今読みたい本が見つかる。福井の書店員が厳選する「悩みや望みに寄り添う一冊」。

    今読みたい本が見つかる。福井の書店員が厳選する「悩みや望みに寄り添う一冊」。

    こんにちは、ふーぽ編集部です。

    今回は、日ごろ抱える悩みや望みに寄り添う本を、3人の福井県内の書店員の方々にさまざまな視点からセレクトしてもらいました。

      \本を紹介する人/石田 美香さん
      ラブリーパートナーエルパ2階「AKUSHUBOOK&BASE」店長。書店員歴20年以上

      恋するときめきを思い出したいです。


      「汝、星のごとく」
      凪良ゆう 著/講談社

      「恋をするのは自由。でも痛みも伴うもの」

      2023年「本屋大賞」を受賞した作品。

      瀬戸内の島を舞台に、地元の高校生暁海と奔放な母親の恋愛に振り回され転校してきた櫂の物語。

      ともに心に孤独と欠落感を抱え、ヤングケアラーとして親の人生に翻弄されてきた2人が惹かれ合い、15年に渡り成長していく様子が描かれています。

      想いが伝わらなかったり、誤解が生まれたり。

      近づいたと思ったら離れていく2人のストーリーがリアルに胸に迫り、恋のときめきと人生の不条理さを同時に感じることができます。

      読書を好きになれる1冊はありますか?


      「紙の本でしか解けないミステリーで、ドキドキを楽しもう」

      2023年話題になった1冊で、とある作家が死の間際に残した遺稿を探すミステリー小説。

      注目ポイントは、“電子書籍化完全不可能”であること。

      紙の本でしか解けない謎は、読み終えてはじめてその意味がわかり、本の面白さに気づけます。

      読んでいくうちにワクワクドキドキした気持ちが止まらなくなり、予測できないラストには「そういうことだったのか!」と声を漏らしてしまうほど。

      読み終えた後、あれもこれも伏線だったのかとページを見返すのも楽しいです。

      ページをめくっていく面白さを、ぜひ味わってください。

      職場の人間関係に疲れました。心と体をリフレッシュしたいです。


      「泣きたい夜の甘味処」
      中山有香里 著/KADOKAWA

      「あったかい飲み物と甘いおやつで、ちょっと息抜きしてみては?」

      仕事で悩み疲れた人たちが迷い込むのは、“熊”と“鮭”が営む夜のみ営業の甘味処。

      提供されるのは温かい飲み物とその日おすすめの甘いおやつ1品のみ。

      甘味から伝わるお店の温かさや鮭の何気ない一言に沈んだ気持ちは癒やされ、心がじんわりと温かくなります。

      日々ままならないことがあっても、頑張ろうと思わせてくれるのはいつだって人の優しさを思い出したとき。

      肩の力が抜け、前向きな気持ちになれます。

      短編のコミックエッセーなので疲れたときでもスラスラと読めますよ。

      \本を紹介する人/


      森 一貴さん
      鯖江市河和田の「森の本屋」店主。そのほか鯖江でシェアハウスの運営など幅広く活動中

      夢がなくてもいいですか?


      「メイキング」
      ティム・インゴルド 著、金子遊・水野友美子・小林耕二 訳/左右社

      「夢を無理に見つけるより、目の前の物事に応えていく方が大切」

      この本は人類学・考古学・芸術・建築の4つの学問領域から「作る」ことをテーマに論じられ、「1本の線がまっすぐ続くのではなく、さまざまな線と交わりあうことが人生である」ということを教えてくれます。

      つい「夢をもたなきゃ」と思いがちですが、無理に目標を立ててしまうと物事を柔軟に受け入れられず、不意の出来事に対応できなくなってしまいます。

      生きていく中でやりたいことや好きなことに対して、その都度挑戦したりやり続けることの必要性を感じさせてくれます。

      仕事のモチベーションの上げ方を教えてください。


      「まず、できることとやりたいことを考えてみて」

      この本ではみんなが一緒になって何かをやり遂げる「民主主義」の大切さを教えてくれます。

      仕事は社会が必要としているから存在しています。

      人は誰でも好きなこと、やりたいことなどを実現できる能力がありますが、普段の生活の中で本音を脇に置いてしまうことも。

      モチベーションは自分で見いだすもの。

      少し視点を変えて自分ができることや、やりたいことを再確認することがモチベーションにつながり、一歩踏み出そうとする勇気が生まれます。

      自分に自信がもてません。


      「断片的なものの社会学」
      岸政彦 著/朝日出版社

      「周りをよく見てみよう。自信があるかどうかは大事じゃない」

      社会学者の岸政彦さんがさまざまな聞き取りインタビューをしていくなかで遭遇した、人の生き様を巡るエッセー本。

      誰もが人には見えない現実を過ごしていて、自信があるように見える人も孤独を感じていたり不安を抱えています。

      「自信を持つことは大事」とよく言われますが、それよりも「実はみんな自信なんてない」ことに気づく方が大事。

      そう考えたほうが、より生きやすい世の中になるのではないでしょうか。

       

      \本を紹介する人/


      野寺 由夏さん
      坂井市丸岡町にある「A Sleep Store」店主。定番から新刊まで約300冊の児童書を取り揃える

      ネガティブ思考なのでもっと気軽に考えたいです。


      「グドーさんのおさんぽびより」
      たかどのほうこ 作、佐々木マキ 絵/福音館書店

      「日常のささやかなことに焦点を当ててみて」

      年齢の異なる男女3人が、散歩したりお茶したり、日々を自由気ままに過ごす話。

      3人のちょっとした勘違いや聞き違い、言い間違いなどから引き起こされる小さなハプニングに思わずクスッと笑えたり、落ち込んでいても「ちょっとコーヒーでも飲もう」なんてゆるりと過ごす姿は、何か特別なことがなくても毎日楽しそう。

      日常のささやかな出来事に焦点を当ててみると、普段見過ごしていた小さな幸せを再確認でき、少しずつ物事をポジティブに考えられるようになれるかも。

      毎日の献立がなかなか決まりません。


      「自炊。何にしようか」
      高山なおみ 著、赤澤かおり 編集/朝日新聞

      「肩肘張らない、自炊アイデアここにあり」

      自炊で悩む人たちにピッタリな料理本。

      飾らない素朴な表紙や気取らない食卓の写真は、日常のシチュエーションでの調理風景を想像しやすく、読み手に寄り添ってくれます。

      不器用な人でもできそうな簡単で大胆な料理も多く「自分でもつくれそう」と思えるのがポイント。

      「工夫次第でこんなにもごちそうになるんだ」と日々の献立に悩む人たちの助けになりそう。

      無理することなく毎日の“おいしい”を叶えるヒントが詰まっています。

      思春期の子どもへの接し方がわかりません。


      「思い切って聞いてみたら、見えていることとは違うかも」

      虫歯を治すのが怖くて怯えているわにさんと、凶暴そうなわにさんに怯える歯医者さんの絵本。

      まったく同じセリフを思い浮かべている2人の気持ちは、声に出さないだけで重なっているんです。

      この本で感じたのは「相手のことなんて想像だけじゃ決めつけられない」。

      そして「自分のこともちゃんと伝える」こと。

      思い切って聞いてみれば、案外想像とは違う本音が聞けるかもしれません。

      ユーモアが楽しい絵本ですが、大人はハッと考えさせられるような一冊です。

      ※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

      ※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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