手紙の書き方をマスターしよう!カジュアルな書き方のコツから基本マナーまで

手紙の書き方をマスターしよう!カジュアルな書き方のコツから基本マナーまで

こんにちは、ふーぽ編集部です。

 

携帯電話が普及した現在、手紙を書く機会がめっきり減りましたよね。

でもメールとは違い手書きの文字は気持ちが伝わりやすく温かみがあります。

そこで今回は、もっと気軽に手紙が出せるように、今どきのマナーや書き方のコツを紹介します。

手紙を書くことに苦手意識がある人も大丈夫ですよ♪

\教えてくれた人/

西川 侑希さん
「一般社団法人手紙文化振興協会」所属。
“手紙の書き方コンサルタント” としてセミナーや講座を開催。
愛知県在住。
ホームページ

携帯電話やSNSの普及で瞬時に情報がシェアできる今、手書きの手紙は「連絡を取り合う手段」から「気持ちを伝える手段」へと、その役割を変えました。

「わざわざ手紙を書く(書いてくれた)」だけで特別なこと。

たとえ短い文章でもそこには温もりが宿り、相手との心の距離が縮まります。

 

また、気持ちを伝えるのは文章だけではありません。

便せんの絵柄や切手選びによって印象づけられるのも手紙ならではの魅力。

季節の植物などの絵柄を選べば相手の心を和ませられるし、犬好きな人に犬の写真切手を貼って送れば喜んでくれるはず。

絵を添えたりシールを貼ったりするのも“自分らしさ”の表現ができていいですね。

 

難しく考えすぎず、素直に自分の気持ちを伝えることを意識しましょう。

 

 

手紙に適した文字の色

手紙を書く際、絶対に使ってはいけない色はありません。

ただ「赤は絶縁、緑は離縁を意味する」と考える人もいるため気にするなら避けましょう。

また目上の人に対しては黒か青を使うのがベター。

青ペンは世界の公文書にも使われるが、馴染みがなければブルーブラック(紺色)からトライしましょう。

 

 

便せんの折り方

折り方はいろいろありますが、相手が開封したときに「取り出しやすく、読みやすい」状態であることを意識しましょう。

便せんと封筒がセットになったものを選ぶと便利です。

 

【横書きの場合】

 便せんを下から上に折る

 

 さらに横半分に折る

 

 

 便せんの書き出しが左上になるように入れる

 

【縦書きの場合】

 便せんの下3分の1を折り曲げる

 

 上3分の1をかぶせるように折る

 

 

便せんの書き出しが、右上になるように入れる

 

 

 

「封書」と「はがき」を使い分けよう

はがきは文章量が少なくてもよいという利点があるので、挨拶状や礼状に使いやすいです。

しかし、誰の目に入っても差し支えない内容を記す気配りも必要。

プライベートな話題やあらたまった手紙は、予期せぬトラブルを避けるためにも封書が好ましいです。

 

【封書】

結婚や出産のお祝い、大切なお願いごとなど、プライベートな内容や丁寧に気持ちを伝えたいときに。

 

【はがき】

暑中見舞いなどの季節の挨拶など、相手の家族など第三者に見られてもいいような気軽な内容を。

 

 

宛名の書き方

本文が縦書きの場合は宛名も縦書きに統一する方が相手に違和感を与えません。

また、配達者が戸惑わないように、宛名は大きく、差出人は端に小さく。

封書の場合、自分の名前と住所は裏面に書く方が分かりやすいです。

 

【縦の場合】

 

【横の場合】

 

 

 

書きやすくて読みやすい「手紙の形式」

書き方は自由でいいですが、手紙の基本的な構成を知っておくとより書きやすくなります。

さらに自分の言葉で素直な気持ちを綴ればより心に残る手紙になるはず。

 

【かしこまった手紙】

目上の人へ出すお礼状など、いざというときのために役立つ手紙の基本構成です。

【手紙の基本の構成】

 前文・・・はじめの挨拶にあたる頭語、時候の挨拶、相手を気遣う言葉を書く
 主文・・・この手紙でいちばん伝えたいことを書く
 末文・・・相手の健康を願う言葉など結びの挨拶を述べ、頭語に呼応する結語を書く
 後付・・・書いた日付、署名(自分の名)、宛名(相手の名)を書く

 

【内容について】

 頭語

 時候の挨拶。4月であればほかに「春暖の候」、「すっかり春めいてきました」のほか、「桜のつぼみが膨らんできましたね」や「花粉が飛び始めました」など、自分が見て体験した身近なことでもOK

 「お元気ですか」など、相手を気遣う言葉は入れると印象アップ

 贈り物の礼状なら実際に食べた(使った)感想があると相手も喜び、心に残る文章に

 改行は余白を気にせずしてもOK。相手が読みやすくレイアウトするのも思いやり

 結びには、相手の健康を願う言葉を入れるのが一般的。そのほか「心豊かな毎日を過ごせますように」「ご家族のみなさんで楽しい毎日をお過ごしください」など、明るい未来を想像させるような言葉も◎

 結語

 改まったお礼状や挨拶状の場合、相手の名前は最後に上にくるように書く

 

 

【親しい人への手紙】

手紙が苦手な人でも書きやすいカジュアルな構成。

最短5行で書けるので、一筆箋やハガキでチャレンジ! 

一筆箋の場合は、段落や改行などを気にせずに書いても問題ありません。

 宛名・・・相手の名前は本文よりも上に書くことで敬意を表せる

 挨拶・・・一筆箋では「拝啓」などの頭語(結語)は不要

 本文・・・要件は簡潔に。正直な気持ちを素直な表現で伝えて

 結びの言葉・・・「また食事に行きましょうね」など、明るい未来を想像させる言葉でも◎

 署名・・・最後に自分の名前を書く

 

 

頭語と結語の組み合わせ

頭語は「こんにちは」、結語は「さようなら」にあたる手紙用語。

相手との関係や内容によって使い分けるのが一般的ですが、カジュアルな手紙には不要です。


\オールマイティに使える/

頭語「拝啓」結語「敬具」


\親しい相手に宛てた手紙に/

頭語「前略」結語「草々」


\より敬意の度合いが高い/

頭語「謹啓」結語「謹白」

 

 

 

使えるフレーズ

書き出しや締めの言葉に悩んだときに使える気の利くひとことをピックアップしました。

【書き出しの言葉】

春らしい陽気となりましたね。

最初の挨拶に自分の地域で感じた季節感を盛り込むと、共感を高め、相手に親近感を抱いてもらえます。

 

お元気でいらっしゃいますか。

相手の安否を気遣う言葉は使うと印象もアップ。

「お変わりありませんか」なども次の言葉につなげやすい文例。

 

その後○○はいかがですか。

前回相手とした会話の内容を入れるのもよし。

○○には、仕事やお稽古ごと、趣味に関する内容などが入れやすい。

 

【締めの言葉】

くれぐれもご自愛ください。

「自愛」は“自分の体を大切にする” という意味。

「お体ご自愛ください」は意味が重なるのでNG。

 

時節がら、〇〇〇〇〇

「時節がら~」は季節を問わず年中使える。

「風邪などひかぬよう・・・」「忙しい毎日をお過ごしのことと存じますが・・・」などとつなげられる。

 

 

 

手書きマナーのQ&A

【Question:1】

 
気軽な手紙にも、マナーはある? 
 
 
西川さん
A:「拝啓・敬具」や「時候の挨拶」など手紙ならではの基本形式は、よほどあらたまった時以外は気にしなくてOK。
それより大切なのは、「相手の名前を間違えないこと」と「相手の気持ちを想像して書くこと」。

手書きなら文字化けすることもありませんし、名前を正しく書くことで相手を大切に思う気持ちが伝わります。

 

 

【Question:2】

 
よい言葉が浮かびません。

 

西川さん
A手紙だからといって肩肘をはらず、メール感覚で書いてみましょう。
普段と言葉遣いが違うと不自然になりますし、文例集をマネするよりも、相手との普段通りの関係性で書く方が素直な気持ちが伝わる手紙になります。

長く書かなくてもよく、本文が3行あれば立派な手紙。
短い言葉でも書くことに意味があるので、「元気ですか?」「この間はありがとう」など気持ちをシンプルに伝えてみて。

書くスペースが比較的限られているハガキや一筆箋を使えば出しやすいですよ。

 

 

【Question:3】

 
字が下手だと、相手に失礼ですか? 
 
 
西川さん
A文字も「その人らしさ」を伝える重要な要素なので、失礼になることはありません。
自信がなければ、「読みやすい字」を心がけてみて。
ポイントは「大きな文字で書く」「太めのペンを使う」「青色のペンで書く」こと。

太めのペンなら必然的に文字が大きくなり読みやすくなるし、青色のペンは明るく爽やかな印象になります。
おすすめなのは万年筆や水性ペン。
インクの濃淡や筆圧がそのまま字に反映され、自然と味わい深い字が書けます。

ただし雨などでにじんでしまう可能性があるので、宛名書きなどに使うのは控えて。

 

 

【Question:4】

 
手紙をもらったら、すぐに返信すべき? 
 
西川さん
A手紙の良い点のひとつが、受け取った相手が自分のペースで読めるということ。
返信が遅くなってもマナー違反にはなりません。
諸事情で遅くなった場合は、「遅くなって申し訳ありません」と書けば気持ちは伝わります。
もちろん、メールなど別の手段で感謝を伝えるのもいいですね。

また、これは手紙を出す側のマナーですが、返事を期待しないことも大事な心がまえ。
気持ちを伝えることが手紙の役割ですから。
 
 
 

【Question:5】

修正テープは使ってOK? 
 
 
西川さん
A親しい人への手紙であれば、本文中のささいなミスは愛嬌のうちと考えましょう。
何行にもわたって修正する場合や相手の名前を間違えた時以外は修正ペンやシールで訂正してもいいでしょう。

送る側はいかに間違えず丁寧に書けるかという緊張感がありますが、受け取る側はもらうだけで嬉しく、細かなところは実はあまり気にしないもの。
そういったギャップがあることも頭に置きつつ、リラックスして書いてみましょう。

 

 


いかがでしたか? 

是非参考にして、大切な人には手紙で気持ちを伝えてみてくださいね。

手紙と一緒にプレゼントや贈り物を渡すシーンもあるでしょう。
こちらの記事では簡単でおしゃれなラッピング方法をご紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。

紙袋で簡単&おしゃれなラッピングアイデア集!手軽で素敵な包み方

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