大雪を耐えたバラが開花!
さまざまなバラが咲き誇る自宅の庭
麩市さんでは、お店や自宅の庭とその周囲で、オールドローズやモダンローズ、イングリッシュローズなど世界各国のさまざまな種類のバラを育てています。
冬の間にも寒い中でつるを這わせる作業などが必要とのことですが、今年は折れそうな枝を大雪の中から掘り出すなど、例年にも増しての苦労を経て、開花の時期を迎えました。
「私の好きなバラ」を探してみよう。
実は、このお庭をちゃんと訪ねるのは初めてなので、バラの楽しみ方のコツを教えてもらったところ
「自分のお気に入りのバラを見つけてみては」
とのこと。そこで早めに見ごろとなっているバラを眺めてみると、花の姿や色、咲き方、香りなど、それぞれの個性が浮かび挙がってきます。
香りも魅力的だったガートルード・ジェキル
個人的にお気に入りだったのは「ガートルード・ジェキル」という花。英国デヴィッド・オースチンローゼズ社の作出で、姿はもちろん香りも高く、咲き始めはフレッシュな香りなのに、咲いてしばらく経った花はちょっと熟した感じになるところが、艶っぽくていい感じです。
その名も「プレイボーイ」
あと、花の下にあるネームプレートも面白くて、いろいろと花にまつわる由来や物語、作り手の情熱などに想像が膨らみます。
庭の外側に咲く「プリンセス・アレキサンドラ・オブ・ケント」
この「プリンセス・アレキサンドラ・オブ・ケント」というバラはガートルード・ジェキルと同じく、英国デヴィッド・オースチンローゼズ社の作出。
名前は英国エリザベス2世のいとこのバラ愛好家の名にちなんだもので、うっとりとするような紅茶の新鮮な香りは、次第にレモンの香りへと移り変わるそうです。すごい! バラ一つひとつが“物語”にあふれています。
お気に入りの花の名前をメモして帰れば、詳しく調べてみたり、自宅の庭に植えてみたりと、楽しみ方はもっと広がりますね。
早咲きのバラはもうすぐ見ごろ
この「プリンセス・アレキサンドラ・オブ・ケント」が咲く庭の外側にも、色取り取りのバラが花を開かせています。
このアーチが花一色に染まるそう。
庭園内の「アンジェラ」のアーチも、満開になると全体が濃いピンクに染まるとのことです。
注意事項も守りましょう。
このローズガーデンは、個人の家のお庭を開放しているものなので、お店の人が丹精して咲かせてくださった花を楽しむためにはルールを守ることも大切です。まずは、来場したらお店の人に一声かけて。
この記事の冒頭にも書きましたが、庭の中の写真撮影は禁止です。
*今回は特別に許可をいただいて撮影させていただきました
花には触れないでください。また背中に担いだ鞄などが花や枝に触ってしまわないように、十分注意を払いましょう。
園内では日傘の使用も禁止なので、天気のよい日には帽子をかぶってくるとよいでしょう。
お土産には…
麩市さんは、おいしいこんにゃくや地がらしのお店です
このお庭を維持している麩市さんは、この場所で170年間営まれているこんにゃくや地がらしの製造卸直売店です。
こんにゃくは食感が格別で、田楽みそや地がらしは一度使うと手放せない。これからの季節は、からし酢味噌でさっぱりいただく「さしみこんにゃく」もオツな味です。
*いつもこちらのこんにゃく等をいただき、地がらしヘビーユーザーな筆者の個人の感想です。