「美術作家を応援する気持ちを飾る。」坂井市の谷川製めん所にある“谷川コレクション”【福井の或る場所のアート】

美術作家を応援する気持ちを飾る。

店主の谷川修さんは現代美術のコレクターです。投資目的ではなく「素直に良いと感じるもの」を集めてきました。

初めて購入したのは30歳の時、小野忠弘さんの作品だったそう。

それからさまざまなギャラリーに足を運んでは作家と対話をし、購入して店頭に飾っています。

「いろんな作家をもっと知ってほしい」と3カ月に一度は展示替えをします。

「美しい絵より暗くても強さのある絵が好き。どの作品にしようか迷うけれど、買うことには迷わない」ときっぱり。

揺るがない美的価値観を持ち、選ぶ力があるのはそれだけ作家に触れてきたから。

「美にひたむきか、意欲があるか」は絵に表れるそう。

谷川さんは良し悪しを周囲にも作家にもストレートに伝えて“育てる”意識を持っています。