ふーぽ連載「ふくい星空写真館」で麻那姫湖(まなひめこ)の星空を紹介するのは今回で2回目。
2019年の春以来です。
撮影した場所は、前回と同じ麻那姫湖に整備された春の里広場ですが、今回は桜の葉がしげり、春とはまるで違った雰囲気でした。
▲麻那姫像とビーナス(金星)
広場には、地元に伝わる麻那姫伝説の主人公、麻那姫の像が建てられています。
麻那姫像は桜の木に囲まれて、ひっそりと立っていました。
今の時期は、明け方になるとギラギラと明るく輝く金星が昇っています。
写真では麻那姫像がビーナス(金星)と向かい合い、語らいでいるように見えました^^
また、麻那姫像の背景には、オリオン座が昇っていました。
オリオン座は今まで何度も見ていますが、久しぶりにじっくり眺めていると、とても大きく感じました。
撮影した時間は午前3時から4時ごろまで。
星を見上げていると、麻那姫像の横をオリオン座が動いていきました。
その様子を動画にまとめたので、ご覧ください。
▲麻那姫湖の夜明け
▲麻那姫像とオリオン座、金星、火星
左に金星、右上に火星が写っています。
▲金星と冬のダイヤモンド
麻那姫像のある広場の奥は空が開けているため、冬のダイヤモンドを見ることができました^^
※冬の宵の頃に見られる明るい星を結んでできる六角形を冬のダイヤモンドと呼んでいます。
▲西の空に傾く秋の四辺形
明るい金星やオリオン座が東の空から昇る一方、西の空では、秋の四辺形が沈もうとしていました。
▲カシオペア座付近の天の川
北の空では、カシオペア座が高く昇り、天の川もはっきり見ることができました。
カシオペア座付近の天の川は、夏の宵の頃に見やすくなる夏の大三角やさそり座、いて座のあたりに見える天の川と比べて、明るさと広がり方が控えめです。
そのため、カシオペア座付近の天の川が見られるかは、星が見やすい空なのかを判断する1つの目安になるのではないかと思います。
▲麻那姫湖に昇る金星
朝4時ごろになると空が明るくなり、次第に星の数が減っていきます。
そんなとき、湖に金星が映っていることに気づき、慌ててシャッターを押したのが上の一枚です。
夢中で星を見上げていると、時間は瞬く間に過ぎていきました。
皆さんも「気づいたら時間がこんなに経ってた!?」
そんな経験をされているでしょうか。
夢中になれる時間は自分にとって宝物。
大切にしていきたいですね^^/
今回は、大野市の麻那姫湖の星空を紹介しましたが、皆さんのお住まいの地域でも、近くに星がきれいに見られる場所があるかもしれません。
晴れて星が見られたら、以下のポイントを守りながら、ぜひ星空を見上げてみてください^^/
~星空観察のときに気をつけたいポイント~
■安全管理:昼間の内に、危険な場所、立ち入ってはいけない場所がないか確認しましょう。また、山へ行く場合には、クマよけの鈴やオーディオなど、音の出る物を身に付け、複数人で行動しましょう。
■ライトの使用:星の観察・撮影をしている人がいたら、ライトの使用は必要なときだけ。
■ゴミは必ず持ち帰ろう。
■民家などが近くにあるときは、大きな声など出さず、夜間はお静かに。
マナーを守って、星空を楽しみましょう^^/
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※紹介している写真は、星が見やすいように画像処理をしています。そのため、実際に人が見た星空とは異なります。
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