越前和紙が出来上がるまでをイラストで解説! 和紙の基礎知識をがっつり紹介しますよ。

越前和紙が出来上がるまでをイラストで解説! 和紙の基礎知識をがっつり紹介しますよ。

言わずと知れた、福井県越前市今立地区は日本一の紙漉きの産地。

この産地で製造されている「越前和紙」は、およそ1500年の歴史があるといわれます。

しかし、その越前和紙がどやってう作られているのかよく知らないという人も少なくないようです。

ということで、ここであらためて、“和紙作りのイロハ”をたどってみましょう。

和紙の原料って、見たことありますか?


ちなみにみなさま、和紙って一体何から作るのか知ってますか?

越前和紙をはじめとする和紙の原料となるのは 木の皮(白皮)の繊維と、そこに混ぜる「ネリ」と呼ばれる植物性の粘着液です。


白皮の原料となる主要植物がこちら

楮(コウゾ)
クワ科の落葉低木。繊維は太く長く強靭なので、幅広い用途の和紙の原料として最も多く使用されます。

三椏(ミツマタ)
ジンチョウゲ科の落葉低木。繊維は柔軟で細くて光沢があるので印刷向き。紙幣の原料として主に使用されます。

雁皮(ガンピ)
ジンチョウゲ科の落葉低木。繊維は細くて短い。近年は需要が減少。金・銀箔を打ちのばす箔打ち紙等に使用されます。      
  
▼以上の植物からとれるのが原料繊維の白皮です!▼

原木を切り取ったら蒸して柔らかくし、皮を剥ぐ。はいだ皮(黒皮)の黒い表皮を削り取ったもの(白皮)が和紙作りに使用されます。


そして、白皮と混ぜる粘着剤となるのがネリです!

主にトロロアオイという植物を使用します。根をつぶして水に浸けると粘度のある液(ネリ)ができます。

これを濾過したものを原料繊維と水に混ぜることにより、適度な粘り気ができ、紙漉きの際に繊維が簡単に沈まず漉きやすくなります。

そのうえ繊維をむらなく水中に分散させることができ、美しい紙が漉けるのです。

 

和紙の製造工程も知っておこう!

昔からずっと変わらない和紙の製造方法を、イラストとともにご紹介しましょう。

①煮沸

原料となる楮などの白皮を、アルカリ性の灰汁やソーダ灰などを加えた釜の中で煮沸し、紙に必要な繊維素以外の不純物を溶かします。


②ちりとり

煮沸した皮を水洗いし、溶け出した不純物を洗い流します。それでも皮に混ざる小さな塵や傷跡、芽跡は一つ一つ手作業で取り除きます。


③叩解

皮の繊維を柔らかくほぐすため、木槌や機械を使用して叩きます。これにより引っ張りや破れに強い丈夫な紙ができるんです。


④紙漉き

漉き舟に水を張り、叩いた皮とネリを混ぜ合わせた紙料を簀桁(すけた)ですくい上げ、適度な厚さになるまで前後にゆすります。


⑤圧搾

水分を含んだままの紙を重ねて置き、機械を使用して紙の形を損なわないようにゆっくりと圧力をかけて水分をしぼりとります。


⑥乾燥

半乾きの紙を板にシワなく貼り付けて、天日もしくは乾燥室で乾燥させます。

その後、紙を選別し、断裁、包装されて、やっと使う人の手に渡るのです。

 



長い歴史のなかで多くの人に愛され、今でも手作業からなるいくつもの工程を経て私たちの暮らしを彩ってくれる和紙。

大量生産の用紙とは異なり独特の風合いや気品があることに加え、通気性や伸縮性に富み、丈夫で軽いのが和紙の特徴です。

ぜひ実際に見て、触れて、和紙の魅力にもっと触れてみてくださいね。

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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