小原さん
「内田さんは以前教師を目指していたと聞いたのですが、進路を変えて家業を継いだわけですけど、
ご両親から継いでほしいみたいなことって言われましたか?」
内田さん
「小さいころから、ゆくゆくは職人になるだろうなというのはありましたね。継ごうかなと思ったきっかけは、教師を目指していた時に参加した教育実習。自宅から実習先の学校に通っていたんですが、その時に両親が働いている姿をまじまじと見たんです。子どもの時とはまた違った印象をもって、『こういう仕事もいいな』って思ったんですよ。もともとモノづくりにも興味がありましたし、親に教わりながら職人を目指し始めました」
青山さん
「教育実習に行かなければ、職人になっていなかったかもしれませんね」
内田さん
「そうですね。教育実習へ行ったのは無駄ではなかったです」
小原さん
「伝統工芸を子どもたちに教えるようなイベントって何か開催していますか?」
内田さん
「鯖江で開催されているRENEWにも自分たちは出展していますし、伝統工芸の職人として学校の子どもたちに話をしたりしていますね。最近は高齢者と関わる機会が少なくなったこともあってか、伝統工芸のことをあまり知らなかったり、河和田で漆器が作られているって知らない子もいたり」
青山さん
「高校生のふたりは伝統工芸に対してどんなイメージを持っています?」
小西さん
「遠い存在・・・」
内田さん
「漆器は50代から60代の女性で比較的裕福な人たちをターゲットにしているところもあって、これまで若い人たちに魅力を発信してこなかったと実感しています」
青山さん
「若い世代が伝統工芸に触れる機会って、どんどん減っている印象がありますね」
内田さん
「そうですね。なので先ほどのRENEWのようなイベントを開いて、地元の若い人に製造現場をもっと見てもらえるようにしないとな、と思ってます」
青山さん
「関わる大人が親や先生ぐらいしかいないっていうのもあって、高校生たちが福井のことをよりよく知る機会って少ないんじゃないかなぁ。伝統工芸に限らず」
内田さん
「RENEWに参加した高校生が、『河和田ってこんなにすごかったんだ!自分の町を誇りに思います!』ってアンケートに書いてくれたんですよ。それを見たとき自分も含め運営側のみんなは、開催する意味があったと実感しましたね。宣伝になればいいなという感じで始めたイベントで、地元のすばらしさを感じてもらえたっていうのは、とてもうれしかったですよ」
青山さん
「普段関わることのない伝統工芸の職人さんとお話ししてきたわけですが、高校生のおふたりいかがでしたか?」
小原さん
「これまでもっていた伝統工芸のイメージが変わったりしましたか?」
小西さん
「格式の高い仕事っていう印象だったんですけど、自分たちがワークショップに行っても気軽に触れられるものなのかなって思いました」
柿本さん
「ずっと高校生でいたいなって思ってたんですけど、社会人っていいな、興味あることとか好きなことを仕事にするっていいなって感じました」
第2回の放送はこんな感じでした!
いかがだったでしょうか?
RENEWに参加した高校生の話が印象的でしたね。
普段関わりがないことに触れたときには、驚きや発見なんかが訪れるかもしれません。
発信していくのも大事だし、知らないところに自ら飛び込むというのも大切かもですね!
この「高校生×社会人」はYouTube liveでの生放送もやっていて、
録画した生放送の全編も視聴できます。
次回のラジオ放送は2月26日!
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それでは、第3回のレポートもお楽しみに!
【第1回放送のレポートはこちらから】