冬に美味しさがアップするふくいの「かぶ」の魅力を紹介! 【野菜ソムリエ旬だより】

冬に美味しさがアップするふくいの「かぶ」の魅力を紹介! 【野菜ソムリエ旬だより】

こんにちは。ふーぽ編集部ともきです! 

地元福井で活躍する野菜ソムリエのみなさんが、旬の野菜や果物の栄養、保存方法、食べ方のポイントなどを教えてくれる、【野菜ソムリエ旬だより】。

野菜ソムリエコミュニティ福井とは? 
野菜ソムリエの修了生が中心になり、ボランティアベースで活動する協会認定の福井の地域コミュニティ。スキルアップの勉強会や食育イベント参加など、修了生の交流と学びの場になっています。野菜ソムリエコミュニティ福井は約80名が活動しています。
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第7回目のテーマは「かぶ」

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冬に甘みが増す「かぶ」。

栄養効果もあり、いろんな料理にアレンジできます。

今回はその美味しさの秘密や、おせちのレシピもご紹介いたします!

「かぶ」のいろいろ

原産地と来歴

まずは少しだけ「かぶ」の歴史を紐解いていきましょう。

かぶの原産地は地中海沿岸のヨーロッパおよび、中央アジア辺りで、紀元前から栽培されていたようです。

平安時代には”春の七草”(セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ)の一つとされているなど、日本古来から重要な野菜になっていたようです。(※「スズナ」はかぶの事。)

また、古くから日本に伝わり栽培されていたため、その土地に土着して、地方独自の様々な品種が生まれていきました。

 

かぶの種類&かぶらライン

日本には「かぶらライン」と呼ばれる境界線があるのをご存知ですか。

全国約80種ある「かぶ」を分けると、ちょうど日本の真ん中あたり(愛知~岐阜~福井を繋ぐ縦ライン)で東西に区分することができます。

東日本は、原産国のアフガニスタンからヨーロッパを経て伝わった「西洋型」。

一方、西日本は、西洋型より以前に中国から伝わったもので「日本型」といわれています。

そのことから赤かぶ・白かぶ・青かぶなど日本のカブは多種多様ですが、最も一般的なものは白い「小かぶ」です。

かぶは一年を通し出荷されていますが、寒い時期の方が甘みも増すのでおいしいのです。

肉質が柔らかく、煮物・漬け物・蒸し物・炒め物とどんな料理にもあいます。

かぶと大根の違い

似ているかぶと大根ですが、簡単な見分け方があります。

注目するところは″葉っぱ”と”首”の部分なんです!

・かぶ⇒葉っぱは、ギザギザがなく丸い。首の部分は白い色。
・大根⇒葉っぱは、ギザギザがあって鋭い。首の部分は緑色。


根菜類だから根だと思いがちな「かぶ」と「大根」ですが、実は食べている部分が違うんです。

一般的に、かぶの場合は「茎」を、大根の場合は「茎と根の両方」を食べていることになるんですよ。

 

栄養と効能

かぶにはビタミンCやカリウム、鉄、葉酸、食物繊維、消化酵素であるアミラーゼなどが豊富に含まれ、健胃効果、生活習慣病や感染症・貧血予防・むくみの予防、便秘や下痢の解消などに効果が期待できるといわれます。

根と葉を一緒に食べる事ができ栄養バランスも良い野菜といえるので、進んで摂りたいものですね。

 

保存の仕方

購入したら、実と茎の部分はすぐに切り離し「実」はビニール袋等の密閉できるものに入れ冷蔵室や野菜室で保存。

葉の部分は茹でて小分けにし冷凍保存しておくとよいですね。

そのままにしておくと、葉に養分が取られてしまうので注意しましょう。

 

福井のかぶ

さて、福井県内では三里浜砂丘地が「こかぶ」の産地として知られています。

三国町にあるJA福井県浜四郷集荷場でお聞きしたところ、三里浜の小かぶは10月上旬から収穫が始まり、翌年の5月中旬までに約300トン、5万箱を出荷しているそうです。

その半数は県内市場、残りの半数は大阪や京都など県外に出荷され、砂丘地特有の肌のきめ細かさから「白い宝石」として人気があるそうですよ。

 

県内では、そのほか百年以上の歴史をもつ「福井の伝統野菜」として

・河内赤かぶら・木田青かぶ (福井市)
・穴馬かぶら・嵐かぶら (大野市)
・古田苅かぶら (敦賀市)
・山内かぶら(若狭町)

これらのかぶがそれぞれの地域で栽培されています。

どれも地域で愛されている、伝統の野菜たちです。

 

おすすめレシピ

かぶを使った"アレンジおせち”レシピを2品を紹介します。

「かぶと柿のカラフルなます」

材料

赤かぶ       1個
塩         少々
柿         1/2個

【調味料】
ゆず果汁      大さじ1
酢         大さじ2
砂糖        大さじ2
ゆず表皮      適量

作り方

①調味料はボウルの中で合わせておく。
※ゆずは塩でこすり洗いし、表皮を薄くそぎ、せん切りにする。

②赤かぶはせん切りにし、塩もみする。

③柿は皮をむき、かぶより太めのせん切りにする。

⑤水気をしぼった赤かぶと柿を①のボウルの中で和え、ゆずの表皮を盛って出来上がり。

 

 

「かぶとサーモンの奉書巻き」

材料

かぶ         1個
スモークサーモン   100g
三つ葉        10g
いくら        適量

【調味料】
酢          大さじ2
砂糖         大さじ1
塩          小さじ1/3

【作り方】

①かぶはスライサーで薄くスライスする。

②耐熱容器に調味料を入れ、600Wのレンジで30秒~1分加熱し、①のかぶを漬け込む。

③三つ葉は熱湯でさっとゆでる。

④かぶに味が浸み込んだら、2枚重ねて並べ、その上にスモークサーモンをのせて端から巻き、 ③の三つ葉で結び、お好みでイクラをのせる。

かぶは火の通りも早く、時短料理できる食材としても注目です。

お手頃価格で出回る冬に、いろいろなメニューで楽しみましょう♪



旬の野菜や果物を楽しみながら味わうには、いろいろと工夫して”野菜をとる”という意識を持ち習慣づけることが大切

四季折々の野菜や果物に触れながら、自分のライフスタイルにあった野菜の摂取方法や楽しみ方を見つけていきましょう! 


また来月をお楽しみに~。

 

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野菜ソムリエとは? 
一般社団法人日本野菜ソムリエ協会が認定する民間資格。

野菜や果物の目利き、栄養、素材に合わせた料理法など毎日の食生活に欠かせない野菜・果物の幅広い知識をもちつつ、それぞれのおいしさ、楽しさを伝えるスペシャリスト。

全国で5万人以上の有資格者が料理教室、セミナー講師、食育活動、コラム執筆、青果販売など、さまざまなフィールドで活動しています。
(日本野菜ソムリエ協会HPより)

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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writer : ふーぽ編集部

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