福井県の東尋坊沖合いに浮かぶ無人島「雄島」をぐるっと探検! 雄大な自然と歴史が織りなす景色に癒されました。

福井県の東尋坊沖合いに浮かぶ無人島「雄島」をぐるっと探検! 雄大な自然と歴史が織りなす景色に癒されました。

こんにちは、ふーぽ編集部です。

いわずと知れた福井県の観光名所「東尋坊」

・・・の沖合いに浮かぶ無人島「雄島(おしま)

いったいどんな島なのか。
実はよく分かっていない県民って多いのではないでしょうか。(かくいう私もそのひとりでした…)

そこで今回は、雄島をぐるっと散策した様子をレポ。

雄島の行き方や駐車場、歴史、自然、島内の見どころなど詳しくご紹介します。

雄島への行き方、駐車場、島の面積は?

坂井市三国町安島(あんとう)地区にある雄島(おしま)

無人島といえど、陸地から続く橋を歩いて渡って上陸することができます。
橋の手前には、約40台停められる無料の駐車場もありますよ。

島の総面積は10.2ヘクタール(東京ドーム2個分くらい)で、標高は27m
さらに島内をぐるっと一周できる約2kmの散策路も整備されています。

気軽に行けちゃう小さな島でありながら、越前海岸の中では最大の島でもあります。

空から見た「雄島」

 

雄島のなりたちと、 ”神の島”と呼ばれる理由。

雄島は、今から約1300万年前に噴出したマグマが冷え固まり形成されたといわれます。

雄島を形成する火山岩は、主に流紋岩(りゅうもんがん)と呼ばれるもの。
マグマが流動しながら冷え固まるときにできる、美しい縞模様がみられるのが特徴です。

そして、東尋坊同様に、この岩が織りなす豪快な景観も見どころの一つ。

日本海の荒波や風で侵食されてできた、柱状節理(長い柱を重ねたような形)や、板状節理(薄い板を重ねたような形)といった荒々しい岩肌が続く景観は、東尋坊も含めて国の名勝天然記念物に指定されています。

 

南海岸で見られる柱状節理

西海岸の岩場にみられる板状節理

また、島内には約1370年前に創建された大湊(おおみなと)神社があり、祀られる神が異国の軍船を退治したという伝説も。

宮司・松村典尚さんいわく、地元の人々にとって雄島は”神の島”

古くから、航海の安全や豊漁を祈願する信仰の対象となっていたそうです。

「この土地の人々は、海への恐れを感じながらも、豊かな恵みに感謝し、海とともに生きるという考えを大切にしてきました。その信仰心を、海に浮かぶ大きな雄島が象徴していたのではないでしょうか」

と話してくれました。

 

ぐるっと一周まわってみました。

雄島橋

雄島へは、「雄島橋」を渡って向かいます。
全長224mの、歩行者専用の橋です。

青い空と海に、朱色の橋が映えますね~!

ちなみに雄島に初めて橋が架けられたのは、1937(昭和12)年。
現在の橋は、1981(昭和56)年に竣工した2代目だとか。

歩きながら、橋の両側の波の様子を観察してみると、一方からは大きな波が打ち寄せているのに、反対側では波が穏やかになるという不思議な現象に出合うことがあります。

雄島はその昔、本土と陸続きで、長い年月をかけて切り離されました。

現在橋が架かる位置は水深が最も浅く、高い波が海底に当たって通り抜けることができません。そのため、波のやってくる方向の反対側の海は、穏やかな海となっているそうですよ。

ちょっと海が荒れている日、意識して波の様子を見てみてくださいね。

 

 

大鳥居

橋を渡った先にあるのが、神域の入り口にあたる大鳥居。

この鳥居ができたのは、1927(昭和2)年。
当時は雄島橋がないので、鳥居そのものも、それを組み上げる巨大な木材なども、船を使って運んだそう(!)。

また、参道の両脇に鎮座する狛犬の土台となって積み重なっている岩は、雄島を形成する岩(流紋岩)でもあります。

鳥居をくぐって、奥へと進んでいくと…

78段の長~い石段があります。

この石段にも使われているのも流紋岩。

ひとつひとつ異なる縞模様を眺めてみると面白いですよ。

石段を登った先は突き当り。

そこから左に曲がって、時計まわりに進むと、大湊神社の社務所がみえてきます。

 

大湊神社

その先に静かに佇んでいるのが、大湊神社の拝殿と本殿

1370年前に創建され、航海、漁業の守護神として崇敬されています。

そして実はこちらの神社、あの源義経が九州・平泉へ落ち延びる際に家臣の兜を献上したり、戦国武将・朝倉義景の庇護を受けていた際に明智光秀も訪れて漢詩を詠んだという伝説も残っていたりと、歴史上の超有名人が深く関わっているんです。
(神社前に、明智光秀が読んだ漢詩を刻んだ詩碑が建っています!)

朝倉氏が織田信長に滅ぼされるとともに大湊神社は焼失してしまいましたが、1621(元和7)年に福井2代藩主松平忠直公によって再建されたのが現在の神社。

天気の良い土日は本殿も開放され、桃山様式を取り入れた華やかな装飾や、中に安置される伊邪奈岐命のけやき一木彫の座像を拝むことができます。

近くには、海に向かってたつ鳥居が。

鳥居の間から、東尋坊を眺めることができ、ここは隠れた絶景スポットでもあります。

さらに、島を巡ります。

雄島にはタブノキ、スタジイ、ヤブツバキなど多数の原生林が自生しています
これは全国的にも珍しく、このような手つかずの大自然を身近に感じられるのも雄島の魅力。

南から北上する海流も関係してか、温暖な地域でみられる植物が多く、まるでジャングルを探検しているような気分になりますよ。(笑)

 

雄島灯台


草むらのなかに灯台を発見!

三国の海を照らし、今も漁師たちをガイドしている道しるべなんだとか。

 

板状節理の岩場

海岸沿いにある岩場にも、こんなに近寄ることができます。
雄島の岩場でみられる「板状節理」は、薄い板を重ねたような形が特徴。

当時のマグマの流れによって、岩が斜めになっており、まるでウロコのような見た目をしています。


同じ島の中でも、場所によって岩の形状や向きが変わっていて面白いですよ。

 

青くてきれいな海を横目にみながら、歩きます。

なんだかジブリの世界に迷い込んだような気分…。

そうそう、島の中には散策路に沿って、島で見かける動植物の説明や、見どころをまとめた案内板がところどころに設置されています。

詳しく説明されているので、より散策が楽しめます。

 

磁石岩

北東海岸の先端部の岩には、方位磁石を近づけると磁針が大きく狂う、不思議な「磁石岩」(赤丸で囲んだあたり)があります。

一つの仮説として、この地点の岩に大きな落雷があり、強い電流が流れて協力な磁場が発生したんだとか。

雄島には、このような磁気異常地点が数多くあるので、方位磁石を片手に岩の上を歩き回ってみるのも楽しいですよ。

ヤブニッケイの純林

ぐるっと回った最後には、曲がりくねった細い幹が特徴的なヤブニッケイの純林があります。

熱帯地域で多く見られるクラウン・シャイネス(互いの葉が接触しないよう生長する現象)がみられます。

クラウン・シャイネス。空が割れているみたいに見える!

 



無人島である雄島は、全国的にも珍しい原生林や雄大な奇岩をはじめ、野鳥や昆虫の宝庫でもあります。

そんな島独自の自然風景は、長い歴史と地元の人々の信仰心によって守られてきました。

神聖な雰囲気に包まれながら、五感を研ぎ澄ませて散策してみれば、もっといろんな発見があるかもしれませんよ。

ぜひ、”神の島”雄島でプチ探検を楽しんでみてくださいね。

※雄島は、越前加賀海岸国定公園の特別保護区に指定され、動植物などの採取は法律でも禁止されています。手つかずのまま残された、貴重な自然を未来に残すために、散策をする際は植物を傷つけたり、ゴミ等で汚したりしないよう気を付けてください。

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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