福井が舞台の人気作品『千歳くんはラムネ瓶のなか』著者・福井県出身の裕夢さんに突撃インタビューしてきたよ!

福井が舞台の人気作品『千歳くんはラムネ瓶のなか』著者・福井県出身の裕夢さんに突撃インタビューしてきたよ!

こんにちは!

みなさ〜ん、アオハルしてますか!?(しつこい)

ふーぽライターのキキミミです。

 

先日、ふーぽのご紹介した福井出身の作家・裕夢さんの『千歳くんはラムネ瓶のなか』(通称チラムネ)、手にとってみましたか?

ページをめくってみましたか?

 

祝!「このライトノベルがすごい!! 」2年連続1位! 福井が舞台のライトノベル『千歳くんはラムネ瓶のなか』こと『チラムネ』を徹底解説!

「このライトノベルがすごい!!  」で2年連続1位を獲得した、福井を舞台にした現在話題沸騰中の「チラムネ」。

なんと2021年11月に「チラムネ」の福井県出身の著者・裕夢さんが地元福井に帰っていらっしゃったんです。

そしてさらに!

裕夢さんの母校であり「チラムネ」の舞台でもある福井県立藤島高等学校(以下 藤島高校)で、現役高校生のみなさんとトークイベントが開催されると!

 

これは見逃せないと、「このライトノベルがすごい!!」2年連続1位記念企画の第2弾として、突撃取材を行ってきました!

 

「チラムネ」の舞台! 藤島高校に裕夢さんがやってきた! レポート

「チラムネ」では「藤志高校」という名前で舞台として登場する福井県立藤島高等学校。校舎の中ではどんなアオハルが展開しているのでしょうか…(遠い目)


トークイベントの前に、もう一度「チラムネ」のあらすじをおさらいしておきましょう。

 

STORY

高校時代、勉強ができてスポーツができて明るくて人気者で・・・

いつもクラスの中心いるようないわゆる「リア充」と呼ばれるクラスメイト。

『千歳くんはラムネ瓶のなか』、通称「チラムネ」の主人公の千歳朔(ちとせ・さく)は、そんなスクールカーストのトップに君臨する高校2年生です。

 

恋愛あり、部活あり、事件ありなどなど、

「チラムネ」は千歳くんと彼を取り巻く6人のヒロインたちが織りなす濃い~ストーリーなのです!

つまり、今回トークライブを行う高校生のみなさんにとって、ど真ん中ストライクな作品なのであります。

 

舞台となった藤島高校のみなさんだからこそ、作家ご本人と直接話せる座談会に現役高校生として参加できるって、超貴重で羨ましい限りです!

一体、どんなトークになるのでしょうか!?

 

 

熱い拍手を持って迎えられた裕夢さん(向かって左手)は、とっても気さくな頼れる兄さんといった印象


30名近いチラムネファンの生徒のみなさんが集まる中、早速、裕夢さんが輪の中に入っていくと・・・

 

「この中に彼氏彼女いる人〜」「放課後何して遊んでるの?」と矢継ぎ早に裕夢さんから質問が。

裕夢さん・・・、合コンじゃないんですから!

と心の中でツッコミつつ見ていると、ガチガチだった場の空気がどんどんゆるんでいきました。

 

かなり際どい質問にも朗らかに返してくれる裕夢さん。生徒さんたちも、日頃聞きたかったことをどんどん質問していきます


すると、リラックスした生徒さん側からもどんどん質問が。

 

「どんな経緯で小説を書くようになったんですか?」

「高校時代、やっておけば良かったことは?」

「キャラクターの個性ってどう作る?」


などなど、高校生ならではの質問をはじめ、創作に関する内容の質問も飛び出します。

 

それぞれに真摯に向き合い、丁寧な言葉で返す裕夢さん。

そしてその言葉を一つ一つ逃すまいとする生徒さん。濃密な時間が流れました。

 

トークライブを通して裕夢さんは、過ごした頃の福井と、現役高校生の福井は、意外と変わってないねと吐露。

部活に勤しんだり、放課後や週末に8番らーめんやエルパに行ったり。

共通する原風景や想いが「チラムネ」の世界観と重なります。

 

「チラムネ」を手に裕夢さんを囲んで集合写真

中川愛彩さん(1年 左)と古瀬紗佳さん(3年 右) トークが終わった後も「本物に会えた〜!」と興奮気味のお二人。「チラムネ」のきれいで繊細な描写に虜になったそう

 

裕夢さんに聞いてみた!「チラムネ」の制作の裏側

ガチファンとして筆者が思いの丈をぶつけても優しく穏やかに答えてくださった裕夢さん。本当にありがとうございました!

 

さらに、深堀をしたい! もっとお話したい! ということで、主に制作の裏側について贅沢にも直接取材をさせていただきました!

 

 

──久々の福井はいかがですか?

 

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裕夢さん
今回は訪問先のみなさんまで『チラムネ』をちゃんと読んでくれていて、すごく嬉しかったですね。

地元は変わらない部分もあるし、アップデートされたこともあるし、充実した帰省になりました。

 

──たしかに、「チラムネ」はライトノベルといっても、私のような40代でものめり込んで読めます。何か工夫されていることはありますか?

 

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裕夢さん
僕は元々、純文学を中心に読んだ後、ライトノベルにハマった読書経験があるので、その影響で自然と人の心情や葛藤などを重点的に描写しているところが、ジャンルを超えて読んでもらえているのかもしれません。

あと、物語の中に音楽を取り入れる時はJ-POPを選んでいるんですが、これまで僕が本を読んだ時にクラシックや洋楽が出てきてもイメージできなかった経験があるからなんです。

それで読んでいて共感しやすいんでしょうね。

福井駅前の本屋「HOSHIDO」にて。アングラな雰囲気が良く似合う裕夢先生。「ここで飲み物とか出たら、ずっと本読んでられますね」とにっこり

 

──なるほど~、たしかに読ませていただく中で共感するところがすごくありますね。千歳くんってスペックが高いのに、読者側がもう少し頑張れば届くかも? と勇気をもらえる気がします。

 

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裕夢さん
僕は『チラムネ』を書く時に、頑張ろうとしている人の背中を押してくれるような作品にしたいと思ってるんです。

がむしゃらに立ち向かう姿は、時にカッコ悪くなることもありますが、それを冷笑するんじゃなくてカッコ悪くないよって応援したいんですよね

 

 

──SNSの傾向で冷笑されないかを気にしてしまう空気ってありますよね・・・。ちなみに、千歳くんのセリフは読者側の心を動かすような強くて印象的なものが多いんですが、どんな風に執筆されているんでしょう?

 

 

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裕夢さん
僕がランニングしている時に、朔(主人公の千歳くん)が勝手にしゃべってくることがよくありますね。

「お前、いいこと言うじゃん」って、すかさずメモしたりします

 

 

──そういえば「チラムネ」って、千歳くんもそうですけど、ヒロインのみんなもめちゃくちゃ喋りますよね!

 

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裕夢さん
それって、福井だからかもしれません。

東京だといろんなスポットがあって、行くだけで満足ってことが多いんですが、福井はどこにも行く場所がない(笑)。

だからこそ、自分だけの秘密の場所を持って、大事な人とじっくり話す時を過ごすことができる。僕はその余白のあるところが福井のいいところだと思います

 

 

──余白さえもいいところ…。「チラムネ」から福井愛をたくさん感じます。

 

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裕夢さん
そうですね、いずれ帰りたいです。もうそろそろやり切ったから隠居しようかな(笑)

 

 

──早いです裕夢さん! まだまだ書き続けてください!

 

まだまだ聞き足りないことばかりでしたが、すべては作品の中に表現されているということにも気付かされたインタビューでした。

すぐに読み返したくなりました。

 

裕夢さん、ありがとうございました!

次回作も楽しみにお待ちしております!

『このライトノベルがすごい!2022』2連覇を記念し、イラストレーターraemz氏が描き下ろした特別イラスト

『千歳くんはラムネ瓶のなか』

《1~6巻発売中》※2021年12月現在

【箸】裕夢
【イラスト】raemz
【発刊】小学館ガガガ文庫

公式ホームページ(小学館ガガガ文庫)
公式Twitter
★チラムネと福井市のコラボレーション最新情報や詳細は、福井市観光公式サイト「福いろ」をチェック

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

キキミミ
writer : キキミミ

文章と絵の制作を生業とし、たまに本屋も営む福井に棲息する作り手。歴史、仏像、漫画、アニメ、声優など、推しには強めの愛情を注ぐ。少年ジャンプは心の友。眉毛を動かさずに耳を動かすのが特技。乙女座B型。

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