大河ドラマ「光る君へ」越前編の福井県のゆかりの地をめぐる旅【前編】

大河ドラマ「光る君へ」越前編の福井県のゆかりの地をめぐる旅【前編】

現在、放送中の2024年大河ドラマ「光る君へ」。

福井県とゆかりのある「紫式部」が主人公の物語ということで、県内でもさまざまなイベントが行われて盛り上がっていますね。

敦賀市では5/26(日)、越前市では6/16(日)パブリックビューイングが開催。

越前市のパブリックビューイング&トークショーでは、まひろ(紫式部)役/吉高由里子さん、藤原為時役/岸谷五朗さんが登壇されて話題に!

 

そして5/26(日)からドラマは「越前編」に突入!

そう! 我らが福井県です!!

越前市の「しきぶきぶんミュージアム」(大河ドラマ館)館内

紫式部が父・藤原為時の越前守任命に伴い、生涯でただ一度都を出て暮らしたのが「越前国」

「越前編」では、「宋人(渡来してきた宋国の人)/松下洸平さん」周明との出会いや「越前和紙」を漉く様子など、印象的な場面が描かれました。

今回は「越前編」の放送にちなんで、越前・若狭にスポットを当て、ドラマの流れに沿って、ゆかりの地をご紹介していきます!

紫式部の生きた平安時代を想像しながら、越前・若狭の旅へGO!

平安時代の異国からの玄関口「越前・若狭」

気比の松原(敦賀市)

かつて福井県は「若狭」と「越前」という2つの国からなっていました。

「越前」はほぼ嶺北と敦賀市、「若狭」はそれ以外の嶺南地方のことをいいます。

越前・若狭は、日本海を仰ぎ、古くから大陸との玄関口として開かれ、異国と都の人々が行き交う地でした。

紫式部が父・藤原為時の越前守任命に伴い越前国を訪れる前年の995(長徳元)年9月上旬、朱仁聡(しゅじんそう)70人余りの「宋人」が若狭国に到着しました。
※宋人:中国大陸の宋国から渡来してきた人

 

 
越前編では、まひろ(紫式部)と松下洸平さん演じる宋人の周明との出会いと別れが大きく話題になりましたね。

謎めいた役に引き込まれた人も多いはず!

その頃、宮中では右大臣・藤原道長(ドラマで演じているのは柄本佑さん)らがその対応を話し合い、彼らは越前国に移されることとなりました。

朱仁総聡らは越前国に滞在し、その翌年赴任してきた藤原為時と、漢詩のやりとりをしたことが記録されています。

詳しく歴史を紹介した記事はこちらから

 

紫式部ゆかりの地を実際にめぐってみた!

今回は、紫式部や源氏物語にゆかりの深い京都と滋賀のインスタグラマーとコラボし、ドラマの舞台にもなった、越前・若狭の平安ゆかりの地の、素敵な風景や見どころを紹介します!

 越前に下る際、紫式部が父・藤原為時とともに越えた峠道「深坂峠(古道)」

《紹介してくれた人》
コウノスケ @KYOTOPHOTOGRAPH

物語では、主人公の紫式部が父とともに京都を離れ、越前へ向かいます。

先日舞台となっている福井県のゆかりの地に行ってきました。

JR新疋田駅から深坂峠を越えて深坂地蔵までの3km弱の道のりをのんびりと歩きました。

日頃山歩きはあまりしないので、どうなるかと思いましたが、意外と勾配も強くなく、1時間半ほどで辿り着けました。

最初の内は、小川の流れと交錯する細い道でしたが、山頂に近づくにつれて広く歩きやすい道になりました。

山道の途中には式部が詠んだ歌の歌碑があり、紫式部も通ったこの古道を上りながら平安時代に思いを馳せるのでした。

「ふくい平安めぐり」パンフレットによると、近江国塩津と越前国敦賀を結ぶ古道は「深坂越え」と呼ばれる難所でしたが、往来が絶えることがないほど賑わっていたといいます。

紫式部も父・藤原為時とともに、この道を通って越前に下ったそうです。

豆知識

「紫式部が峠越えで詠んだ歌は?」
越前国に下向する際、現在の長浜市と敦賀市の県境にある深坂峠(塩津山)を越えて行きました。その道のりは大変険しく、輿(こし)を担ぐ男たちの「やはりこの道はいつ通っても難儀だな」という言葉を聞き、歌を詠んでいます。

「知りぬらむ往来(ゆきき)にならす塩津山 世に経(ふ)る道はからきものぞと」 (おまえたち、これでよくわかったでしょう。世の中というのはこの道のように厳しいものなのですよ)(訳文)

深坂峠(ふかさかとうげ)
 福井県敦賀市追分
PICK UP
「紫式部気分を味わえる?再現行列が10月に開催」


2024年10月18日(金)~20日(日)に、紫式部と父・藤原為時が辿った旅を、当時の衣装を身にまとって再現する「紫式部の旅」が開催予定。ただいま再現行列の参加者を募集中!

《紫式部の旅》
【開催日】2024年10月18日(金)~20日(日)
【開催地】福井県越前市/京都府宇治市/滋賀県大津市/福井県敦賀市/福井県南越前町
【参加費】無料 
応募方法など、詳細はコチラ!

紫式部と「宋人」周明 運命の出会いは「気比の松原」?

《紹介してくれた人》
コウノスケ @KYOTOPHOTOGRAPH

近江国塩津と越前国敦賀を結ぶ古道「深坂越え」に続いて、北陸道総鎮守 越前國一之宮、氣比神宮(けひじんぐう)と、敦賀湾最奥部に広がる白砂青松の景勝地で、日本三大松原のひとつに数えられ、国の名勝にも指定されている気比の松原(松原公園)を訪れました。

NHKの大河ドラマで本編が終わった後の次回予告に続いて、ドラマゆかりの地の紹介コーナーがありますが、まさにそんなイメージで訪問してみました。

気比の松原は初めての訪問でしたが、広い砂浜とどこまでも続く松林は素晴らしい眺めでした。

古くは氣比神宮の神苑(境内)であったそうです。

平安時代前期に渤海の使節団(渤海使)を迎えるため、越前国敦賀に建てられた迎賓・宿泊施設「松原客館(客駅)」は、氣比神宮の神官が管理していたともいわれることからこの付近に置かれていたという説があります。

面積は約34万㎡もある広大なスポットで、日本三大松原に数えられています。

紫式部が越前入りの際に通った敦賀の地で、父の藤原為時とともに訪れたのではと思い巡らせてしまいます。

豆知識

「国の名勝は運命の場所!?」

「気比の松原」は、アカマツとクロマツが茂る国指定の名勝で、日本海に沈む美しい夕陽を望むことができます。ドラマでは、吉高由里子さん演じるまひろと、松下洸平さん演じる宋人の周明が砂浜に字を書いてコミュニケーションを取るシーンがありましたが、砂浜といえば、「気比の松原」がイメージされ、想像が膨らみますね。

気比の松原(けひのまつばら)
 福井県敦賀市松島町33

 紫式部も立ち寄った?「松原客館」の管理を担っていた神宮「氣比神宮」

《紹介してくれた人》
滋賀ライダー・エレーナさん @eleeeeeena_018

滋賀でも今、「光る君へ」ゆかりの地には大変多くの方が訪れていらっしゃいます。

福井のゆかりの地を知り、伺ってきました。

ドラマでは、紫式部が父・藤原為時とともに越前国を訪れ、「宗人(渡来してきた宋国の人)」、周明(松下洸平さん)と出会う場面が放送されました。

越前編の舞台となっている敦賀市~越前市☆

ドラマの中では、紫式部が越前の国に入り、国府に向かう前に「松原客館」へ立ち寄ります。

「松原客館」では、当時、大陸からの使者をもてなしていたそう。

この場所の管理・監督を任されていたとされていたのが氣比神宮。

神社仏閣巡りが大好きな私は、日本三大木造大鳥居の一つの大鳥居、強力なパワースポットとして有名な『長命水』、『縁結び桜』にも興味津々。

境内にはパネルでの説明がしっかりとあったので、そちらも読んでみてね。

豆知識

「幻の迎賓館の場所はどこ?謎多き松原客館」

ドラマでも登場した松原客館(駅館)は、紫式部が越前国に入り、国府に向かう前に立ち寄ったと言われています。松原客館などでは、大陸からの使者をもてなす際に、漢詩の贈答が行われており、学者である藤原為時が越前守に任じられた理由といわれていますが、実は詳細な場所は明確になっていません。 当時の文献「延喜式」によると、松原客館の管理・監督を任されていたのが氣比神宮だそうです。

氣比神宮(けひじんぐう)
 福井県敦賀市曙町11-68
TEL:0770-22-0794

 宋人、朱仁聡が寄進したと記される絵画を所蔵していた寺「西福寺」

《紹介してくれた人》
滋賀ライダー・エレーナさん @eleeeeeena_018

『源氏物語』の作者である紫式部の生涯とその作品創作の背景が描かれていて、ゆかりの地にはたくさんのお客様がお見えになられているほど。

物語では、主人公の紫式部が父とともに京都を離れ、越前国で過ごしています。

舞台となっている福井県の平安ゆかりの地・西福寺様へも行ってきましたよ。

国の重要文化財に指定されている御影堂(みえいどう)は令和の大改修が行われている最中で、改修後が楽しみなほどの規模で、まずびっくり!

西福寺様は浄土宗の寺院で、御影堂、阿弥陀堂、書院など国の重要文化財が見どころ。

大河ドラマにも登場する宋人、朱仁聡が寄進したと記される絵画も所蔵していました。

わたし個人的にお勧めしたいところは、国名勝指定の書院庭園!

極楽浄土を表現したといわれる庭園は、実家が浄土宗の私にとって『素晴らしい』の一言でした。

四季折々に美しい表情を見せてくれるそうで、また違う季節にも訪れてみたいです。

特に歴史好きの方に訪れて欲しい福井の紫式部ゆかりの地。

是非行ってみてくださいね。

豆知識

「書院庭園を眺めて写経体験」

西福寺では、写経体験を随時受付しています。浄土宗きっての名刹を眺めながら、心を整えてみては。

 
\PICK UP/
「ドラマでも登場した越前紙漉きを見学できる“卯立の工芸館”」

大河ドラマでは、越前和紙を作るシーンが放送されていましたが、このシーンは越前市で和紙を制作されている職人の方々の協力のもと、今も使用している紙づくりの道具をスタジオセットに持ち込み撮影されたそう。越前市にある卯立の工芸館では、伝統工芸士による紙漉きなど、和紙が作られる一連の工程を見学できます。


《卯立の工芸館》
福井県越前市新在家町9-21-2
ホームページ


いかがでしたか?
ぜひ、紫式部の心境を想像しながら、当時の歴史や文化の魅力に触れる旅に出てみてくださいね。

上記のスポットをまとめたパンフレットも発行されています。

ダウンロードはこちらから

 

\紫式部ゆかりのスポット情報はこちら/

福井県内にある紫式部・安倍晴明ゆかりの地を巡ろう【ふくい平安めぐり】

 

【本企画に関するお問合せ】
福井県交流文化部魅力創造課

福井県福井市大手3丁目17-1
TEL:0776-20-0762
FAX:0776-20-0513
ホームページはこちらから

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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writer : ふーぽ編集部

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