オンラインでアートを楽しもう♪ 現代工芸美術家協会福井会40周年記念展《自由な発想・多彩な造形美》

オンラインでアートを楽しもう♪ 現代工芸美術家協会福井会40周年記念展《自由な発想・多彩な造形美》

こんにちは、ふーぽ編集部です。

陶、漆、七宝など多彩なジャンルの造形作家でつくる現代工芸美術家協会をご存知ですか?

全国に地方会があり、福井会は2020年に発足40周年を迎えました。

 

これを記念して2020年6~7月に第59回日本現代工芸美術展「福井展」(現代工芸美術家協会、同協会福井会、福井新聞社主催、三谷市民文化振興財団特別協賛)が福井県立美術館で開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて中止となりました。

 

それを受け、福井新聞紙面とふーぽで、出品を予定していた福井会会員の作品27点を写真で紹介します。

《紙面はこちらから》
特集面:現代工芸紙上展(左面)(PDF・2.69M)
特集面:現代工芸紙上展(右面)(PDF・2.92M)

index目次

司辻光男(越前町) 陶芸作家 

司辻光男(越前町) 陶芸作家 作品名「永(いつまでも)」

作品名「(いつまでも)

江戸時代の古越前の壺にも文字が入ったものがあります。近年、造形作品に文字を入れています。

今回は「いつまでも」という思いを込めて「永」を一字入れました。

【司辻光男 略歴】
2005、2010、2014年 日展審査員

2016年 現代工芸美術家協会理事
2017年 日展特別会員
2018年 黄綬褒章、福井新聞文化賞

 

森田清照(鯖江市) 漆作家 

森田清照(鯖江市) 漆作家 作品名「環」

作品名「環」

栄螺(サザエ)貝、ムール貝をモチーフに創作。

栄螺貝の相似形の断面が螺旋(らせん)を描いて移動し立体になる面白さを表現した。

 

【森田清照 略歴】
2009年 現代工芸美術家協会評議員

2015年 日展審査員
2016年 日展会員
2018年 福井県文化賞

 

吉田豊一(越前町) 陶芸作家 

吉田豊一(越前町) 陶芸作家 作品名「白い雨」

作品名「白い雨」

白い雨が自然や人の心を壊してゆく様。

 

【吉田豊一 略歴】
1997年 現代工芸美術家協会本会員
2011年 日展会友
2012年 日本現代工芸美術展審査員
2017年 伝統的工芸品産業功労者近畿経済産業局長賞

 

司辻健司(越前町) 陶芸作家 

司辻健司(越前町) 陶芸作家 作品名「茜さす」

作品名「茜さす」

茜色に染まる優しくたおやかな夕風が重なり、流れてゆく様を具現化した。

 

【司辻健司 略歴】
2004年 現代工芸美術家協会本会員
2008年 日展会友
2016年 日本現代工芸美術展審査員
2018年 全国伝統的工芸品展経済産業大臣賞

 

北川美千代(滋賀県) 籐作家 

北川美千代(滋賀県) 籐作家 作品名「樹(じゅ)の精(せい)」

作品名「樹(じゅ)の精(せい)

樹の精が陽光を浴びて姿を現した! 

そんな神秘的な姿を籐で編み上げました。

 

【北川美千代 略歴】
2001年 現代工芸美術家協会本会員
2010年 日展会友
2017年 日本現代工芸美術展審査員

 

中村厚子(勝山市) 陶芸作家 

中村厚子(勝山市) 陶芸作家 作品名「想刻」

作品名「想刻

長い年月の間に風雨に晒され時を刻んだ建物、その中を射るように通る風。

過ぎ去った刻に想いを馳せて制作してみました。

 

【中村厚子 略歴】
2013年 現代工芸美術家協会本会員
2018年 日本現代工芸美術展審査員
2020年 日展会友

 

鈴木良一(鯖江市) 木

鈴木良一(鯖江市) 木 作品名「新世界」

作品名「新世界

人工知能の登場により新しい世界が始まろうとしています。

人の生き方が根底から変わるような予感がします。

 

【鈴木良一 略歴】
2007年 現代工芸美術家協会本会員
2017年 日展会友
2019年 日本現代工芸美術展審査員

 

冨坂惠美子(越前市) 陶芸作家 

冨坂惠美子(越前市) 陶芸作家 作品名「深想-明日の向こうへ-」

作品名「深想-明日の向こうへ-

人生における大きな困難に出会っても、明日に未来に向かって立ち向かおうという想いを表現しました。

 

【冨坂惠美子 略歴】
2018年 現代工芸美術家協会本会員、県美展知事賞、日展初入選

 

中西惠美子(福井市) 染織作家 

中西惠美子(福井市) 染織作家  作品名「美(うま)し国 永遠(とこしえ)にⅡ」

作品名「美(うま)し国 永遠(とこしえ)にⅡ

美しい自然豊かな越ノ国に生まれて幸せです。

ふる里がいつまでも美しくあってほしいという思いを織りました。

 

【中西惠美子 略歴】
2001年 現代工芸美術家協会本会員
2006年 福井市文化奨励賞
2011年 日展会友

 

石黒政子(坂井市) 七宝作家 

石黒政子(坂井市) 七宝作家 作品名「花によせて」

作品名「花によせて

新型コロナが収束して生活の規制が解かれ、自由に自然を楽しむことができる日が早く来るよう願いを込めて。

 

【石黒政子 略歴】
1991年 日展初入選
2003年 現代工芸美術家協会本会員

 

大谷桂子(越前市) 陶芸作家 

大谷桂子(越前市) 陶芸作家 作品名「そよ風に抱(いだ)かれて」

作品名「そよ風に抱(いだ)かれて

昨今のギスギスした心を、そよ風に誘(いざな)われた羽衣が優しく包み込もうとする様を表現しました。

 

【大谷桂子 略歴】
2015年 現代工芸美術家協会本会員
2020年 日展会友

 

杉井とみの(越前市) 陶芸作家 

杉井とみの(越前市) 陶芸作家 作品名「木漏れ日」

作品名「木漏れ日

葉や枝の間から光が漏れ、風がなくても静かなあたたかい日の光は心を和ませてくれます。

その光を作品に取り入れて象嵌(ぞうがん)で表現しました。

 

【杉井とみの 略歴】
2012年 日展初入選
2020年 現代工芸美術家協会本会員

 

塚崎勝規(鯖江市) 陶芸作家 

塚崎勝規(鯖江市) 陶芸作家 作品名「大地のモニュメント

作品名「大地のモニュメント

神の手で創られたアリゾナ州のモニュメントバレーがモチーフです。

あの大自然の造形が青空にそびえ立つ姿に畏敬の念を払い、ブルーカラーにて表現をしてみました。

 

【塚崎勝規 略歴】
1995~2017年 現代工芸美術家協会本会員
2004、2009年 日本現代工芸美術展審査員
2010年 日展会友

 

冨田忠志(鯖江市) 漆作家 

冨田忠志(鯖江市) 漆作家  作品名「翔風神羽(しょうふうかんば)」

作品名「翔風神羽(しょうふうかんば)

 

神の羽より吹く風。

どの風に吹かれるかは己次第。自分自身を蝶に置き換え舞う姿を表現した。

 

【冨田忠志 略歴】
2003年 現代工芸美術家協会本会員
2010年 福井県文化奨励賞
2020年 日展会友

 

萩原博之(越前市) 陶芸作家 

萩原博之(越前市) 陶芸作家  作品名「灯火」

作品名「灯火

世界中で流行している新型コロナウイルス。

経済的にも精神的にも苦しい状況が続いている現在、一人一人の心に灯火(ともしび)をともし、早い復興を願う。

 

【萩原博之 略歴】
2007年 日展初入選
2017年 現代工芸美術家協会本会員

 

三田村利美(南越前町)陶芸作家 

三田村利美(南越前町)陶芸作家  作品名「海底の華」

作品名「海底の華

海底で波に揺られて華やかに成長する海草。

穏やかに根強くなれと人生を重ねつつ制作しました。

 

【三田村利美 略歴】
2003年 日展初入選
2012年 現代工芸美術家協会本会員

 

青山幸子(福井市)陶芸作家 

青山幸子(福井市)陶芸作家  作品名「変転」

作品名「変転

異なる形と大きさの面の連続でできる形状の美しさを文様と共に表現しました。

 

【青山幸子 略歴】
2017年 日本現代工芸美術展初入選
2018年 日展初入選

 

木下智栄(福井市)陶芸作家 

木下智栄(福井市)陶芸作家  作品名「温和(オンワ)」

作品名「温和(オンワ)

世の中がどんな状態になっても、大変な時でも、そうだからこそ温かく、おだやかな心を持っていたい。

そんな思いを表現してみました。

 

【木下智栄 略歴】
2014年 県美展初入選
2017年 日本現代工芸美術展初入選

 

黒坂昭代(福井市)陶芸作家 

黒坂昭代(福井市)陶芸作家  作品名「凛」

作品名「凛

どんな時でも、どのように老いても、自分を見失わないで美しく生きる女性をイメージしました。

 

【黒坂昭代 略歴】
2015年 日本現代工芸美術展初入選

 

佐々木福子(越前市)陶芸作家 

佐々木福子(越前市)陶芸作家  作品名「寄り添い」

作品名「寄り添い

反発してすねたり、甘えたり、お互い寄り添い、見守りながら日々成長していく親子の絆を形にしました。

 

【佐々木福子 略歴】
2013年 日本現代工芸美術展初入選

 

下條途夫(鯖江市)陶芸作家 

下條途夫(鯖江市)陶芸作家  作品名「瞼(まぶた)閉じればそこに」

作品名「瞼(まぶた)閉じればそこに

瞼を中心に眼をモチーフにして形を制作しました。

半眼にすることで想いにふけっている様子が表現できればと思います。

 

【下條途夫 略歴】
2012年 日本現代工芸美術展初入選
2016年 日展初入選

 

辻広子(越前市)陶芸作家 

辻広子(越前市)陶芸作家  作品名「渚のロンド」

作品名「渚のロンド

貝をモチーフにして、曲線と空間を使ってゆっくりと流れる時間の輪舞を表現しました。

 

【辻広子 略歴】
2015年 日本現代工芸美術展初入選
2017年 県美展県教委賞

 

原野美枝(敦賀市)ガラス作家 

原野美枝(敦賀市)ガラス作家  作品名「秋涼」

作品名「秋涼

京の秋の夕暮れ時の遠山と五重塔を想いながら表現しました。

 

【原野美枝 略歴】
2010年 敦賀市美展30回記念賞
2019年 県美展県文化協議会賞

 

寒蝉久美江(越前市)陶芸作家 

寒蝉久美江(越前市)陶芸作家  作品名「地の力-cliff-」

作品名「地の力-cliff-

地球のエネルギーにより浸食が繰り返される一過程。

海岸の切り立つ崖を表しました。

 

【寒蝉久美江 略歴】
2012年 日本現代工芸美術展初入選
2014
年 県美展初入賞

 

日向豊(越前町)陶芸作家 

日向豊(越前町)陶芸作家  作品名「春北風(はるならい)」

作品名「春北風(はるならい)

春になってぶり返す寒さと吹く風をイメージし、暖かくなる季節を待ち望む心情を表現しました。

 

【日向豊 略歴】
2013年 日本現代工芸美術展初入選
2014
年 日展初入選

 

山岸登美子(勝山市)陶芸作家 

山岸登美子(勝山市)陶芸作家  作品名「生の途中」

作品名「生の途中

種から生まれて広がっていこうとする植物の生きる途中のさまざまな動きやエネルギーを表現してみました。

 

【山岸登美子 略歴】
2017年 県美展初入選
2018年 日本現代工芸美術展初入選

 

山村倫代(大野市)七宝作家 

山村倫代(大野市)七宝作家  作品名「Beyond time and space」

作品名「Beyond time and space

Wonderfulであり、Mysteryであり、Miracleな宇宙のことを考えて制作しました。

 

【山村倫代 略歴】
2013年 日本現代工芸美術展初入選、県美展知事賞
2017
年 県美展知事賞、日展初入選

 

現代工芸美術家協会福井会・司辻光男委員長メッセージ
「新時代の造形美目指す」

現代工芸美術家協会福井会・司辻光男委員長

 

作家は作品発表の場があってこそ創作意欲がわきます。

コロナ禍で展覧会が中止を余儀なくされたため、写真を通して披露することにしました。

 

現代工芸の魅力は表現の多様性や独創性にあると考えます。

立体作品もあれば、壁面に展示する平面作品もあります。素材もさまざま。陶芸もあれば漆や七宝、籐工芸などもあります。

写真を通して多彩な造形美の一端に触れてください。

 

 

現代工芸美術家協会福井会は1981年、石川会から独立する形で誕生しました。

【⇒(一社)現代工芸美術家協会公式サイトはこちら

独立へ道筋をつけてくれた蓮田修吾郎先生や笠原行雄先生(いずれも故人)ら福井ゆかりの造形作家をはじめ、初代委員長として福井会の多くの個性を束ねた竹内英輔先生(故人)、竹内先生からバトンを受けた田村民男先生…。

諸先輩方の力なくして今はありません。

 

現在の福井会は、芸術一筋の作家や職人の顔を併せ持つ作家だけでなく、趣味の域から技術を磨いて芸術性を高めた女性作家も増えました。

発足当初とは顔ぶれこそ変わりましたが、作品の善しあしを会員同士で自由に気兼ねなく議論して新しい作風を目指すところは、気さくな人柄で会を束ねた竹内先生や田村先生の創作姿勢が今も息づいています。

 

ただでさえ「展覧会離れ」が叫ばれる中、コロナ禍で開催自体が危ぶまれたり、開催できても鑑賞を控える動きが出るかもしれません。

困難にどう対応し、作品発表の場をどのように確保するか。

今だからこそ、自由な発想を多彩な素材にぶつけ、時代に合った新しいスタイルを追究する福井会の原点に立ち返りたいと考えています。

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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writer : ふーぽ編集部

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