今回のテーマは「いままでで、一番のピンチ」。
日々取材をしていると、本当にさまざまなことが起きるわけで……。
なんなら毎月の締め切りがもうピンチですし(この原稿も遅れてごめんなさい)、おおっぴらには書けないようなこともありますが(笑)、公にできる範囲で一番印象に残っているのは、「忙しかけん、5分で取材が終わるならいいよ!」と言われたことでしょうか。
飲食店取材はアイドルタイムに行うことが多いのですが、そのお店は大人気の海鮮居酒屋なので、アイドルタイムも仕込みで大忙し。
営業開始後、お客さんが多くなる前の一瞬の隙に取材を終わらせるなら取材OK、とのことでした。
通常、1時間程度かかる取材。
正直、5分でできるかどうか分からない……でも、どうしてもその店を取材したかった!ので、「が、がんばります…!!」と伝え、取材を敢行することに。
カメラマンと当日の動きを入念にすり合わせ、いざ入店!
なんとか撮影を行い、お話も聞き終えたころには残念ながら5分は過ぎていたと思いますが、おそらく今までで一番短い時間で取材を完了!
早々に撤収しなければと思っていたところ、「撮ったあと食べていきな!」と店主。
お客さんが次々と入店する中、席を分けていただき、おなかいっぱい料理を食べ、なんなら常連さんにお店の魅力まで教えてもらって、結局、1時間ほど堪能しました。
5分で取材だなんて、なんて無茶言うんだと思っていた店主ですが、実はめっちゃいい方で。
振り返って考えてみると、鮮度が命の魚を一秒でも早くさばいてたくさんのお客さんを喜ばせたい、それを邪魔しないなら……ということでの「5分」だったのかなと思います。
その証拠に魚をさばき次々に提供する店主の動きのスピードはすさまじく、一秒一秒が真剣勝負なんだ……と学んだ取材でした。
そして、無茶だと思うことでも、案外やってみればできる!と、謎に自信がついた経験となりました。今ではハプニングも武勇伝にできるくらいには強くなった……かも?(笑)

今はなきお店ですが、今でも忘れられないお店です。魚のおいしいまち・長崎を体現する新鮮プリプリのお刺身、最高でした!(写真/繁延あづさ)