「旧庁舎から新しい体育館へ絵は場所を変えて生き続ける。」福井県営体育館にある“小野忠弘 1973年頃”【福井の或る場所のアート】

「旧庁舎から新しい体育館へ絵は場所を変えて生き続ける。」福井県営体育館にある“小野忠弘 1973年頃”【福井の或る場所のアート】

こんにちは、ふーぽライターのcowbellrikoです。

福井の“とある人と場所”のアートを紹介するコーナー【福井の或る場所のアート】。

福井で制作をする美術作家さんのことや、こんなところで見つけたスゴイ作品のことなどすぐそばに、そこに或るアートを探して見つけてお届けします。

今回は、福井県営体育館にある“小野忠弘 1973年頃”の作品です。

福井県営体育館【福井市】
小野忠弘 1973年頃

まるで最初から設置されていたかのようなおさまりの良さ。剥がし、再設置はほぼ手作業ですって。その労力や時間は想像以上でした

旧庁舎から新しい体育館へ絵は場所を変えて生き続ける。


この壁画は旧三国町庁舎の一角に飾られていたガラスモザイクタイルです。

庁舎解体の際、坂井市で保管されていたもので、その後福井県営体育館に設置されました。

 

移設に尽力した建築家の赤土善藏(あかどぜんぞう)さんが原図を持っていたことから全体像を再現できました。※「赤土」の土は正しくは「土」に「丶」

「小野先生が南米旅行から帰国した時期の作品で、三国の華やかな港町の様子を重ねて色と構図を考えられたのではないか」と赤土さん。

 

体育館へ移り、その絵はアスリートの躍動感を模しているようにも見えます。

場に合わせて作品の印象が変化し、見る人がそれぞれに想像します。

作品はこうして永く残っていくのでしょう。

 

小野忠弘(1913~2001年)

青森県生まれ。1942年に三国中(現三国高)に美術教諭として赴任。国際美術展で高い評価を受ける。県内施設にも作品所蔵あり。自邸アトリエを改装した「ONO MEMORIAL(オノメモリアル)(坂井市三国町)へぜひ来館を

福井県営体育館

福井県福井市福町3-20(福井運動公園内)
※壁画は正面エントランス内にあり。
【営】開館時(8:30~20:30)は見学無料
【休】月曜(祝日の場合は翌日)
ホームページ

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※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

cowbellriko
writer : cowbellriko

エビとイチゴとワインが好き。
国内外問わず、よく人に道を聞かれます。
世界の美術館を巡ること、あちこちの芸術展を回ること、がライフワークです。
アート系ウエブメディア「芸術専門楽群(略してゲイセン)」の中の人です。

▼芸術専門楽群
https://www.geisen.art/

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