今回のテーマは「クセが強いあの人」。
急に変化球なテーマが回ってきました(汗)。
そもそも「クセが強い」とはどういうことか……
AI要約によると、「言動や特徴が非常に個性的で、周囲と異なり目立つ状態」を指し、さまざまな解釈があるようですが、ポジティブに解釈すると「個性がある」「強烈なキャラクター」「印象的」「忘れられない」といった、魅力や才能として評価される側面を表す際に使うようです。
これを踏まえて、さて、誰をご紹介しようかな……と考えたとき、すぐ思い浮かんだのが〈のもざきの小さな水族館 サンゴ礁の家〉の政田館長です。
〈のもざきの小さな水族館 サンゴ礁の家〉は2024年7月に長崎半島南部の野母崎というエリアに開設した小さな水族館なのですが、なんと「私設」の水族館なのです!

製麺所跡を活用して設立されたそうです
そんな珍しい水族館に興味を持ち、2025年8月号「夏のおでかけ」特集の取材で訪れた私。
取材の際の政田さんの第一声は忘れもしません。
「当館は開館以来、安定した『閉業の危機』です」
あくまでも真面目なトーンでお話ししてくださるので、笑っていいのかわかりませんが、内心は新喜劇ばりのズッコケです。
同じ関西の血が流れる者(政田さんも私も関西出身)としては、「なんておもろい人なんや……」と、ツカミから非常に魅力を感じてしまいました。
そんな魅力あふれる政田さんがつくる小さな水族館、どんなものかと思うでしょう?
地元・野母崎に生息する魚を中心に、美しくゆらめくサンゴの展示のほか、ヒトデなど海の生き物に触れられるタッチプールまで展示されており、海がすぐそばにある野母崎の自然の豊かさを感じたり、揺れるサンゴに癒やされる時間を過ごすことができます。

展示されている魚の中には、地元の漁師さんから分けてもらったものも。政田さんが関西から移住後に良い関係性を構築してこられたことが伝わります

見ているだけで癒やされるサンゴ
さらに注目したいのが、水族館の奥にある「木のゲームセンター」コーナー。
政田さんが海から漂着した廃材で作ったエコなコリントゲームがずらりと並ぶのですが、そのクオリティーの高いこと!!
小中学生なんてドはまりしちゃうんじゃないでしょうか。
スマホゲームよりこういう遊びに夢中になってくれるのは、親的にもうれしいですよね。

精巧なつくりに驚かされます!!
そしてびっくりするのは、料金の安さ。
なんと、18歳以上300円、4歳以上200円、3歳以下無料!!(2026年4月時点)
この時代に良心的すぎる値段設定。私設である上にこのお安さなら、そりゃあ閉業の危機にもなりますよと、経営を心配してしまいます……!
とまぁ、ここには書ききれないくらい、施設も、人も、魅力あふれる小さな水族館。
無機質感がトレンドの現代に逆行するような、あえて手作りの温かみたっぷりなつくりは非常に味わい深く、応援したくなること間違いなしです。
政田さんは野母崎エリア全体の観光客誘致や情報発信にも努力されており、最近では手作りの観光パンフレットも個人で制作されているそうです。
詳しくは水族館のInstagramやホームページをチェックしてみてくださいね。
こちらの水族館は、日本で3番目となる恐竜専門の博物館「ベネックス恐竜博物館」にも近いので、観光の際はぜひともお立ち寄りください!
(写真/金氣太郎)