自然の中で大きく深呼吸。福井県越前市「八ッ杉千年の森」ガイドに聞く“森を楽しむ歩き方”。

自然の中で大きく深呼吸。福井県越前市「八ッ杉千年の森」ガイドに聞く“森を楽しむ歩き方”。

こんにちは、ふーぽ編集部です。

新緑爽やかな季節は、心と体にグリーンチャージを。

日常から少し離れ、自然いっぱいの森の中で、かけがえのない時間を過ごしましょう。

土の匂いや草木の香り、鳥のさえずりや葉擦れの音に身を任せて、五感を刺激される森歩きへ。

今回は福井県越前市にある「八ッ杉千年の森」、ガイドの市橋さんに森を案内してもらいました。

春の森におじゃまして季節の出合いを楽しむ。


標高約500メートルに位置する越前市の「八ッ杉千年の森」。

広大な敷地に足を踏み入れると、緑の空間が目の前に広がります。

針葉樹の「アスナロ」。葉からはヒノキに似た落ち着く香り

“森は生命の宝庫”という通り、ここにはあらゆる生き物が共存しています。

落ち葉の間には「カタクリ」の若葉を発見。市街地では見かけない草花に出合えます

太陽の光を浴びて生き生きと輝く、鮮やかな緑色の笹の葉。葉の形などもじっくり観察して

「植物の名前をひとつでも覚えておくと、森歩きが格段に楽しくなります。普段なんとなく見ていた草にも、ちゃんと名前があるんですよ」とスタッフの市橋司さんは話します。

市橋さんは八ッ杉森林学習センターで散策や山菜採りのガイド、親子で参加できる森あそびイベントなどを行っています。

▲森の中で出合った春の訪れを告げる草花。これから芽を出す山菜の「コシアブラ」の新芽(左上)や「ふきのとう」(左下)、一枚葉が生えてきた「カタクリ」(右上)、もうすぐ黄色の花を咲かせる「クロモジ」(右下)などが森を彩ります

約7年かけて紫色の花を咲かせる「カタクリ」や、天ぷらにするとおいしい「フキノトウ」の新芽、柑橘系の芳香の「クロモジ」や心落ち着かせる香りの「アスナロ」など、森には多種多様な植物が生息しています。

しっとりやもふもふなど苔の触り心地もさまざま

草花に夢中になっていると「地面に生える苔にも注目してみてください。観察してみるとおもしろいですよ」と市橋さんからアドバイス。

日の当たり方や場所によってさまざまな種類の苔を見つけてハッとする。

ルーペを持って覗いてみると、そこにはミクロの宇宙が広がっていた。

緑のトンネルを進むと、視界に広がるやわらかな木もれび。木の葉のそよぎが心地よい

うっそうとした杉林を進むと、日の光は徐々に弱くなり、ひんやりとした空気が肌を包みます。

緑のカーテンが頭上で揺らぎ、さわさわと葉がこすれる音が聞こえてきます。

緑の間から降り注ぐ太陽の光はキラキラと足元を照らし、幻想的な景色に心がしんと静かになります。

敷地内には神社も。杉林の奥に赤い鳥居が見え、神秘的な空間が広がります

やがて森を飛び交う野鳥のさえずりにも気がつきます。

春告鳥(はるつげどり)と呼ばれる「ウグイス」や「シジュウカラ」、「ヤマガラ」など、澄んだ歌声のハーモニーが木々の間をこだまします。

自然の景色を楽しみながら整備された道で安全に、ゆっくりと散策ができます

森を抜けると視界の先に現れたのは、山頂からの爽快なパノラマビュー。

「晴れた日には遠くに白山や部子山(へこさん)、冠山の姿を一望できますよ」(市橋さん)

森の中で大きく深呼吸。日頃のストレスが解消され、穏やかな気持ちに

落ち葉を踏みしめ、木立の中で手を広げ、清々しい空気を胸いっぱいに吸い込みます。

静寂の中、聞こえてくるのは森の声だけ。

自然のリズムに身を任せていると、心が洗われるような感覚に包まれました。

八ッ杉千年の森
約20万平方メートルの広葉樹自然林や杉林が広がる森。敷地内にある「八ッ杉森林学習センター」では、さまざまな森体験を開催。詳細はホームページで確認を。

福井県越前市別印町19-1-1
☎0778-42-3800
ホームページ

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writer : ふーぽ編集部

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