京都の食材を使った食べ物でしょうか。それとも、伝統工芸品でしょうか。
私は地方の友人のお土産に京都の『おもしろいもの』を紹介しています。
そこには、きっと京都らしさが見え隠れしていてそこはかとなく京都を感じてもらえる気がするのです。

まずはこれ。なにかわかる人は少ないと思います。
古美術商や骨董屋がひしめく新門前通。趣ある京町家の引き戸を開けると並んでいる、この丸いころころ。派手でキュートな外見とは裏腹に、ものすごく上品な香りがします。
箪笥やバッグにひそませておくと最高です。
店主曰く、素材は「モナカの皮」のようなものらしくカラーバリエーションは紫、青、緑、黄、白の5色。半円でツートンカラーです。
お蕎麦とは関係ない、尾張屋さんの香り玉。
こんな一風変わった、可愛らしいものが京都にはちょくちょくあるんですよ。
それだけではありません。
これ、ご存知だろうか。水田玉雲堂の「唐板」。

目立つところは微塵もありません。たくさんの和菓子がある京都で、最古の菓子と伝わる煎餅。
耳を澄ませば聞こえるパリッとした食感と、あわくほのかな甘さのみが口に広がります。
これぞ、なにもかもを引き算した結果の美学。素朴とはこういうことです。
御霊神社の向かいのお店なので、お近くにお越しの際には、ぜひ一度お立ち寄りを!
最後は、すさまじいインパクトを醸す、これ。

これ、急須ですよ!!でも、なにかに似てませんか?
ほらほら、この大きく広い注ぎ口。どこかで見たような。
そうです!あのペリカンのクチバシに似ていますよね!
これは左京区岩倉にある晋六窯で作られているその名も「ペリカン急須」というもの。
注ぎやすさが素晴らしくて、茶漉し要らず。
普段使いのものだからこそ、上質で便利なものを使いたいですよね。
こんなふうに、おもしろくて奥深いものが京都にはたくさんあります。
ぜひ、いろいろと見つけてください!