【福井観光】何もないとは言わせない!旅の楽しみ方と宿泊プランを紹介!

【福井観光】何もないとは言わせない!旅の楽しみ方と宿泊プランを紹介!

こんにちは、ふーぽ編集部です。

福井県内は「永平寺」や「東尋坊」「恐竜博物館」と県外にも人気の観光スポットが多数ありますが、知られざる場所がたくさんあります。

今回は「いつもと違った旅がしたい!」という方に向けて、3名の旅のプロが、福井をもっと心地よく楽しむための方法を語り合いました。

\お話を聞いた人/

(左)小寺奈波(こでらななみ)さん:「美めぐりふくい」スタッフ。おとなの女性を対象に、県内各地をめぐるご褒美旅を手がける
(中)石原康宏(いしはらやすひろ)さん:JTB福井支店観光開発プロデューサー。地域との交流を通して観光地化されていない福井の魅力を発掘
(右)御子柴北斗(みこしばほくと)さん:「まちづくり小浜」社長。小浜市内で3つの宿の運営にかかわり暮らしや文化を楽しむ滞在体験を提案

宿の過ごし方が広がるテーマのある旅。

 

 小寺さん :最近、テーマ性のある個性的な宿が増えていますよね。

私が注目しているのは、鯖江市にある「SABAE MEGANE HOUSE

その名の通り、めがねや工芸をテーマにしていて、1000本以上のめがねがかけ放題なんです。

部屋にも越前和紙や越前箪笥など伝統工芸のエッセンスが取り込まれているんですよ。

 

 石原さん :泊まるだけで鯖江のものづくりを堪能できますよね。

私は昨年、御子柴さんが運営している小浜町家ステイ」に泊まったのですが、素敵な宿でした!

 

OBAMA MACHIYA STAY「三丁町ながた]

 

 御子柴さん :ありがとうございます。

「小浜町家ステイ」をはじめ3つの宿の運営にかかわっていますが、それぞれテーマがまったく違いますね。

「小浜町家ステイ」はまちに接点を持ってもらうことをコンセプトにしていて、地元のお店でテイクアウトしたも のを食べたり、調達した地場の食材をキッチンで料理したりなど、幅広い使い方を楽しんでもらっています。

 

 小寺さん :素敵ですね〜。

小浜の人になったつもりで地域の営みを感じられる滞在になりそう!

 

 石原さん :例えば、池田町ツリーピクニックアドベンチャーいけだの樹上テントで絶景を独り占めできることに非日常を感じる人がいれば、越前海岸の料理民宿で食事と女将さんとの語らいに至福のひとときを感じる人もいます。

人によって価値観はさまざまなので、自分が「何に心が動くか」を大切にしながら宿選びをすると、満足度の高い旅ができそうですね。

 御子柴さん :旅を企画する側の思いもありますよね。

僕は普段、小浜を拠点に活動していますが、小浜は古い街並みがしっかり残っていて、地域の暮らしが身近に感じられるんです。

さまざまなコンテンツを通して食文化や歴史など、単なる観光地ではない地域で脈々と続いてきたものに触れてもらう旅を楽しんでもらいたいと思っています。

 

 小寺さん :福井の観光地といえば、「恐竜」や「永平寺」が挙がりますが、それ以外の魅力も感じてもらいたいですよね。

美めぐりふくい」は、おとなの女性がターゲット

日常から離れて自分へのご褒美となるようなひとときを過ごしてほしいというコンセプトで県内各地の宿や食事、体験を紹介しています。


 石原さん 
:旅行会社はツアーを企画し、お客様を全国の各地域にご案内するイメージがあるかと思うのですが、私は福井にお客様を迎え入れる側として観光商品を作る“着地型プランの企画をしています。

福井は同じ場所を訪れても、テーマが違えばまったく異なる旅の思い出を提案できるのが面白いなと思っていて。

例えばよく知られている「東尋坊」も、「地形」にフォーカスすると柱状節理に面白さを感じたり、「アクティビティ」をテーマにするとSUP(サップ)などが楽しめたりなど、 “荒波の景勝地とは違う旅の思い出になります。

どんなテーマでお客様に福井を楽しんでもらうかが、まさに私たちの腕の見せ所だと思っています。

 

何度も訪れ深めるのも旅の新たな楽しみ方。


 小寺さん 
:宿での過ごし方についてもお二人に聞いてみたいのですが、おすすめなのはどんな過ごし方ですか?

 

 御子柴さん :私は松永六感 藤屋(まつながろっかんふじや)という宿も運営していますが、国宝指定の「明通寺(みょうつうじ)」で 朝粥を食べる体験や瞑想、写経体験も人気ですね。

 

国宝・明通寺のある里山でマインドフルネスな時間を過ごす極上の小旅行はいかが。旅館「松永六感 藤屋」で心と体をパワーチャージ。

また、小浜は山間に多くの寺院があり、拝観を受け入れている寺をめぐる「小浜八ヶ寺めぐり」を楽しめます。

実は京都や奈良にひけをとらないほど素晴らしいんですよ。

 

僕のおすすめの一つは「多田寺」

2mを超える一木彫りの薬師如来像をはじめ、境内にある10を超える仏像が圧巻です。

 

 

 石原さん :宿の楽しみといえば「食」という方も多いですが、地元でしか食べられない郷土料理もぜひ味わってほしいですね。

例えば、南越前町に泊まったら、今庄宿の「土の駅 しげじろう」はおすすめの一つ

季節の食材を使った地元に伝わる郷土料理を出していて、同じ食材でもはしり、旬、名残で調理方法が変わり、毎回行くたびに新しい料理に出合えるんです。

同じ場所を何度も訪れて深めていくのも旅の醍醐味かもしれませんね。

 

郷土料理の味わいの裏に、地域の歴史や暮らしを感じることができる

 

 小寺さん :たしかに!

例えば、工芸体験も2回目3回目となると、前回は気付かなかった新たな発見があるし、職人さんとのコミュニケーションが深まります。

体験自体も上手になるので、初回よりも満足度が高くなりますね。

一度行った場所にまた行こうと思う人は少ないですが、訪れる回数を重ねることで普通の旅とは違った楽しさを感じられるはず。

 

 御子柴さん 宿周辺をめぐる時に「e-Bike(電動自転車)」を使う人も増えています

電気でアシストしてくれるので体力に自信がなくても大丈夫。

小浜は京都へ続く「鯖街道」の起点のまちなので、歴史を追いながら街道を走る人もいるんですよ。

「歴史×アクティビティ」といったようにテーマを組み合わせると、無限にコンテンツが生まれますね。

 

 

 小寺さん :福井は観光地化されていないけど、実は知られざる場所がたくさんあります

その土地の魅力を引き出すテーマを組み合わせながら宿を選び、自分だけの特別な旅を楽しんでほしいですね。

 

 石原さん :いつもと違った旅を計画するのなら、まずは訪れた場所や宿の周辺に好奇心を持つことから始めると良さそうです。

短い時間で素通りするだけでは好奇心のアンテナも立たないので、宿に泊まって1カ所にかける時間をゆったり取ってほしいなと思います。

ぜひ旅の新しい楽しみ方を見つけてみてくださいね。

 

見どころたくさん! テーマ別 1泊2日宿泊プラン

3人がおすすめする1泊2日の宿泊プランを紹介します。

【御子柴さんおすすめ】
小浜の暮らしにふれる 

「レインボーライン」で若狭湾を山頂から望む

「蘇洞門めぐり」で若狭湾を海面から望む

箸研ぎ体験後、「三丁町」を散策

「小浜町家ステイ」泊。夕食は地元の居酒屋で名物「よっぱらいサバ」料理を堪能

「小浜漁港」で朝競りを見学

「GOSHOEN」でモーニングコーヒー小浜の寺社仏閣めぐり






【石原さんおすすめ】
北前船と発酵食を深める

旧北陸線トンネル群を抜け今庄宿へ

「土の駅 しげじろう」で郷土料理を味わう

「北前船主の館 右近家」でガイドツアーに参加

「エコビレッジ交流センター」で無農薬米の窯炊き体験

「海の宿さへい」泊。発酵料理を堪能

「新谷窯業」で越前瓦の工場見学

越前瓦が使われている五箇地区へ






【小寺さんおすすめ】
鯖江で楽しむ食と工芸

鯖江市河和田「うるしの里」の散策と漆器工房の見学。蒔絵にも挑戦!

伝統薬味「山うに」づくり体験

「SABAE MEGANE HOUSE」泊。1000本以上のめがねがかけ放題!

「めがねミュージアム」でめがね探し

「むつのはな」で絶品! 熟成肉のランチ

「久保田酒店」でお土産を選んで帰路へ








いかがでしたか? 

“旅のプロ”おすすめのプランで旅をすると、いつもと違う体験ができるかもしれませんね♪

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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