地域のおかあさんたちがふるまう手作りおにぎり。越前市にあるボランティア団体「みんなの食堂」。

地域のおかあさんたちがふるまう手作りおにぎり。越前市にあるボランティア団体「みんなの食堂」。

こんにちは、ふーぽ編集部です。

今回は、福井県越前市にある「みんなの食堂」をご紹介します。

越前市のボランティア団体が、武生高校の定時制に通う生徒におにぎりをふるまう「おにぎり食堂」。

おにぎりを通して届けたい、地域のおかあさんたちの想いを伺いました。

※本記事の取材は2024年1月下旬に行いました

手作りおにぎりが結ぶ心と心の距離。


彩り豊かなおにぎり。約80個がずらり

午前8時。

フードコンテナには色とりどりのおにぎりが並びます。

ボランティア団体、越前市「みんなの食堂」は月2回、アルバイトをしながら勉学に励む武生高校定時制の生徒たちに応援の気持ちを込めて、手作りのおにぎりとスープをふるまう「おにぎり食堂」を開いています。

配膳の様子。「おいしそう!」と喜ぶ生徒に「たくさん食べてね」と会話が弾みます

10時半におにぎりを教室へ運び、オープンの準備。

午前の授業が終わる11時20分頃に生徒たちが集まり出し、一気に明るい雰囲気に包まれます。

卒業祝いのメニュー。おにぎりのほか「ホットドッグ」や野菜たっぷりの「豚汁」、ロールケーキなども

この日のおにぎりは「カレーピラフ」「枝豆わかめ」「マヨ昆布」の3種。

3月に卒業する生徒が食堂に訪れる最後の日ということもあり、授業で作った豚汁も加わって、いつもより豪華です。

「普段はインスタントのスープを出していますが、最近は生徒たちから申し出があり、作ってくれることも。回を重ねるごとに親交も深まっています」と代表の野尻富美(のじり ふみ)さんは話します。

3月に卒業する山口さん。「ここで食べるご飯は格別です」と笑顔でおにぎりを頬張ります

「今日の味はどう?」「元気にしてた?」「おかわりあるからね」など、食堂のメンバーは気さくに生徒たちに声を掛け、会話を弾ませます。

30分ほどでおにぎりはなくなり「おいしかったよ」「ありがとう」「ごちそうさま!」とお礼を言いながら元気に教室をあとにする生徒たち。

その後ろ姿を眺めながら、「毎月2回、食堂で顔を合わせるのがちょうどいい距離感かな。辛いことがあっても『食堂に行ってみよう』と思ってもらえたら嬉しい」と野尻さんは微笑みます。

大きなボウルに入ったご飯と具材を素早い手つきで混ぜ、型にはめます

2021年から始まり、今回で26回目。

生徒からのリクエストでスパムや唐揚げ、ビビンバなど変わり種をつくることも。

「普段、梅干しや昆布など定番のものばかりだから、新鮮な気持ちになりますね」と食堂メンバーは口をそろえます。

活動を通して、生徒たちとコラボメニューを考案することもあります。

「メンバーはもちろん、学生たちから出てくるアイデアも、少しずつ実現していきたいです」。

生徒たちの明るい笑顔を見るため、「おにぎり食堂」は活動を続けていきます。

みんなの食堂実行委員会

「『地域で暮らす』『地域で育つ』を地域で共に支える」をコンセプトに活動する。メンバーは約60人

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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writer : ふーぽ編集部

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