「いちじく」の旬とは?上品な甘さが魅力で栄養たっぷりのいちじくをご紹介!

「いちじく」の旬とは?上品な甘さが魅力で栄養たっぷりのいちじくをご紹介!

こんにちは。ふーぽ編集部ともきです! 

地元福井で活躍する野菜ソムリエのみなさんが、旬の野菜や果物の栄養、保存方法、食べ方のポイントなどを教えてくれる、【野菜ソムリエ旬だより】。

野菜ソムリエコミュニティ福井とは? 
野菜ソムリエの修了生が中心になり、ボランティアベースで活動する協会認定の福井の地域コミュニティ。スキルアップの勉強会や食育イベント参加など、修了生の交流と学びの場になっています。野菜ソムリエコミュニティ福井は約80名が活動しています。
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第22回目のテーマは「いちじく」

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いちじくは「不老長寿の果物」と呼ばれるほど豊富な栄養素を含むフルーツで、葉の数だけ果実が成るといわれています。

今回は、いちじくの特徴や選び方、保存方法についてもご紹介します。

いちじくのいろいろ

いちじくの主な産地

いちじくの産地は、愛知県、和歌山県、兵庫県、福岡県、大阪府など、他府県でも多く作られ、主に中部・関西圏エリアで多く生産されているようです。

海外ではトルコやエジプト、アルジェリアが多く、トルコとイランでは乾燥いちじくとしても流通しています。

 

 

いちじくの旬と品種

一般的ないちじくの収穫期は長く、初夏から夏にかけて実がなるものと、秋に実がなるもの、そして初夏と秋両方に実がなるものがあります。

6月下旬~8月上旬に旬を迎える「夏果」と、8月~10月中旬に旬を迎える「秋果」があります。

特に大きく育つのが、夏果のいちじくといわれ、夏果と秋果兼用の品種は、市場でも広く扱われています。


夏が旬のいちじくの品種は、ザ・キングやビオレ・ドーフィンなど。

秋が旬のいちじくは、蓬莱柿やビオレソリエス、久留米くろみつなどがありますが、日本国内のほとんどの割合を占める代表的な品種と言えば、「桝井ドーフィン」

さっぱりとみずみずしい味わいで、果形はしずく型。大きさは夏果と秋果で少し違いがあります。

夏果は100~200gと大きく、秋果は50~110gと一回り小さい傾向があります。

福井でも、桝井ドーフィンが栽培されており、他にはヌアールド・カロンといった品種が作られています。

 

栄養と効能

いちじくには、カルシウムや鉄分など、血や骨の素となる豊富なミネラル分をバランスよく含んでいます。

コレステロール値や血糖値の上昇を抑え、高血圧の予防にも効果があるといわれています。

また、二日酔いの予防にもおすすめ!

お酒を飲んだ後に食べると、二日酔いにもなりにくいともいわれています。

 

いちじくの栄養素を効率よく摂るためには、生で食べることがおすすめですよ♪

甘く濃厚ないちじくを新鮮なうちにお召し上がりくださいね。

 

 

選び方と保存方法

【いちじくの選び方】

 ぽってりと丸みがあり、付け根付近まで色が付いている物を選びましょう。

 表面の皮に張りがあり、しぼんでいない物がおすすめです。

 先端が割れはじめ、中の紅い花が見えるくらいがちょうど食べ頃です。

 

【保存方法】

 いちじくは、傷みが早い果物なので、なるべく早めに食べるようにしましょう。温度の高い場所には長時間おかないように~!

 ビニールやポリ袋に入れて冷蔵庫に入れることをおすすめします。

 冷凍保存する際は、先に皮をむいて、ラップにくるんで冷凍します。半解凍のシャーベット状で食べるのもおいしいですよ♪

 

福井県内のいちじく事情

■嶺南地域(若狭町・小浜市)

嶺南地域では小浜市や若狭町で2005年から「若狭いちじく」が多く栽培されており、「福井梅」に次ぐ特産品ともいわれています。

減農薬&特別肥料を使用した環境に優しいハウス栽培を行い、旬の時期は8~11月。上品ないちじくの甘いトロピカルな香りと、プチプチとした独特な食感が特長です。

 

■嶺北地域(福井市)

・三里浜砂丘地
福井市北西部に位置する、三里浜砂丘地。日本海に面した起伏のなだらかな砂丘地であり、降雪が比較的少ない地域であることから古くからラッキョウやダイコン、スイカなどの園芸産地でした。

三里浜砂丘地の生産者や福井市で構成される「三里浜砂丘地園芸産地振興協議会」では、水はけや日当たりが良い砂丘地の特徴を生かし、休耕地を活用して果樹栽培に取り組んでおり、現在、モモ、ブドウ、オリーブ、そしてイチジクなどを栽培しており、令和2年より「さんりはまFRUIT」として販売を始め、特産化を目指しています。(ヌアールド・カロンや桝井ドーフィンなどが栽培されています)

・本郷地区
福井市本郷地区では、平成12年以降、福井市園芸センターの指導を受け、いちじくの栽培を開始。本郷いちじく生産組合を立ち上げています。



福井市の農家さんを訪ねてみました♪


今回訪れたのは、福井市本郷地区(八幡町)

訪れたのが時期的に遅かったこともあり、特産の「本郷イチジク」は終期に入ってしまっていましたが、ビニールハウス内の樹上には赤紫に色づくぽってりとした実がしっかりと。

ハウスの中は大きな葉がとても印象的

太い幹が力強い印象を与えてくれます

まだ収穫前のもの。硬めです。

収穫直前のいちじく

生産者の西田喜照さん、美弥子さんご夫妻が育てるいちじくは皮まで食べることができ、上品な甘さが特徴。

甘い香りが漂うハウスは、28本の木が植えられておりピーク時は毎朝5時半ごろから100個前後を収穫しているそうです。

 

割ってみました。肉厚!でジューシーです


西田さんとお話する中で盛り上がったのが「いちじくと油との相性」について

生で食べてもおいしいのはもちろんですが、油と野菜と鶏肉で炒めたりもおススメとのこと。

最近では「天ぷら」にして出す料理屋さんもあり、生やジャムなどだけでなく料理のレパートリーを調べてみるのも面白いかもしれません。

※こちらのいちじくは11月まで収穫し、取れたてが直売所の喜ね舎愛菜館(福井市河増町)に並ぶそうです。


なお、いちじくが出来るまでの過程は本当に大変で、時間もかかるそうです。



いちじくは栄養価が高く、嬉しい効果がいっぱいです。

ぜひ、積極的に取り入れてみてください♪

この機会にいろんなアレンジレシピに挑戦してみるのも良いですね。

 

 

 旬の野菜や果物を楽しみながら味わい、いろいろと工夫して“野菜・果物をとる”という意識を持ち、習慣づけることはとても大切なこと。

四季折々の野菜や果物に触れながら、自分のライフスタイルにあった野菜の摂取方法や楽しみ方を見つけていきましょう! 

また来月をお楽しみに~。

過去の連載はこちらから

 

野菜ソムリエとは? 
一般社団法人日本野菜ソムリエ協会が認定する民間資格。

野菜や果物の目利き、栄養、素材に合わせた料理法など毎日の食生活に欠かせない野菜・果物の幅広い知識をもちつつ、それぞれのおいしさ、楽しさを伝えるスペシャリスト。

全国で5万人以上の有資格者が料理教室、セミナー講師、食育活動、コラム執筆、青果販売など、さまざまなフィールドで活動しています。
(日本野菜ソムリエ協会HPより)

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※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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