昆布屋孫兵衛(福井市)のパティシエ・昆布智成さんに聞いた、プリンの奥深い魅力。

昆布屋孫兵衛(福井市)のパティシエ・昆布智成さんに聞いた、プリンの奥深い魅力。

こんにちは、ふーぽ編集部です。

誰もが大好きなプリンですが、身近にありシンプルながら、奥深い魅力がありますよね。

今回はフランスの有名店で研鑽を積んだ昆布屋孫兵衛(福井県福井市)の昆布智成(こんぶともなり)シェフにプリンの魅力を語っていただきました。

昆布智成(こんぶともなり)さん
福井市出身。
日本・フランスの名店での修業を経て
南青山「UN GRAIN(アングラン)」のシェフパティシエを務める。
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シンプルだからこそ際限なくこだわれる。

プリンは子どもから大人まで世界中で親しまれていて、フランスでは「クレームキャラメル」と言い、主に家庭や日常使いのビストロで出てくるお菓子です。

誰でも簡単に作れますが、シンプルであるがゆえに難しさもあります

使う卵によって味が変わるし、卵黄と卵白の配合によっても固まる温度の調整が必要なので、こだわろうと思ったらいくらでもこだわれる、“限界のないお菓子ですね。

 

「プリンの限界シャインマスカット」は、シャインマスカットソースにパッションフルーツのプリン、ミントとライムが香るスフレの三層で多彩な香りと食感を表現


限界といえば、今年9月に「ローソン」とスイーツ情報を発信するウェブメディア「u f u.」がタイアップした『プリンの限界』シリーズで、 シャインマスカットを使ったプリンを監修しました(期間限定のため現在は販売終了)

お題の「シャインマスカット」は、プリンにするにはとても難しい素材。

ほとんどの果物はペーストにしたりジャムにしたりと、加工しても美味しいのですが、シャインマ スカットはそのまま食べるのが一番美味しいですから(笑)。

構想期間は2カ月弱。

試作も10回近く重ねました。

原価や日持ち、流通など、コンビニスイーツ特有のさまざまな制約がある中で、自分らしい表現は何かを考え行き着いたのは、「素材の組み合わせ」。

シャインマスカットにミントやパッションフルーツなど複数の素材や香りを組み合わせながらプリンの層を作ることによって、普通のプリンにはないような食感や奥行きのある味わいを出した、まさに限界を超えたプリンに仕上がったと思います。

 

 

お菓子の新たな価値を発信する。

プリンは蒸しや焼きなどさまざまな製法があって、それぞれに良さがあるお菓子。

個人的には脂肪分の多い、トロッとしたプリンが好きですね。

私自身は福井市で240年の歴史を持つ和菓子屋の長男として生まれましたが、国内では「オーボン・ヴュータン」「ピエール・エルメサロン・ド・テ」、フランスでは「ラトリエ ・ド・ジョエル・ロブション」など、フランス菓子の分野で腕を磨いてきました。

現在は“ミニャルディーズという世界でも珍しい小さなお菓子の専門店でシェフをしていますが、やはり自分のルーツは和菓子にあると思っています。

 

今後1〜2年を目処に地元・福井での出店も予定しているので、これまでの経験を活かしたお菓子の新たな価値を発信していきたいですね。

機会があれば、和菓子とフランス菓子のフィルターを通した、私にしかできないプリンにもぜひ挑戦してみたいです。

▲アン グランで人気のスペシャリテ「リュネット」。福井の完熟梅「黄金の梅」を主役にマスカルポーネとメープル、ピスタチオなど繊細な組み合わせが楽しめる



いかがでしたか? 

福井での出店が楽しみですね♪

 

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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writer : ふーぽ編集部

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