どうも〜福井県住みます芸人の落語家、笑福亭笑生で〜す!
今日は大変珍しい外での落語のお話〜。
2023年6月17日(土)に「道の駅みくに」にて落語をやらせていただきました。
ただ…その場所が…外だったのだ!
おかしいな〜とは思っていたのだ。
「道の駅みくに」は色んなイベントで漫才師クレヨン時代にも漫才をやらせていただいた場所。
その時は外に大きなステージを作って漫才ステージ!って感じだったし、終わったらそのままラジオの公開収録や司会をしていた。
「道の駅みくに」裏にあるらっきょう畑でお客さん1人やのに漫才やった事もあった。
そんな思い出が沢山ある場所なので、落語が出来るお部屋も施設のどこかにあるのかな?と思ったのだ。
そこで、ウチのマネージャーに確認すると、
マネージャー「外です、あ!安心してください当日はお天気晴れ予報です!」
いや! 不安はそこでは無いのだよ!
マネージャー「大丈夫です! ちゃんと、広い会議室みたいな所を控え室として確保しました! 落語会出来るくらいの広さありますので、ゆったりできますよ! 」
そこで落語やらせ〜よ! お外でガチガチの落語やるイベントて聞いた事無いわ!
マネージャー「笑生さん、上方落語はそもそも神社やお寺の境内で外でやっていたのが発祥と聞きます。これは原点回帰です! 」
えぇ様に言うな〜。ほななんで今でも外でやって無いの? 外やとまずい事が歴史上あったから屋内でやる方になったんじゃないの?
マネージャー「笑生さん、僕、外で落語が出来る人をマネージメントしたくてこの世界入りました。僕の夢、叶えてくれませんか?」
しゃあしゃあと嘘をつくマネージャーの目はくもりが一切無くキラキラしていた。
なんでその目しながら嘘つけるん!? 怖いよ吉本マネージャー!
色々ありましたが迎えた本番当日!
ステージは、僕をクレヨン時代からずっと使ってくださるスタッフの方々が沢山いて、万全の体制に。
スタッフ「伊藤く〜ん、いや〜今は笑福亭笑生さんか〜! いやしかしチャレンジャーだね〜、外で落語をするなんて言うから色々苦労したよ〜。マイクに風の音を軽減する風防は付けたしスピーカーも大きい物を用意したよ。高座もすぐに大人数のスタッフでステージに作るから安心して。」
ありがとうございます!
その苦労…屋内だったらしなくて良い苦労かもですが…。
マネージャー「すいません、ウチの笑生のこだわりを形にしていただきありがとうございます!」
サイコパスや! このマネージャー、サイコパスやで!
ここまで来たらやるっきゃ無い!
今日の演目は、古典落語の『時うどん』に笑生自作の福井落語『饅頭まき』。
まずは11時からの「時うどん」。
お客さんの反応は上々だ!
音響がしっかりしていて細かいセリフの強弱もしっかりとマイクが拾ってくれて落語に集中出来た! スタッフの皆さん、ありがとうございます。
続いて15時からの「饅頭まき」
なんとこちらの演目はラジオの生放送で流れる事に!
こちらも反応は上々。
終盤に本当に饅頭をまくシーンがあるのだが、その時「道の駅みくに」のあらゆる場所から人が饅頭を拾いに集まり屋外ステージは大盛り上がりに。
ラジオを家で聴いていたウチの母親が、
笑生母「イキナリ凄い歓声がラジオから聴こえて来たで。アンタが出したらあかんもん出したんかと思ったわ。」
出すか!
演目終わりにラジオでインタビュー。
FBCラジオのパーソナリティ・阿部さん加藤さん、ありがとうございました!
終わってみたら外でやる落語は開放感が凄くて、めちゃくちゃ楽しかった。
350年前の落語家もこの開放感を味わいながら汗をかいて噺をしていたのだろうか。
『原点回帰』も良いもんだな、マネージャーにお礼を言わなきゃ。
控え室に戻るとマネージャーからの書き置きがあり、そこには
『すいません別件で呼ばれて落語見れませんが頑張ってください』
誰がお礼なんか言うもんか!
お時間〜
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