大野市にある円山公園は、ミニ動物園や芝生の広場、バーべキューができる場所もある人気の公園です。
でも、星が見える時間まで、公園にいる方は、少ないのではないでしょうか。
以前から、公園の前を通る度に、夜になると、木々のシルエット越しに、美しい星空が見えるのだろうなぁと想像していました。
そして訪れた晴れの夜、駐車場へ到着すると、星空と大きなサクラの木が出迎えてくれました。
木のシルエット越しには、おりひめ星が輝いていましたよ。
▲円山公園の駐車場、写真の中央付近の明るい星はおりひめ星
公園の芝生広場の周りには、規則正しく木々が植えられ、その先に、おりひめ星、高い位置には、うしかい座の一等星、アークトゥルスが見えていました。
▲芝生広場を囲う木々のシルエット
芝生広場には、ステージが設けられ、ステージの上には、しし座が昇っていました^^
春の星空の目印、春の大三角も見えていましたよ☆
※春の大三角は、しし座のデネボラ、うしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカを繋いでつくる、三角形です。
▲円山公園の芝生広場に設けられたステージに昇るしし座
芝生の広場の奥には、歩きやすい遊歩道が整備されているので、林の中を少し歩きました。
すると、ハッ!とするような迫力のある樹木のシルエットが迎えてくれました。
昼間歩いたときは、ただの樹木でしたが、星空をバックにすると、とても迫力がありました!
春の大三角の右上のあたりには、星がたくさん固まっている、かみのけ座が見えていました。
山田卓さんが書かれた『春の星座博物館』(地人書館、2005)の中では、かみのけ座が「ごはんつぶ座」と例えられていましたよ。
皆さんも、春の大三角を見つけられたら、かみのけ座がどのように見えるか、観察に挑戦してもらいたいと思います。
空の暗い場所ほど、たくさんの星があることがわかりますよ。
▲円山公園の散策路の夜空
帰りに、円山公園から車で5分の場所にある奥越高原牧場の牧草地脇の道を通ると、夏の大三角と天の川が昇ってきていました。
写真の右側が明るく写っているのは、町の明かりです。
夏の宵のころ、見やすくなるさそり座の一等星、アンタレスも見えていました。
▲六呂師高原の天の川
おぉ~と、思わず声が漏れるほど、美しい夜空と出会えたことに嬉しくなり、妻への報告用に、いつもお世話になっている妻の大切な愛車と天の川の記念撮影をして、今回の撮影を終えました。
▲妻の愛車と天の川の記念撮影
~星空観察のときに気をつけたいポイント~
■安全管理:昼間の内に、危険な場所、立ち入ってはいけない場所がないか確認しましょう。また、山へ行く場合には、クマよけの鈴やオーディオなど、音の出る物を身に付け、複数人で行動しましょう。
■ライトの使用:星の観察・撮影をしている人がいたら、ライトの使用は必要なときだけ。
■ゴミは必ず持ち帰ろう。
■民家などが近くにあるときは、大きな声など出さず、夜間はお静かに。
マナーを守って、星空を楽しみましょう^^/
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※紹介している写真は、星が見やすいように画像処理をしています。そのため、実際に人が見た星空とは異なります。
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