11/22(金)・23(土)「つるが国際シンポジウム2024」開催。 福井の高校生がエコなまちづくりのアイデアを発表するよ!

11/22(金)・23(土)「つるが国際シンポジウム2024」開催。 福井の高校生がエコなまちづくりのアイデアを発表するよ!

こんにちは、ふーぽ編集部です。

2024年11月22日(金)、23日(土)の2日間にわたって、文部科学省主催の「つるが国際シンポジウム2024」が開催されます!

敦賀エリアは今後の原子力研究・人材育成拠点として期待されており、その足がかりとなるよう、国際シンポジウムが定期的に開催されているそう。

 

今年のテーマは「原子力の未来 エネルギー確保、脱炭素化そして地域振興」

中でも「地域資源を活かしたまちづくり~脱炭素社会への貢献~」と題して開催されるパネルディスカッションでは、福井県の高校生が勉強会の成果を発表したり、専門家との意見交換が行われます。

これはすごい!ということで、シンポジウムに先立って11月2日(土)に実施された勉強会をのぞいてきました♪

原子力発電や地域振興について基礎的知識を学びました

勉強会はシンポジウムが開催される「福井県若狭湾エネルギー研究センター」にて、2部制で行われました。

内容は

第1部 福井県と敦賀市から原子力発電や地域振興について基礎的知識

第2部 地域資源を活かしたまちづくり、脱炭素化への貢献

 

福井南高校の3名と、福井高専の2名美方高校の4名、一般の方4名が参加しましたよ♪

 

【学んだポイント】

 福井県 

  • 50年以上にわたり原子力と共生してきた日本有数の電力供給地
  • 「原子力行政の三原則」を掲げ、県民の安全・健康・福祉の保持の実現に向けた様々な取り組みを実施している
  • 「嶺南Eコースト計画(※)」を実施している
  • 原子力リサイクルビジネスによる地域振興を行っている

※嶺南Eコースト計画とは?
原子力を中心としたまちづくり計画から、廃炉・新試験研究炉・再生エネルギーなどの活用を盛り込んだかたちのまちづくり計画へのスケールアップを目指す取り組み。

 

 敦賀市

  • 原子力発電だけでなく、再生可能エネルギーや水素エネルギーといった温室効果ガスを出さないエネルギーを推進している
  • 市の取り組みが国に評価され、北陸地方および原子力立地地域で初となる「脱炭素先行地域」に選ばれている

 

説明を聞いた鯖江市の高校生は「嶺南における取り組みを詳しく知れてよかった」と、この後に行われるグループワークのヒントをつかんだ様子でした。

 

グループワークで活発に意見を交換しました

第2部のグループワークでは、3つの班に分かれてディスカッションが行われました。

 

テーマは2つ!

【1】どのように脱炭素化に貢献するか

【2】嶺南にあるエネルギー施設や地域資源を生かし、どのようなまちづくりを行うか

グループごとに意見交換し、結果をまとめます。

 

意見交換をする中で、ある女子生徒から、はっとさせられる意見が飛び出しましたよ!

「勉強会のテーマは脱炭素ですが、私も含め脱炭素について説明できる人は多くない。そもそも脱炭素とは何なのかを広く知ってもらうことが大切なのではないでしょうか」

その通り!ということで、脱炭素について改めて復習です。

 

脱炭素とは?
地球温暖化の原因となる代表的な温室効果ガスである二酸化炭素の排出を防ぐために、石油や石炭などの化石燃料の使用量減少を目指すものです。ちなみによく耳にする「カーボンニュートラル」とは、二酸化炭素の排出を削減するのと同時に、森林管理などによって吸収量を増加させて、排出全体を実質ゼロにすることです。
 

 

脱炭素化について理解を深めたところで、改めてグループワークのテーマについてアイデアを出し合います!

 

【1】脱炭素を目指すにはどうしたらいい?

こんな意見やアイデアが出たよ!

  • 二酸化炭素の排出量が圧倒的に少ない原子力発電の再評価が高まるのではないか
  • 自然エネルギーを利用した発電にもっと力を入れるべき
  • 商店街のアーケードの上に太陽光パネルを設置してはどうか

ホワイトボードにはアイデアがびっしり!

 

【2】地域資源を活かしたまちづくりのアイデアは?

こんな意見やアイデアが出たよ!

  • 県内に設置されたクリアランス物(※)のリサイクル製品を見てまわる観光ツアーをしてはどうか
  • ホテルのコンシェルジュのような案内人を原子力施設に配置して、見学者へのPRを強化してはどうか
  • 駅前の空き店舗をリノベーションして、新しいお店を出す場合の補助制度をより手厚くしてはどうか

 ※クリアランス物とは? 
原子力発電所の廃炉等で出た廃棄物の中で、国の認可によって再利用可能なもの。クリアランス物を再利用したベンチや照明灯などが、県内17市町に設置されています。

 

いよいよ、勉強会後半。アイデアをさらに具体的にしていきます。

 

高校生のアイデアを専門家と一緒にブラッシュアップ!

コーディネーターを務めていただいたのは、(左)福井大学の川本義海教授(学術研究院工学系部門)と、(右)福井工業大学の川上祥代准教授(工学部原子力技術応用工学科)。

先生たちの部門や学科の名前を聞くだけで難しそうですよね~。

でも、グループワークではプロの目線からとってもわかりやすく高校生たちにアドバイスしてくださいました。

例えば、「地域資源を活かしたまちづくり」に関して、こんなやりとりが。

 

生徒
先生、敦賀駅前でエネルギー関係のイベントを開催したらどうでしょう!
川上准教授
おもしろい!たくさんの人に来てもらいたいね。
どうすれば人が集まるかな?
生徒
人気ラーメン店のキッチンカーに出てもらうとか…
川上准教授
いいね!もうひと押し!
そういえば「清掃中」って知ってる?ゲーム感覚のゴミ拾いイベントで話題らしいよ。
生徒
なるほど!
ゲーム性があると人が集まりやすいですね!

 

若者たちのアイデアが、先生からのアドバイスや生徒同士の意見交換でどんどんブラッシュアップ!実り多い勉強会でした♪

 


今回勉強会に参加した高校生は「つるが国際シンポジウム2024」当日に、勉強会の結果紹介をしたり、国内外の原子力のスペシャリストたちと一緒にパネルディスカッションを行うそう。

パネルディスカッションには座長として福井工業大学の川上准教授も登壇します。

 

高校生が原子力や地域振興について考えて意見を発表するなんてすごいですよね~!

注目の「つるが国際シンポジウム2024」は11月22日(金)・23日(土)に行われます。

つるが国際シンポジウム2024

 

シンポジウムって特別な人が参加するように思われがちだけど、若い人にもぜひ聞いてもらいたい!

老若男女問わず参加できますよ!

 

参加費は無料で、申し込みも不要

ただし、オンライン視聴は前日までの申し込みが必要です。

スケジュールや詳細、オンライン視聴の申し込みについてはホームページでご確認ください。

 


いかがでしたか?

勉強会を通して、脱炭素や地域振興のために「自分たちができること」を真剣に考える高校生の姿に胸を打たれました。

ぜひシンポジウムに参加して、みんなで“自分にできること”を考え、豊かな未来に向けて取り組んでいきましょう!

 

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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writer : ふーぽ編集部

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