まちの台所として85年、店と客が“関わり合う”すてきな関係。福井市田原町商店街の食料品店「くりなみ」。

    まちの台所として85年、店と客が“関わり合う”すてきな関係。福井市田原町商店街の食料品店「くりなみ」。

    こんにちは、ふーぽ編集部です。

    福井県内にはさまざまな商店街があります。

    商店街の中には、店と客が“関わり合う”すてきな関係を築いているお店も少なくありません。

    今回は、福井市の田原町商店街で約85年、買い物客がみんな笑顔で店をあとにする食料品・おそうざいの店「くりなみ」を紹介します。

      つられて笑顔になるやさしい時間。

      中央男性が博行さん、その右が安子さん。お惣菜スタッフにはお漬物名人、おにぎり名人など料理上手がそろう

       

      「いらっしゃい、こんにちは」

      「ありがとう、気を付けて帰っての」

       

      福井市の田原町商店街で約85年店を構える「くりなみ」では、今日も笑顔が行き交います。

       

      出来立ての午前中はバットのまま並ぶお惣菜売り場。おすすめを聞く何気ない会話から近況報告も

       

      店主は三代目となる栗波博行さん

      母親の安子さんとスタッフの6人が家族のように明るく迎えてくれます。

       

      創業時は薬局だった店を博行さんの父・健一郎さんが転業して八百屋に。

      最初は何も分からなかったという安子さんでしたが、傷みやすい野菜を「湯がいておかんと」「ジャガイモはサラダにしておきね」という客のアドバイスで始めたお惣菜は、今では店の代名詞になりました。

       

      毎日、朝4時から仕込むお惣菜は煮物だけで13品

      和え物やサラダ、揚げ物、焼き物と、和洋中バラエティに富み、その数は「数えれない(笑)」ほど。

      定番に加え、「うちは八百屋だから」と季節感のあるメニューにも力を入れます。

       

      秋口だった取材日にはおでんが登場。

      「毎日来る人のために、明日はポトフ、シチューって変えてます」と言う安子さん。

      その心遣いで、メニューはどんどん増えていくのでしょう。

       

      サクサクと軽い衣に、粗くつぶしたジャガイモがほっくり。ソースなしでおいしい「コロッケ」税込1個60円 

      甘く炊いた「牛すじ」はご飯が進む一品

      ふんわりと握られたおにぎりも人気

      見るからに味がしみたおでん

       

      いつも笑顔の安子さんに「疲れたらくりなみの奥さんの顔見に行こう」というファンも多く、「そんなふうに言ってもらえて感謝。やっててよかった」と頬をほころばせます。

      レジ向かいで見守る先代の遺影に手を合わせる人も。「泣いてくれり、お飾りをいただいたり」するほど慕われていた

       

      昨年、先代が急逝し店を継いだ博行さんも、「何も教わってなかったけれど、お客さんから父のやり方を聞いて、何とかやってこられました」と感謝を忘れません。

       

      よいものを必要な分だけ。人に寄り添う、まちの台所。

      以前は50代、60代以上が主だった客層も広がり、若い人や一人暮らしの男子学生、そして高齢の男性客も増えてきました。

      お年寄りや子どもが見やすいよう低くした陳列にも思いやり

       

      「要る分だけ買ってもらいたいので、キャベツは半分に切るし、揚げも1枚から、お漬物もキュウリ1本から。パントリーがわりに1日に何回も来てくれるお客さんもいますよ」と博行さんは誇らしげです。

      売り切れ必至の自家製糠漬けも好きな分だけ

      1枚から好きな分だけ購入可能

       

      「昔ながらのやり方を守ってるだけ」と話す2人ですが、フードロスや個食の時代、様々なライフスタイルに寄り添うくりなみは、逆に最先端なのかもしれません。

      先代の定位置だったレジは博行さんの場所に。時事ネタから家族、レシピまで会話は尽きない

       

      「難しいことはよく分かりません。ただ、よいものをより安く、お客さんに喜んでもらいたい」。

      買い物だけじゃなく、会話ができる雰囲気づくりを大切にし、「楽しそうにお店を出る姿が見られたら幸せ」と口をそろえます。

       

      「今日、パーマ行ってきたんや」「道理でキレイやと思った」

      「こないだのあれ、おいしかったわ」「それならこっちもおすすめ」

       

      人と人。

      これからも変わらぬ“くりなみスタイル”で、「まちの台所」は笑顔を届けていきます。

       

      くりなみ

      福井県福井市文京2-4-14
      ☎0776-23-4167
      【営】7:00~19:00
      【休】日・祝
      お惣菜がそろうのは10:00~11:00の間

      ※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

      ※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

      ふーぽ編集部
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