「健康で生涯現役」を応援！ “楽しい”ボクシングジムを設立した「Green’s Boxing Studio」代表・垣本和行さん（越前市）【こたかな福井びと】

2023年1月にオープンしたばかりのGreen’s Boxing Studio（略称GBS）。

代表の垣本和行さんは、プロボクサーを経てスノーボードのハーフパイプの選手となり、さらに人の健康に関わる仕事をしたいと整体師になった異色の経歴です。

クラウドファンディングを利用してボクシングジムを設立したのも、「街の人の健康をもっと後押ししたい」との思いからでした。

垣本さんは、1991年バンタム級世界チャンピオンの辰吉丈一郎選手にあこがれ18歳でボクシングを始めました。

21歳でプロとなり4試合を闘いましたが、試合のオフの際に始めたスノーボードに熱中。

約1年でリングを降りハーフパイプの選手になりました。

大会で成績を残すほど活躍しましたがケガに悩み、年齢的な問題もあって30歳でスノーボードを引退しました。

その後、自身がケガで苦労した経験から、「人々の身体と健康をサポートしたい」と整体師を目指し、2003年に資格を取得。

2005年にはみどり整体院を開業しました。多くの患者さんに接する中で、健康にとって重要なのは普段の生活の中でいかに運動習慣を身につけるかだという思いに至ります。

「みなさん、具合が悪くなってから整体に来ていただいています。しかし、日常的な運動を続けていれば、それが身体の不調の予防となってくれます。そこで僕のボクシングの経験を生かして、いろいろな年代の人が気軽に身体を動かせる場所を作ろうと考えました」

そうして整体院の傍ら、2015年に現在のジムの前身を設立するものの、新型コロナの影響により2022年に閉業してしまいます。

しかし、めげることなく再チャレンジを目指してクラウドファンディングを実施。多くの人の支援を受け、約221万円を集め、現在のジムの開業にこぎつけました。

現在は、小学生から60代まで幅広い世代の会員が主に健康維持のために通い続けています。

グローブなどの備品はすべて貸してくれるので、まったくの初心者であっても、すぐにトレーニングに参加してボクシングに触れられるのが魅力です。

シャドーやミット打ち、サンドバック、軽いスパーリング（打ち合い）など、練習生の一人一人の希望に沿って指導をしています。またプロを目指すなど、より高いレベルを求める人にも対応可能とか。

「会社勤めの人なんかは、身体を動かして、思い切りパンチをするのがストレス解消になっているみたいですね。もちろん安全に配慮するのは最優先で、さらに楽しく練習できる雰囲気づくりを心がけています」

垣本さんは、全国的に活躍する実業団の陸上選手のケアトレーナーを務めたり、一般の方を対象にしたスポーツ講座を開くなど幅広い活動で、多くの人の身体づくり、健康づくりのサポートを続けています。

「これからも、地域の人に運動ができる場所や機会を提供していきたいですね。高齢化が進む中ですが、何歳になっても健康な生涯現役の人たちが増えていくと、街も元気になると思います」

現在「Green’s Boxing Studio」では、13時30分から17時30分までの間、レンタルスペースとしてヨガや体操教室といった体験型ワークショップ向けの貸し出しを行っております。

貸し出しを希望される方は、是非この機会にご利用ください。