福井のお土産に!地元愛と旨味が凝縮された「おすすめ魚缶詰」4選

    福井のお土産に!地元愛と旨味が凝縮された「おすすめ魚缶詰」4選

    海の幸と職人たちの情熱を詰め込んで。

    今回は福井県の「鯖缶」をはじめとするお魚缶詰を厳選してご紹介!

    食卓を彩る名品が生み出された、誕生秘話を伺います。

      福井缶詰【小浜市】

      福井缶詰製造の「若狭宇宙鯖缶」。醤油ベースの濃厚な味わい。

      宇宙に届いた味を、食卓に並ぶ缶詰に。

      日本海側随一の水産缶詰工場として、缶詰づくりに真摯に取り組んできた「福井缶詰」。

      鯖やカニ、「タラの子」などの缶詰の製造で培った技術力と情熱を象徴する商品が、地元・若狭高校や旧小浜水産高校の生徒たちが開発した「宇宙鯖缶」の地上版です。

      甘辛く、とろみのある液が特徴。

      「自分たちの鯖缶を宇宙に届けたい」との想いから2006年に始まった探究活動は、何代もの生徒に引き継がれました。

      無重力でも汁が飛び散らないよう「くず粉」でとろみをつけ、宇宙での味覚の変化に合わせた濃い味付けの缶詰が完成し、2020年に宇宙へと旅立ちました。

      その翌年、「先輩たちが生み出した宇宙鯖缶を、地上の多くの人たちにも食べてもらいたい」と生徒たちに声をかけられ、一般向けの製品開発をスタートしました。

      「手頃な価格で安定して量産化するため、原料には脂がたっぷりのったノルウェー産の鯖を採用し、味わいを限りなく忠実に再現しました」と福井缶詰社長の重田洋志さんは話します。

      若狭湾をバックに満点スマイルの社長・重田洋志さん。父親であり会長の軍治さんと共に素材の味を生かした製品を通して、家庭に笑顔を届けるよう努めています。

      伝統と職人魂をこめてかつての味を現代へ。

      福井缶詰が貫くのは「良い素材にこだわり、世界一の鯖缶をつくる会社でありたい」という信念。

      かつて若狭湾で獲れた鯖を使った缶詰を製造していましたが、漁獲量や品質の不安定さから、1976年に製造中止。

      その味わいを蘇らせるために着目したのがJALグループのブランド鯖「サバヌーヴォーⓇ」でした。

      同社の確かな技術が認められて共同開発が実現。

      旬の時期にノルウェーから冷凍せずに空輸される“至高の生鯖”を手に入れました。

      同社の鯖缶はノルウェー産の脂たっぷりの大ぶりの鯖、1尾500g前後のものだけを使用。

      「復刻 鯖缶詰」は水煮と唐辛子入りの2種。

      空輸と製造のタイミングを合わせるという難関を乗り越え、2年の歳月をかけて「復刻鯖缶詰」が誕生。

      「脂ののった肉厚でほろりと崩れるやわらかさと深い旨味は、かつて地域で愛された味わいそのものだと会長も喜んでいました」(重田さん)

      高校生との共創から生まれた話題の若狭宇宙鯖缶と、妥協なき探求が生んだ贅沢な鯖缶。

      小浜の誇りと職人魂を閉じ込めた缶詰には、地元愛とおいしさへの情熱が詰まっています。 

      宇宙鯖缶が宇宙に行くまでをドラマ化した「サバ缶、宇宙へ行く」とのコラボ商品。パッケージには開発メモが記された“黒ノート”の一部がデザインされています。

      福井缶詰

      福井県小浜市川崎1-1-3
      ☎︎0770-52-3450
      ホームページ

      Switch Switch(スイッチスイッチ)【若狭町】

      「寒ぶな缶」は、醤油味としょうが味の2種。道の駅三方五湖で販売するほかSwitch Switchでも取り扱っています。

      湖の恵みを世界へ 旨味たっぷりのフナ。

      若狭町の三方五湖で生息するフナは、約400年続く伝統の「たたき網漁」で捕獲されます。

      水温が低く、魚の運動量が減ってエサを食べなくなる12月〜3月にかけての時期、フナは体にたっぷりと脂肪を蓄え、臭みがなくおいしく食べられるといいます。

      地元では刺身や煮つけにして親しまれてきました。

      どっぷりと太ったフナ。冬のフナは臭みがなく脂がのり、刺身にするとコリッとした食感に。

      「地域外の人にも年間通してフナのおいしさを味わってもらうために、保存食として新たな商品を作れないかと思ったんです」と一般社団法人Switch Switch(スイッチスイッチ)の阪野真人さん。

      そこには、漁師の高齢化などでたたき網漁が衰退していく中、どうにか認知度を高められないかという想いもありました。

      たたき網漁は、勢いよく竹竿で水面を叩きつけ、寒さで動きが鈍くなっている魚を驚かせて網に追い込む伝統漁法。

      日本初となる「寒ぶな缶」開発の発起人は阪野さんをはじめ、福井県里山里海湖研究所や鳥浜漁業協同組合の面々。

      探究学習の一環として若狭高校の生徒も加わり、商品化に向けたチームが結成されました。

      高校生の熱意と地元の味を詰めて。

      参加したのはやる気と行動力に満ちあふれた3人の女子生徒。

      率先して水煮やバジル、トマト味など10種以上を試作し、試行錯誤の末にたどり着いたのは、地元の人が慣れ親しんだ昔ながらの醤油ベースの煮つけでした。

      そこから醤油と砂糖、みりんの比率を考え、さまざまなパターンで提案。

      「熱意のある子たちだったからこそ、この商品を必ず販売まで進めたい、という気持ちが膨らみました」と阪野さんは当時を振り返ります。

      完成した寒ぶな缶は臭みが全くなく、甘めの味付けとほろほろとした食感がやさしく広がり、フナのおいしさに気づかせてくれる味わいです。

      開発に関わった生徒3人。8回もの試食会を重ね、缶詰を完成させました。

      世代を超えた誇りと想いが結実。

      缶詰は地元だけでなく、情報を聞きつけた淡水魚好きや、県外へ移住した地元出身者からの反響も大きく、「臭みがなく、おいしい魚の缶詰」「懐かしい味」と好評を博しています。

      地域の食文化と伝統漁法を守り、持続可能な地域活性化に貢献した点が高く評価され、2024年に「グッドデザイン賞」を受賞。

       

      伝統を守りたいという地域の想いと、高校生のみずみずしい行動力が実を結んだ寒ぶな缶は、三方五湖の豊かな恵みと伝統漁法の誇りを全国へつなぐ架け橋となっています。

      Switch Switch(スイッチスイッチ)

      福井県三方上中郡若狭町鳥浜123-9-2
      ホームページ

      小浜海産物【小浜市】

      ガーリックの風味が効いたオリーブオイルでじっくり煮込まれ、魚の味わいが際立ちます。唐辛子でピリ辛に。

      缶詰の概念を変えた、本格お魚アヒージョ。

      小浜海産物が手がける魚のアヒージョ缶は、居酒屋やバルで人気のアヒージョを手軽に味わってほしいと、2019年に開発されました。

      魚離れが進むといわれる若年層に向け、素材を大切にする真味是淡(しんみこれたん)の理念のもと「Micolle(みこれ)」ブランドの商品として展開されています。

      店頭で目を引くカラフルなパッケージは、それぞれの魚のカラーをイメージしたこだわりのデザインで、つい手にとりたくなります。

      アヒージョ缶開発に携わった田歌さんと高野さん。

      開発のきっかけは、焼き鯖寿司を作る際に出る焦げや身が少ないといった規格外の素材の活用でした。

      鯖文化が根付く小浜市だからこそ生まれた「焼き鯖のアヒージョ」を皮切りに、「小鯛ささ漬」の規格外品を使った「小鯛アヒージョ」、定置網で獲れる県のプライドフィッシュ「マヒマヒ(シイラ)」へと広がっていきました。

      鯖はより旨味のあるノルウェー産を使用しているが、地域内で加工・販売するというこだわりは変わりません。

      缶詰に使用する小鯛。薄紅色が特徴。

      「晩御飯の一品としておいしく食べられる頼もしい存在です」と開発担当者の田歌(たうた)大樹さん。

      オリーブオイルとニンニク、唐辛子をベースに、塩で魚の旨味を引き出したシンプルな味わいで、手軽なギフトとしても喜ばれています。

      マヒマヒ、小鯛、鯖の3種。魚の鱗を模したパッケージでお土産にもピッタリ。

      小浜海産物

      福井県小浜市川崎2-1-1
      ☎︎0770-52-1600
      ホームページ

      若廣(わかひろ)【小浜市】

      上から「バジル」「トマト」「カリー」「ガーリック」。和風出汁が隠し味のカリーは、そのまま白ご飯と合わせても絶品。

      のせておいしい、イタリアンな鯖缶。

      「いつもそばに、もっと鯖に。」をブランドスローガンに掲げ、焼き鯖寿司の名店として知られる「若廣」。

      焼き鯖寿司で培った製造技術を生かし、鯖の味わい方の可能性を広げるべく生まれたのが、洋風鯖缶の「Sabastian(サバスチャン)」です。

      当初は瓶タイプで作られていたが、手軽さや扱いやすさを追求し、缶詰にリニューアル。

      「ソースでおいしく味わう」をコンセプトに、主役の鯖はもちろん、味の決め手となる特製ソースにもこだわり抜きます。

      じっくり煮込んだトマトソースを使った「トマト」をはじめ、「バジル」や「ガーリック」「カリー」と全4種を展開。

      Sabastianで作るバジルパスタ。鯖と特製ソースだけで本格的な一皿が完成。

      パスタやピザの具材としてはもちろん、手軽でおしゃれなキャンプ飯にも便利で、パンに挟んでホットサンドにするのもおすすめとのこと。

      ご飯にのせるだけで贅沢な一品になり、幅広い料理にマッチします。

      鯖という食材の秘めたる可能性を感じさせてくれる缶詰です。

      鯖寿司の粋にとどまらない同社の鯖への愛と情熱が、今日も新たなおいしさと楽しみ方を届けています。

      若廣(わかひろ)

      福井県小浜市川崎1-3-5
      ☎︎0770-53-3844
      ホームページ

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