り、シンプルな調理法で食材の持ち味を引き立てる料理が評判です。

メニューは定番に加え、旬の食材を使った料理をアラカルトで展開。冬場には、福井のブランド里芋「上庄さといも」のご馳走を味わえます。

ある日の献立では、上庄さといもに燻製チーズを合わせてパートフィロという薄い生地で包み、香ばしく焼き上げた逸品が登場しました。また、福井が誇る冬の味覚の王者「越前がに」が入荷することも。イタリアワインの品揃えも豊富で、料理とのマリアージュを堪能できます。

店内は、イタリア雑貨店で仕入れた愛らしいフィギュアやイタリア映画のポスターなどが印象的。本場イタリアの空気を肌で感じられる雰囲気の中、カジュアルに本格イタリアンを楽しめます。

福井のだし文化がフランス料理と融合。

東京・浅草駒形にあるフランス料理店「ナベノイズム」は、ミシュランガイド東京の２つ星に輝くフランス料理の名店です。瀟洒な建物の店舗は墨田川沿いに立地しており、ロケーション抜群。テラスや窓際の席からは東京スカイツリーが一望できます。

同店で腕を振るうのは渡辺雄一郎シェフ。モダンフレンチの旗手として注目を集めるトップシェフの一人です。渡辺シェフは福井の食材の質の高さ、越前打刃物の切れ味に惚れ込み、長年愛用しています。

メニューはランチ、ディナーともにコースで提供されます。伝統的なフランス料理と和のエッセンスを融合し、渡辺シェフの解釈で再構築した料理は、どれも鮮烈な味わい。

特に、フランス産発酵バターで乳化させたオリジナルの「そばがき」は、福井・敦賀の昆布問屋から取り寄せる熟成昆布からとっただしで作るジュレで香りを閉じ込めた、開店当初からのスペシャリテです。そばがきには福井特産の塩うにが添えられることも。昆布は渡辺シェフの料理に欠かせない食材で、とろろ昆布も料理のあしらいとして使われています。

本場のスペイン料理と福井の食材がコラボ。

東京のJR山手線・目白駅から徒歩5分ほどで到着する「目白スペインバル」。線路沿いの細い道"フランク・ロイド・ライトの小路"を進み、スペイン国旗が目印のビル2階に店舗があります。スペインのマドリードで料理の修業を積んだ、オーナーのキャリアを生かした本格的なスペイン料理が評判です。

特に「パエリア」は開店当初からの名物料理。スペイン同様の作り方にこだわっており、大きな鍋で生米を炒めるように炊き上げます。他にもアヒージョやスペイン風トマト煮など本場と変わらない料理を揃えており、スペインワインとの相性が抜群です。また、越のルビー、九頭竜まいたけ、円山リゾット米といった福井の食材を使った料理も味わえます。

メニューは単品に加えて、グループで利用できるお得なコースも用意。メニューの美味しさと使い勝手の良さが、家族や友人との会食、女子会や懇親会、会社の接待や宴会利用など、さまざまなシチュエーションで喜ばれています。店内は大人の客層が多く、落ち着いた雰囲気の中で食事を楽しめます。

丸の内で福井の海の幸・山の幸を味わえる。

丸の内ビルディング（丸ビル）は、北陸新幹線など各新幹線が発着する東京駅の目の前にあります。丸ビルは観光スポットとしても人気で、6階飲食フロアに2023年6月オープンしたのが「九頭竜蕎麦（くずりゅうそば） 丸ビル店」です。

名物は「越前おろしそば」で、福井直送のそばを使い、自家製粉の手打ちにこだわっています。また、越前がに、若狭ぐじ、甘えび、吉川ナス、九頭竜まいたけ、上庄さといも、若狭牛といった福井の海の幸・山の幸をふんだんに味わえるランチセットやディナーコースも人気です。

福井の美食に合わせて、福井の地酒も豊富に用意しており、希少価値の高い約30種類の銘柄が常時ラインアップされています。

福井の美食をカジュアルに楽しめる。

「九段ヒトシズク」は、東京メトロ・九段下駅とJR市ヶ谷駅との中間あたり、靖国神社が目の前の靖国通り沿いにあります。オープンは2023年3月で、コロナ後の外食を盛り上げる新店として注目を集めています。

コンセプトは、誰でも気軽に入れる和風居酒屋。夜は越前がに、九頭竜まいたけ、吉川ナス、とみつ金時、福井梅といった福井の食材を多用し、手ごろな価格設定の料理を提供しています。また、ランチ営業も行なっており、福井のソウルフードであるソースカツ丼が人気です。

夜の名物「季節の土鍋ごはん」には、福井県越前市産のコシヒカリが使われています。特に、越前がに漁が解禁になる冬場には、雌のカニである「せいこがに」がたっぷり入った土鍋ごはんが登場します。福井の地酒も揃えており、若狭町名産の「紅映梅（べにさしうめ）」で作る自家製梅酒は、2年熟成させたまろやかな味わいが評判です。

店舗デザインにも福井の要素が取り入れられており、店の入口にある越前和紙のアートパネルが印象的です。

福井の旬の味覚をイタリアンで味わう。

「クラッティーニ」は、1991年に東京の住宅街で創業し、都心への移転を経て2013年から東銀座で営業するイタリアンの人気店です。店は歌舞伎座近くに立地しており、最寄りは東銀座駅で徒歩1～2分。銀座一丁目駅、銀座駅といった周辺の地下鉄の駅からも徒歩10分以内とアクセス良好です。

メニューは、ランチ、ディナー共に旬の食材をふんだんに使ったコース料理が味わえ、アラカルトも豊富。ランチはパスタを主体にしたミニコース、ディナーはパスタやメイン料理を好みで選べるプリフィックススタイルのコースが評判です。厳選した旬の食材を独創性あふれる本格イタリアンに仕上げます。

スペシャリテは夏季限定（6～9月）の「冷たい桃のスパゲッティーニ」で、他に「キャベツ畑のスパゲッティ」など数々のパスタを楽しめます。

福井の食材はふくいサーモン、牡蠣（マガキ）、せいこがになどを使用しており、特に、冬の味覚・越前がにの料理は、毎年数多くのファンが待ち望む逸品。漁が解禁となる11月6日から、せいこがにを使ったパスタなどがメニューに登場します。例えば、「せいこがにのカッペリーニ」は、細麺にカニの旨みたっぷりのソースをまとわせ、カニの甲羅も添えて見栄え良く提供。カニ脚の黄色いタグが、越前がにであることを訴求しています。

本格和食コースで食す福井の手打ちそば。

東銀座駅から徒歩4分ほどの「銀座　ます田」は、一流店が集まる東京・銀座で評判の日本料理店。賑やかな銀座中央通りからほど近い場所にありながら、喧噪から離れた隠れ家的なお店です。1階のドアを開け、柔らかな灯りに照らされた階段を下りると、地下にカウンター6席とテーブル4席の温かみのある空間が広がります。

メニューは完全予約制のおまかせコースのみで、1日3組限定。旬の食材の持ち味を存分に生かした料理をゆったりと堪能できます。スタンダードなコースでは、先付け、前菜、お椀、お造りなど８～９品が食事の進み具合に応じてタイミングよく供され、締めの食事の手打ちそばでさらに満足感が高まります。

店主の増田泰二さんは、開店以来そばの美味しさにこだわり、福井県大野・勝山産の良質なそば粉を仕入れ、自ら手打ちしています。また、カニ漁の解禁後には、越前がに尽くしコースの予約も可能。冬の特別なご馳走を待ちわびたファンが数多く訪れます。

「甘えび」のスパゲッティが期間限定で登場

東京・銀座の中央通り、銀座一丁目の交差点から有楽町駅に向かって1本目の路地沿いにある「銀座イタリー亭」。創業者が、イタリア・ローマの裏町にあるような「ちょっと目立たないけど、毎日行列ができるイタリア料理のお店」を創りたい、との思いで1953年にオープンしました。創業70年を超える老舗として、今も数多くのお客から愛され続けています。

創業当時は、本場イタリアの食材は入手が難しい時代。そこで、青じそなど日本でも手に入る食材で日本人に親しみやすい味のイタリアンを作ろうと、さまざまな工夫を凝らしたそう。その日本の美食へのこだわりは今に受け継がれ、福井産が誇る「甘えび」を使ったスパゲッティは年に1回開催される美食福井フェアで期間限定のおすすめとして提供しています。また、メニューは、単品に加えて季節のディナーコース、プリフィックスシェアコース、パーティープランなど実に多彩。いろいろなシーンで利用できる使い勝手の良さも評判です。

長い歴史によって培われた店内の居心地の良さも、同店ならではの魅力です。天井にはキャンティワインの空き瓶が鈴なりにぶら下がり、壁にはお客が来店の記念に貼ったという名刺や定期券がいっぱい。ここでの楽しい食事の足跡を残し、また来店するリピーターの多さがうかがえます。

ミシュラン店で福井の美食を堪能。

東京・乃木坂駅を出てすぐ、赤坂通り沿いに佇む「乃木坂しん」。オープン１年目からミシュラン一つ星を獲得し、以来７年連続で星を守り続けている日本料理の名店です。2023年9月には、さらなるステップアップを目指し、「現代の数寄屋」をコンセプトに店舗をリニューアルしました。カウンターとキッチンが近くなり、より調理のライブ感を楽しめる空間が魅力となっています。

メニューはおまかせコースのみで料金は25,000円から。旬のご馳走を詰め込んだ持ち帰り用の会席弁当も人気があります。料理は、全国から厳選した食材を使用。越前がに、美浜産の魚介、吉川ナス、越のルビー、上庄さといもなど福井の海の幸・山の幸も数多く使われています。

例えば、冬のある日の献立は、とみつ金時の真薯のお椀、漬けにした美浜産ブリ、「山うに」を添えた炊き立てのご飯などで構成。また、料理とワインや福井の銘酒とのペアリングも提案し、食通をうならせています。

福井の名旅館が営む日本料理店

ハイブランドの旗艦店が立ち並ぶ東京・表参道。表参道駅から徒歩5分ほど、青山通りと交わる骨董通りから1本入った路地沿いに立地する複合施設「グラッセリア青山」内に「ふくい、望洋楼」青山店はあります。都心にいながら福井とつながる交流拠点「ふくい南青山291」と隣接しており、店の目の前には開放感あふれるパティオも。そこにある大きなクスノキは地域のランドマークになっています。

同店は、明治期に創業した福井県の老舗料理旅館「望洋楼」直営の日本料理店で、東京での出店に際して福井県坂井市から古民家を移設しました。その情緒あふれる店内で、福井から直送される旬の食材をふんだんに使った料理を味わえます。冬の味覚の王者・越前がにを始め、若狭ぐじや若狭ふぐ、若狭牛、九頭竜まいたけ、上庄さといもなど、福井が誇る海の幸・山の幸を多数取り揃えて人気です。

ランチ営業も行なっており、「ふくい、旬のお刺身御膳」や「三国湊　甘海老てんこ盛り丼と越前おろし蕎麦」などお値打ち感のあるメニューがズラリ。福井の旬の食材をお重に詰め込んだ「福祭箱」（要予約）は10食限定です。ディナーは各種コース料理に加え、アラカルトも用意。11月6日～3月末までは、越前がにの「茹で蟹コース」や、様々な調理法で味わえる「越前がにフルコース」など、「望洋楼」自慢の越前がにコースを堪能できます。