最近リニューアルした福井市の老舗菓子店「昆布屋孫兵衛」。アートギャラリーのような店内で、美しいケーキや和菓子を堪能できます。

最近リニューアルした福井市の老舗菓子店「昆布屋孫兵衛」。アートギャラリーのような店内で、美しいケーキや和菓子を堪能できます。

こんにちは、ふーぽ編集部の雪森です。

先日、新装オープンのお知らせをした、福井市の老舗和菓子店「昆布屋孫兵衛(こんぶやまごべい)

▽オープンを紹介した記事はコチラ▽

【2023年 6/2 OPEN!】リニューアル工事中の福井市の老舗和菓子店「昆布屋孫兵衛」のシートが外され、超モダンな外観がお目見えしたよ!!!

遅ればせながら、ついにお店にお伺いしました♡

目印はなんといっても、この前衛的な長い庇(ひさし)屋根の外観

玄関が西向きのため、午後の西日を防ぐためこのようなデザインにされたのだとか。

外からの目線も遮られて一石二鳥。

現代アートの美術館をイメージさせる洗練されたフォルムに、なんだかわくわくしてしまいます。

中に入ると、ひとつづきの長いカウンターが端から端へと渡され、左側はお菓子の販売スペース、右側は5席のイートインスペースになっています。

漆喰の床や壁と、木材を組み合わせたインテリアがスタイリッシュ。

モダンでありながら、どこか温かみのある雰囲気が漂っています。

天井が高いので開放感もあり、心地良さが感じられますよ。

以前のお店に比べてがらりと変わったのは、お皿にのせたお菓子をカウンターに並べる販売スタイル

ガラス越しではなく、一つ一つを間近に見て選べます。

ラインナップはぐっとシンプルになり、伺った8月上旬はマスカット大福、いちご餅、最中、どら焼き、わらび餅、そして3種の焼き菓子が販売されていましたよ。

幼いころから慣れ親しんだ大好きな「いちご餅」(税込260円)は健在で、ひと安心。

子どものほっぺのような、ふんわり柔らくてほんのり紅色の可愛い姿に心癒されます。

和菓子は十六代目の昆布薫さんが、以前と変わらず製造されています。

そしてそして。一番のお楽しみは、イートインでのみ味わえる和洋菓子の数々。

前回ご紹介した、フランスや東京の名だたる洋菓子店でパティシエとして経験を積み、十七代目として跡を継いだ昆布智成さんが洋菓子を担当されています。

▽以前の記事はコチラ▽

昆布屋孫兵衛(福井市)のパティシエ・昆布智成さんに聞いた、プリンの奥深い魅力。

昆布さんの作る洋菓子は常時約3~4種類。

漆塗りの木箱に入れてサーブされます。

どれにしようか悩む瞬間が、至福のひとときですね!

※ケーキのラインナップは変動します。和菓子も一部イートイン可能

迷いに迷って迷った挙句、つるりとしたきれいな翡翠色に心動かされて、宇治抹茶のムース「常盤(ときわ)(税込660円)をセレクト。

なんと昆布智成さんご本人が、カウンターでサーブしてくれました!

「宇治抹茶のムースの中には、パッションフルーツに漬け込んだアンズ自家製の丹波産大納言小豆が入っています。上にのっているのは、福井市のワトム農園で栽培されているマリーゴールドのエディブルフラワーです」

と、ケーキの内容を詳しく説明してくれます。

言葉を咀嚼するのにちょっと時間を要しましたが、聞くからにおいしそう!

ケーキをいただく前に鑑賞したいのは、食器づかい。

昆布さんの美意識は、うつわやカトラリーにまで及びます。

例えば、今回は

  • ドリンクのグラスは木村硝子店の「うすはり」
  • お皿は佐賀県伊万里「文祥窯 馬場光二郎」氏
  • カトラリーは新潟県燕市の金属加工メーカー中野科学の「as it is」
  • カトラリーレストは鯖江市の「井上徳木工」

など、自らが吟味してセレクトした逸品ばかり。

洗練されたデザインの食器の数々が、ケーキの美しさを引き立てています。

 

ドリンクはホット、またはアイスのコーヒーか紅茶から選べます。

暑かったこの日は、アイスティー(税込550円)をセレクト。

ひと口飲むと、控えめながらもふわりと華やかな香りと深みのある味わい。

アイスティーからして、おいしすぎる・・・!

伺えば、茶葉は「沖縄ティーファクトリー」のティーブレンダー内田智子さんが手掛けた、昆布屋孫兵衛オリジナルブレンドとのこと。

紅茶までスペシャル。さすがですね。

 

主役のケーキ「常盤」は、混じりけのない宇治抹茶のフレッシュな風味に、甘酸っぱく軽やかなアンズと、ベースラインのように全体を支える大納言小豆の甘さが三位一体になった、はじめて味わう、食味食感・・・・。

まさしく、これは、「食べるジュエリーや!!!」

心の中で叫びながら、静かに、丁寧にいただきました♡

 

ケーキのイートイン以外にも、お皿に盛ったデザート「アシェットデセール」(予約制)の提供も不定期で開催。

Instagramのストーリーズで詳細をお伝えするとのことなので、こちらもぜひ、チェックしてみてくださいね。


いかがでしたか?

ベールを脱いだ、新装「昆布屋孫兵衛」は、想像以上に洗練された和洋折衷の菓子店へと変貌を遂げていました。

外観さながら店内はまさしくお菓子のギャラリー。

五感ごと美意識を刺激される、リュクスな空間でした。

開店早々、昆布さんのお菓子を求めて、東京をはじめ、全国からお客さんが訪れているそう。

昆布さんご自身も「福井ならではの食材を使い、ここでしか味わえないお菓子を生み出していきたい」とのこと。

福井の新たなランドマークとして、これからも全国的に注目されること間違いありません。

手土産に、そして自分へのご褒美に。

美しくて、おいしいお菓子を愛でに、ぜひ訪れてみて下さいね。

昆布屋孫兵衛(こんぶやまごべい)

福井県福井市松本2-2-6
0776-22-0612
【営】10:00〜17:00
【休】火・水曜
※イートインは予約不可
Instagram

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