
田んぼと山が織りなす景色が広がる、自然豊かな福井県池田町。
ここに、赤ちゃんから大人までのびのび過ごせるカフェ「wacca」があります。
広々とした店内には、ゆったり過ごせるソファーやベビーチェア、離乳食などの充実したキッズメニューが用意されています。そんなwaccaを立ち上げたのが、秋元郷佑さんです。

もともと大阪でサラリーマンをしていた秋元さんですが、地方に意識を向けたきっかけは東日本大震災だったと言います。
「自分も地方のためにできることがしたい」と探し求めてたどりついたのが総務省の地域おこし協力隊制度。
たくさんある募集の中でも、森の中に子どもの遊び場をつくるという一味ちがった池田町の募集が目にとまりました。
こうして秋元さんは、2014年に池田町の地域おこし協力隊に着任。
町内観光施設の立ち上げに精力を注ぎ、任期を満了する3年目の2017年に起業。
「観光施設が増えてせっかく人が来るのに飲食店が少ない」という気づきから、起業翌年にカフェ「wacca」をオープンします。
waccaの最大の魅力は、徹底的に子育て世代向けであること。
秋元さんは、池田町でwaccaを始めた思いについてこう語ります。
「自然豊かな池田町なので田舎らしく、みんながのびのび過ごせるような場所をやりたいなと。それから、子どもたちが自分達の町って素晴らしいところだなと思って育ってもらいたいという気持ちはすごく強いですね。楽しかった記憶が残れば、その子達が大人になった時に、ふるさとって大事だよねって思ってくれるんじゃないかなと。それで池田に戻って来たり、住んでくれたら、本望です」
「地域のために」と動き始めた秋元さんは、初志貫徹して地域の未来に繋がっていく子どもたちと子育て世代のサポートに注力しています。
今年でオープンしてから8年目となるwacca。
秋元さんは「わざわざここをめがけて来てくれる人やリピーターさんもいて、子どもと一緒にゆっくり過ごせる場所として認識されてきてありがたい」と語ってくれました。
これからは、子どもの一時預かりや子育てサポートにも取り組みたいと、より一層意気込みます。
⇒wacca公式ホームページ
⇒Instagram