もっと知ろう、生理のこと。生理のギモンを婦人科医が解説します!

もっと知ろう、生理のこと。生理のギモンを婦人科医が解説します!

人生の約半分をともに過ごす生理(月経)。

心と体の不調をきたし憂鬱になることもありますが、自分の現状をよく知ることは、生き生きとした毎日を送るための一歩。

改めて生理について一緒に理解してみましょう。

もっと知ろう、生理のこと。

 教えてくれた人 
黒田裕子先生 市立敦賀病院の産婦人科医師

10代〜50歳前後の女性の体に訪れる「生理」は、妊娠に備えて分厚くなった子宮の内膜が剥がれ落ち、出血として排出される現象

月に1度、このサイクルがあることで、女性は妊娠・出産が可能になります。

生理は2種の女性ホルモンによってコントロールされ、これらは生殖機能だけでなく、骨密度や心血管系の健康、さらには精神の安定にも深く関わりをもち、全身の健康を支えています。

規則正しく生理があるということは、ホルモンがバランス良く働いている証拠でもあります。

現代の女性は昔に比べて子どもを産む回数が減った分、一生で経験する生理の回数も増えています

「生理の回数が増えれば、それだけ生理に関するトラブルや病気も増えます」と市立敦賀病院の黒田裕子先生。

自分の体を守り健康に過ごすためにも、普段から生理について正しい知識を身につけておくことが大切です。

生理の仕組み

まず生理のサイクルについて理解しておきましょう。

【生理前】

妊娠に向けて受精卵が着床する子宮内膜が厚くなります。

ホルモンバランスの影響で症状が出ることも(PMS)。

【生理中】

受精しない場合、子宮内膜がはがれ落ちて経血として外に出ます。

子宮の収縮によって生理痛を感じる人も。

【生理後】

排卵に向けて再び子宮内膜が厚くなり始めます。

卵胞から卵子が排卵されます。

生理のセルフチェック

生理時の一般的な状態をチェック。

一つでも当てはまらない項目がある場合、婦人科への受診を考えて。

【周期と期間】

□ 25~38日の周期で生理がある

□ 生理の周期は毎月ほぼ同じで、大きく周期がバラつくことはない

□ 1回の生理が3~7日の間に終わる

【経血】

□ ナプキンは3~4時間以上おきに交換している

□ レバーのような血の塊が出ることはない

【体調・精神面】

□ 生理痛があっても市販の鎮痛剤で痛みが改善される

□ 生理に伴う不調が日常生活に影響を及ぼすことはない

□ 自分の感情をコントロールできる

生理のギモンを婦人科医が解説!

【Q】この経血量っておかしい?

「日中、夜用ナプキンでもあふれてしまう」「レバーのような血の塊が出る」「生理が9日以上続く」などの症状がみられる場合、生理中どのタイミングであっても婦人科の受診をおすすめします。

【Q】ピルって体に良くないの?

頭痛・嘔気(おうき)・胸の張り・不正出血などが見られることもありますが、服用後1~2カ月で自然に改善する場合が多いです。

医師としっかり相談してピルの種類を決めるので、適切に使用すれば間違いなく味方になってくれますよ。

【Q】生理痛は我慢しても大丈夫?

生理痛には「子宮内膜症」や「子宮筋腫」など、妊娠や健康に影響を及ぼす疾患が隠れていることも。

痛みを我慢するほど痛みを感じやすくなることもあります。

生活や症状に合った治療法が増えてきているので、まずは婦人科で相談してください。

【Q】悩みはあるけど、受診はハードルが高くて…。

女性の健康をサポートするのが私たちの役割。

生理だけでなく、妊娠や更年期など、女性特有の悩みは婦人科で相談できることが多いので、かかりつけ医を見つけておくことは大切。

生理の相談での受診は生理後から排卵前がベストなタイミングです。

【Q】「PMS」って?

「PMS」は「月経前症候群」のこと。

生理の3~10日前から起こる心と体の不調で、生理が始まると和らぎます。

人によって症状はさまざまで「すぐにイライラしてしまう」「なんでもないことで涙が出る」「むくみがある」など約200種もの症状があるといわれています。

【黒田先生からのアドバイス】

PMSかも?と思ったときにおすすめなのが、生理の期間とPMSの症状が現れるタイミングを数カ月ほど記録し、自分の周期を把握しておくこと

カレンダーの空いたスペースや専用アプリ、スマホのメモなど自分が使いやすいものでOK。

不調のサイクルを把握しておくだけでも、心の安定につながりますし、記録は婦人科での診断にも役立ちます。

セルフケアとしては適度な運動やカルシウム、マグネシウム、ビタミンB6のサプリメントの摂取が効果的といわれています。

症状に合わせて漢方を処方したり、ひどい症状の場合はその人に合わせたピルをお出しすることもできます。

何事もまずは相談しにきてくださいね。

「これ便利!」な生理アイテム

生理中の不快感解消やお出かけのときに役立つ、ドラッグストアなどで手軽に購入できる生理用品を集めました。

※価格はすべて取材時の編集部調べです

ソフィ シンクロフィット【12個入り 税込383円】

経血量が多い日に通常ナプキンと併用して使う、手の平サイズの生理用品。

股にフィットするように挟んで使用するため、伝い漏れも防げて日中や睡眠中も安心。

個別包装で持ち運びしやすく、トイレに直接流せるのでおでかけにピッタリ。

ロリエ 朝までブロック安心ショーツ【5個入り 税込627円】

ナプキンとショーツが一体化。

普段のナプキンではカバーしきれない腰までガードしてくれるので、寝ている間の後ろ伝いや寝返りの横漏れも安心。

やわらかいストレッチ素材はマシュマロのような肌ざわりで、通気性も抜群。

matsukiyo フェムリサ エニーシート【24枚(6枚×4包)税込547円】

幼児のおしり拭きに使用される柔らかな不織布を使用した、リフレッシュも美容ケアもできるデリケートゾーンふきとりシート。

使用後はそのままトイレに流せるのも嬉しい。

「スイートピオニー」と「フレッシュペアー」の香りと「フレグランスフリー」の3種。

ソフィ ソフトカップ【税込5,478円】

膣内に挿入して経血を溜めるカップ。

1回4~8時間程度の使用ができるため、経血が多い日に何度も交換する手間が省け、長時間トイレに行けない時にも便利。

煮沸消毒して何度でも繰り返し使用でき、お財布にもやさしい。

持ち運びできる保管用の巾着付き。

ボディプレックス 薬用デオドラントミスト【税込1,320円】 

生理中のデリケートゾーンのニオイや、ムレなどのもととなる汗を抑えて不快感を抑制。

肌に直接使えるほか、外出先などですぐ使いたいときは下着やナプキンに吹きかけてもOK。

ワンプッシュで、いつでも手軽にリフレッシュできます。

【買えるところ】最寄りのドラッグストア
※店舗によって取り扱いの有無や在庫状況などが異なるため、事前に確認を

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

ふーぽ編集部
writer : ふーぽ編集部

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