本場米国のクラフトビールを故郷で再現。「Beto Coco Brewing」の伊藤実男さん、美咲さん（あわら市）【こたかな福井びと】

2023年6月、福井県あわら市にビール醸造所を併設した「Beto Coco Brewing（ベトココブリューイング）」がオープンしました。

店を営むのは、あわら市出身でブルワー（ビールの醸造者）の伊藤実男（いとうじつお）さんと妻の美咲（みさき）さん。

IPAと呼ばれるアメリカンスタイルのクラフトビールを中心に、果物やはちみつなど地元の素材で造ったビールが毎月数種類味わえます。

日本でのクラフトビールは、何度かの地ビールブームを経て、現在は若い人を中心に支持されています。

伊藤さんによるとクラフトビールとは、

「明確な定義はなく、小規模な醸造所で、醸造者がこだわりを持って手造りする個性あるビール」

とのこと。

伊藤さん夫婦は、ニューヨークで暮らしていたことがあり、現地のパブやビアガーデンで初めて飲んだクラフトビールのおいしさに衝撃を受けたそうです。

日本への帰国が決まった時、夫婦ともに醸造はまったくの未経験でしたが、

「このビールを日本でも飲みたい！ 地元で自分たちのビールを造れないかな。」

という美咲さんの強い思いが、開業への第一歩となりました。

帰国後すぐに、静岡県にある醸造所で1年半経験を積み、福井へUターン。

3年半、店の場所の選定やクラフトビールの露店販売を行い、2023年6月にオープンしました。

店では、毎月数種類醸造される期間限定のオリジナルクラフトビールと、国内外の個性豊かなクラフトビールが常時8種類販売されていす。

オリジナルクラフトビールは今年の10月に販売をスタートしたばかりで、これまでに造ったのは全4種類。

次回第5弾、「HOLIDAY LIGHTS」は12月中に販売されるそうです。

ビールの他にも「フライドポテト」（税込500円）などの軽食もあり、子ども連れでも気軽にで来店してほしいとノンアルコールドリンク（税込450円～）も充実しています。

オープンしたばかりで苦労も多いなか、お互いに支え合いながら奮闘している2人。

「まだ手探りの状態なので、日々勉強しながら、より品質の高いビールをお客様に提供していきたい。アメリカのクラフトビールの味を目指し、自分達のお酒を今後もここ地元で作り続けていきたいです。」