あなたのデザインで作ります! 繊維王国・福井の老舗縫製会社「モンスター」の技術から生まれる、世界で1着だけのスポーツウェア。

あなたのデザインで作ります! 繊維王国・福井の老舗縫製会社「モンスター」の技術から生まれる、世界で1着だけのスポーツウェア。

こんにちは。
ローカルライターのイシハラです。

福井県にはいろんな産業がありますが、特に繊維産業は有名ですよね。

例えば某アスリートの公式ウェア超有名なアパレルの服なども、実は福井の繊維技術が関わっていることが多いんですよ。

今日やってきたのは、福井県越前市。

ここにもすごい繊維関係の会社があります。

それが「株式会社モンスター」さん!

こちらでは、高級ブランドの服も手掛けるという、長年培ってきた縫製の技術と、最新の3Dシステムを組み合わせた、自分だけのオリジナルウェアを作れるサービスが行われていると聞き、お話を聞いてきました。

老舗縫製工場が始めた新たなサービスとは?

武生駅から歩いて10分ほどの場所にある株式会社モンスターは、繊維産業のなかでも「縫製」一筋。

工場内ではたくさんのミシンが並ぶなか、職人たちが真剣な表情で布と向き合っています。

そんなモンスターが2022年12月から新しく始めたのが、オリジナルプリントでオーダーメイドの服が作れるサービス「CHICIXAI(シキサイ)です。 

CHICIXAIホームページ https://chicixai-wear.jp/

ネットからオリジナルのTシャツが注文できるサービスなどは色々なところで見かけますが、この「CHICIXAI」はほかとはちょっと違う特徴があるそう。

今回は、「CHICIXAI」誕生のストーリーを代表の草桶 嘉之(くさおけ よしゆき)さんに伺ってきました!

足袋づくりからスタートし、高級アパレルを手がけるように

草桶さんは、大学卒業後ロンドンに2年半留学し、家業を継ぐため帰国。2009年にモンスターの代表に就任しました。

アパレルなどから依頼を受けて縫製加工をする「OEM」を軸にしていますが、実は創業からさまざまな取り組みをしていたのだとか。

 

株式会社モンスター 代表 草桶 嘉之さん

 

草桶さん
モンスターは私の祖父が創業したのですが、祖父は実は小さい頃に寺に出されて僧侶の道を歩んでいたんです。

 

イシハラ
僧侶!? そこからどうして縫製の道に?

 

草桶さん
戦争で軍隊に入り、終戦後の生きていくのも必死な中で、たった一台のミシンで足袋を作るところからスタートしました。

そこからシャツや下着、ゴルフウェアなど幅広い衣料品を作るようになったんです。

 

イシハラ
今はどんなものをメインに縫製しているんですか?

 

草桶さん
主に百貨店でも高級ラインといわれるアパレルの服が多いですね。

例えばワンピース1着で5万円以上するようなものです。

 

 

イシハラ
すごい、ハイブランドからも依頼が! 

技術力が認められている証ですね。

 

草桶さん
しかし、時代とともに以前より百貨店で服が売れにくくなっており、これからは自分たちで作ったものをお客様に直接お届けしたいと思うようになりました。

その第1弾として2018年に始めたのが「SAMUE(サムエ)というサービスです。

 

モンスターの技術でオリジナルワークウェアが作れる「SAMUE

 

イシハラ
かっこいいなぁ。あわら温泉の老舗旅館「べにや」さんなどでも採用されていますよね。

 

草桶さん
そうなんです。おかげさまで好評で、そこからさらに広いお客様に向けたサービスを考えていた時に、思わぬ出会いがあったんですよ。

3Dのシミュレーション技術とプリント技術の融合

 

イシハラ
「CHICIXAI」をスタートする上であった、「思わぬ出会い」ってどんなことなんですか?

 

草桶さん
ご利用いただく方の利便性が向上する、とてもすばらしい技術との出会いがあったんです!

「CHICIXAI」の大きな特徴のひとつが、注文する前にウェブ上でデザインなどの仕上がりを3Dでシミュレーションできることなんですが。

 

イシハラ
3Dでシミュレーション!? 普通の出来上がりイメージとはどう違うんですか?

 

草桶さん
通常は、前後のデザインは平面で見れますが、360度で出来上がりを見ることが出来るんです。

 

 

イシハラ
ネットで注文って、ちゃんと思い通りのものが出来上がるのか実はちょっと心配ですが、その心配がなくていいですね。

 

草桶さん
そうなんです。このシステムを作ったのが、鯖江市にあるエーリンクサービスさんです。

代表の山本 禎久(よしひさ)さんと僕は同級生なんですよ。もともとこのシステムは、カスタマイズできるトートバッグを作るために開発されたものだったのですが、「洋服にも使えるよね」という話になったんです。

 

イシハラ
繊維の世界もITを駆使した新しい技術が生まれているんですね。

 

草桶さん
今回のCHICIXAIサービスを始めるにあたり、昇華転写ができる設備を新たに導入しました。

どんな色や絵柄も布に美しく印刷できるんですよ。

そこから、先ほどのシステムと組み合わせてオーダーメイドの服を作るサービスにつながっていきました。

 

この巨大な機械で転写紙にデザインをプリントし、生地と密着させ、熱をかけることで転写させます

 

イシハラ
服のなかでも「スポーツウェア」に絞っているのはなぜですか?

 

草桶さん
弊社は過去に大手スポーツメーカーのゴルフウェアも縫製していた時期があり、その経験も活かせると思ったんです

スマホからでもオーダーOK!形や素材、サイズの組み合わせは400種類!

 

イシハラ
では、実際にどんな風にオーダーしていくのか教えてください!

 

草桶さん
承知しました。それでは簡単に順を追ってご紹介します。

 

オーダーは「CHICIXAI」のホームページから行います。パソコンからでもスマホからでもOKですよ。

 

▼CHICIXAIホームページはこちら
https://chicixai-wear.jp/

 1.服のタイプ・サイズを選ぶ

まずは服のタイプから選びます。服のボディは半袖や長袖、衿もスタンダードなものから丸首、モックネックまで8種類。生地も5種類から選べます。

サイズもキッズからレディース、メンズまで10種類を展開しています。

\選び方のポイント/
例えば、ストレッチ性が高い「ストレッチポンチ」はダンスウェアに、紫外線をカットする効果のある「スムース」はゴルフウェアなど屋外用のスポーツに、通気性が抜群の「ドットメッシュクール」はランニング用ウェアにおすすめです。 ほかにも吸水速乾性や接触冷感がある生地など、用途に合わせて選んでいただけます。

 2.デザインを決める

プリントしたい素材(デザイン)をアップロードします。イラストでも写真でも、何でも大丈夫ですよ。


アップロードした画像をダブルクリックするだけで、配置され、画像サイズや位置変更、色調補正など自由に変えることが出来ます。

仕上がりイメージは作業中もリアルタイムで3Dで確認できます。

\デザインのポイント/
前身頃、後身頃、両袖、衿と5つの部位に分けてデザインしていきます。柄を組み合わせたり重ねたりもできるので、自由度の高いデザインを作ることができますよ。

 3.注文を完了する

デザインが完了したあとは「このデザインで問い合わせる」ボタンを押していただくと、データが保存され、弊社のスタッフへデータが送られます。

そこで、最終確認を確認し、金額をお伝えします。

料金は丸首Tシャツ[半袖]が初回5着からのオーダーで7,600円/枚~。ご入金後から約2週間でお届けします。


▼料金表はこちらから

https://chicixai-wear.jp/item-list/

\ここが嬉しい♪/
注文は初回は5枚からで、デザインやサイズがバラバラでも構いません。

 

うちの工場で心を込めて縫製しますので、楽しみにお待ちいただけたらと思います!

「CHICIXAI」を通して服作りの本質を考える

 

イシハラ

「オリジナルデザインの服を作る」って慣れていない人にはなかなかハードルが高いことだと思うのですが、自分好みの服がこんなにも手軽にオーダーできることに驚きました!

 

草桶さん

「CHICIXAI」にはもう一つ想いがあるんです。

アパレルの世界は売れ残ることを見越して大量に商品を作るので、洋服は廃棄代も含めた値段になっています

「CHICIXAI」はオーダーいただいたものを作るサービスなので、働く人にも地球にもやさしい。うちが70年以上培ってきた確かな縫製技術で高品質なものをお届けできると思っています。

 

イシハラ

「CHICIXAI」を利用することで、オリジナルの服を作る楽しさを味わうだけでなく、それがどうやって作られて届くのかを考えるきっかけにもなりそうですね。

今日はありがとうございました!

 



「CHICIXAI」のサービスが立ち上がってからまだ数ヶ月ですが、すでにスポーツチームや大学のサークル・文化祭用などからも注文が入っているそう。

これから新年度に向けて、チームや仲間でオリジナルウェアを作る機会もある中、パソコンやスマホから自分の好きなデザインで品質の高いウェアが作れるのはとっても便利なサービスですよね。

納得できる1着を作ってみたい方は、ぜひCHICIXAIを利用してみてくださいね。

《令和2年度補正ものづくり補助金により作成》

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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writer : ふーぽ編集部

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