往復約900km、福井県を徒歩で縦断した「微遍路」の出来事を記します。【生活芸人・田中佑典のふくい微事記~大野市編~】

往復約900km、福井県を徒歩で縦断した「微遍路」の出来事を記します。【生活芸人・田中佑典のふくい微事記~大野市編~】

こんにちは、生活芸人の田中祐典です。

 

往復約900km。福井県を徒歩で横断する「微遍路(びへんろ)を終え、歩んだ道のりをもとに「微住街道」をマッピング。

街道の途中で出合った出来事を「微事記」として記し紹介します。

 

\「微遍路」を紹介した記事はこちら/

歩いて発見! ふくいの魅力♪ 微住しながら福井を縦断する旅「微遍路(びへんろ)」にちょっと同行してきたよ【ちょいネタ】

ゴールまであと少し! 生活芸人 田中佑典さんの微住しながら福井を縦断する旅「微遍路(びへんろ)」復路編が進行中♪【ちょいネタ】


田中 佑典
さん

台湾と日本をつなぐプロデューサー。
一定期間地域に滞在し、“ゆるさと”づくりをする旅『微住』の提唱人。
2021年東京から福井市にUターン。
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Twitter

 

 

大野の商店街で気付いた「絆コスト」。

 

「大家好(ダージャーハオ)! 皆さんこんにちは! 」。

「微事記」はこれまで台湾からの微住者を受け入れた地域の1つである、大野からスタート。

大野はチェーン店の先駆けとも言われる「大野屋」を開業した大野藩士・内山良休を生み、今も多くの老舗の商店が存在する城下町だ。

しかしこのあたりも店主の高齢化、後継ぎ問題によって閉店を余儀なくされる店が増えている。

 

先日、絶品の手打ちうどんが人気の「寿し久」へ立ち寄った。

「寿し久」のおかみさんの商いの心を次の世代へ

 

おかみさんが一人で切り盛りする中、店の老朽化もあり、既に閉店することが決まっていた。

最後の一杯を求め再度伺うと、「まだまだうどんを打ちたい。別の場所でもいいから打てる可能性ないかな?」と相談を受けた。

のどごしの良い平打ち麺がたまらない最高の一杯

 

別の日に訪れた、市内で最も古い銭湯「亀山湯も同様だ。

おがくずを使って湯を沸かし、「本日お湯あります」の木札がかかる、昔ながらのスタイルの銭湯だが、「最近はおがくずも手に入らなくて毎日大変や」という、店主のボヤきを耳にしたのだった。

県内でも少なくなりつつある昔ながらの銭湯。銭湯の醍醐味は入浴後のアフタートークにあり!?

 

素敵な店はいつまでもあって欲しいと思うけれど、人の命と同様に、店や商店街にも限りがある。

 

しかし、そんな皆さんからのSOSをキャッチする次世代の住民がいた。

微遍路の往路スタートの地となった五番商店街にあるホステル「荒島旅舎だ。

荒島旅舎を運営する「荒島舎」。みな生粋の大野人

 

ここは単なる宿泊施設ではなく、外から来る人と商店街を結びつけ、共助し合える商店街を目指している。

彼らが目指すものは、互いの商いを助け合う『絆コストである。

 

郊外の大型店のようなコスパや利便性ばかりを求めてしまうと地域の価値や素晴らしい文化に出合えない。

地域に暮らすからには、我々は『絆コスト』を普段の生活から意識するべきではないだろうか。

地域や商店街同士の関係は、血縁ではない“家族”のイメージに近い。

 

そういえば、台湾では“みんな”のことを「大家(ダージャー)」と呼ぶ。

“大きな家族”として暮らし、地域間で助け合える商店街を、今後も残していきたい。

 

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※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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writer : ふーぽ編集部

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