焼いて、煮込んでトロっと美味しい♪ 福井のナス&おすすめレシピをご紹介!【野菜ソムリエ旬だより】

焼いて、煮込んでトロっと美味しい♪ 福井のナス&おすすめレシピをご紹介!【野菜ソムリエ旬だより】

こんにちは。ふーぽ編集部です! 

 

地元福井で活躍する野菜ソムリエのみなさんが、旬の野菜や果物の栄養、保存方法、食べ方のポイントなどを教えてくれる、【野菜ソムリエ旬だより】。

 

野菜ソムリエコミュニティ福井とは? 
野菜ソムリエの修了生が中心になり、ボランティアベースで活動する協会認定の福井の地域コミュニティ。スキルアップの勉強会や食育イベント参加など、修了生の交流と学びの場になっています。野菜ソムリエコミュニティ福井は約80名が活動しています。
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第5回目は「ナス」

【⇒過去の連載はこちらから

 

ナスというと、「夏ナス」「秋ナス」どちらを思い浮かべるでしょうか?

本来ナスは、"夏野菜"だとされています。

その一方で、秋に収穫されるナスは身も締まり、種が少なくおいしい物が多いと言われています。


この時期は、昼と夜との温度差が非常に大きいため、やわらかくてみずみずしいナスに成長するのだそうです。

そこで今回は、福井のナスの産地や特徴、ナスを使ったおすすめレシピについてご紹介します。

\今回の先生/

野菜ソムリエプロ

西本ひさゑさん

【プロフィール】

越前打刃物の卸、小売りをしています。
道具を扱う立場から、野菜や食について考えていこう!と思っています。

 

ナスのいろいろ

ナスの原産地は、インドの東部だといわれています。

そこからアジアやヨーロッパ、アフリカ、アメリカ大陸に伝わりました。

日本では、奈良時代から栽培されていたようです。

多くの地方で栽培されている野菜で、その土地に合わせていろいろな種類のナスがあります。

【形】卵型、長卵型、丸型、長ナス、大長ナス、米ナス、加茂ナスなど
【色】紫、緑、白、ゼブラなど

いろいろな形や色があるのは面白いですね♪

 

ナスの栄養について

ナスの成分のほとんどは水分。

皮の紫色はナスニンと呼ばれるポリフェノールの一種、アントシアニン系の色素で、強い抗酸化力があり、ガンや生活習慣病のもとになる活性酸素を抑える力が強く、また、コレステロールの吸収を抑える作用もあるといわれています。

ナスは体に良い事ばかりなんです!

 

ナスの保存方法

ナスは暖かい時期にとれる野菜なので、冷蔵庫に入れておくと低温障害を起こしやすく、硬くしまって傷みも早くなります。

冷暗所で保存し、なるべく早く使いましょう。

 

福井県産のナスについて

福井県内のナスは、主に大野市、越前市、小浜市など広く栽培されています。

特に大野市中野地区では千両1号を中心に、「中野なす」として県内産の約1/3にあたる年間200トンを生産しています。

新保ナス(福井市)、吉川ナス(鯖江市)、妙金ナス(勝山市)、久保丸なす(美浜町)、立石ナス(高浜町、現在は休作中)の5種類「福井百歳やさい」に認定されています。

 

「福井百歳やさい」とは
①生産者自らが、種をとり栽培している。
②100年以上前から栽培されている。
③地域に根ざした作物である。

この3つの条件を満たす伝統野菜を「福井百歳やさい」と名付けています。
上記のナスのほか、三年子らっきょや奥越のサトイモなど、福井ではおなじみの野菜が認定されています。

 

その中でも吉川ナスは、鯖江市の西部吉川地区で古くから栽培されていた丸ナスで、一説には1000年以上もの歴史を持つといわれています。

10年近く前には栽培農家が途絶えてしまう危機にありましたが、現在は鯖江市伝統野菜等栽培研究会によって継承され、栽培者の育成とブランド化が進められています。

平成28年、伝統野菜としては全国初となる国の「地域的表示(GI)保護制度」の登録を受けました。

直径10センチにもなる丸形ナスです。

鯖江市伝統野菜等栽培研究会の福岡重光会長のハウスでは、今年80本の苗を定植しました。


今年はこれまでに、約3500個を出荷したそうです。


吉川ナスの旬は10月頃まで。そろそろ終盤ですね。

 

ナスの選び方 & 調理の工夫

美味しいナスの選び方は、以下のポイントをチェック!

 ナスの選び方 

☑ 見た目が皮が濃い紫色

☑ 張りとツヤがあり、ふっくらしていて同じ大きさなら重みのあるものがおすすめです。

☑ ヘタの切り口がみずみずしく、トゲがピンととがっているものが新鮮!(※トゲのない品種もあり)

☑ ヘタがしおれていたり皮の表面にシワがあるものは収穫してから時間が経っています。

 さらにナスの調理をする際にもひと工夫を。

ナスにはあくがあるので、切ってから5分ほど水につけてから調理しましょう。

 

また、なんといってもナスの栄養は皮にあるので、皮ごと食べたいですね。そのために、

②口当たりがよくなるよう切れ目を入れると、味も染みやすくなります。

 

さらにナスはポピュラーな野菜で触感もよく、暑さを鎮める効果もある野菜です。

③栄養価は高いのに単体では食べにくい食材(キノコ、パセリや大葉などの香草、チーズ)などと合わせて調理するといいですね。

 

おすすめレシピ

ナスを美味しくいただける、おすすめレシピを2つご紹介します♪

吉川ナスの3段焼き

材料 (2人分)

・吉川ナス    1/2個
・玉ねぎ     1/2個
・豚肉のミンチ  100g
・山ウニ     適量
・片栗粉     適量
・塩コショウ   少々

作り方

①吉川ナスは1.5センチの輪切りでし、水にさらす。

②玉ねぎも同様に輪切りにする。

③豚ミンチに塩、コショウ、片栗粉を混ぜ、ナスの大きさに形を整える。

④ナス、玉ねぎ、豚肉の表面を軽く焼き、ナスの上に豚肉、玉ねぎを乗せ、蓋をして蒸し焼きにする。

⑤焼きあがったら皿に乗せ、山ウニをトッピングする。


【ワンポイントアドバイス】

山ウニが無い場合は、ソースをかけたり、お好みの焼き肉のたれで蒸し焼きにするのもおすすめ。

食べるときは、食べやすいようにナイフで切ってください。

 

ナスの煮びたし

材料 (2人分)

・ナス      3個
・ピーマン    2個
・出汁      1カップ
・しょう油    大さじ2
・みりん     大さじ2
・料理酒     大さじ2

作り方

①ナスは 縦に2等分し、5ミリ間隔の切れ目を入れる。さらに2等分し、水にさらす。

②ピーマンは、縦に4等分し、種を取る。

③鍋に油を敷き、ナスとピーマンをサッと焼く。

④出汁、しょう油、みりん、料理酒を入れ、煮る。

⑤ナス、ピーマン、煮汁を別容器に入れ、冷まして味をなじませる。


暖かい煮物もおいしいですが、味がしみ込んだナスもおいしいですね♪

ナスは冷えすぎると生育が悪くなってしまうので、うま味の詰まった秋ナスは旬の期間が短い食材です。

様々な料理に万能食材であるナスは、スーパーなどで手に入りやすくなるこの時期、なくてはならない存在です。

保存方法や、おすすめの調理方法などを参考にして、レシピやメニューに取り入れてみてくださいね。

ぜひ旬の時期に、秋ナスを堪能しましょう!

 


いかがでしたか?

旬の野菜や果物を楽しみながら味わうには、いろいろと工夫して”野菜をとる”という意識を持ち習慣づけることが大切

四季折々の野菜や果物に触れながら、自分のライフスタイルにあった野菜の摂取方法や楽しみ方を見つけていきましょう! 


また来月をお楽しみに~。

 

過去の連載はこちらから

 

野菜ソムリエとは? 
一般社団法人日本野菜ソムリエ協会が認定する民間資格。

野菜や果物の目利き、栄養、素材に合わせた料理法など毎日の食生活に欠かせない野菜・果物の幅広い知識をもちつつ、それぞれのおいしさ、楽しさを伝えるスペシャリスト。

全国で5万人以上の有資格者が料理教室、セミナー講師、食育活動、コラム執筆、青果販売など、さまざまなフィールドで活動しています。
(日本野菜ソムリエ協会HPより)

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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writer : ふーぽ編集部

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