福井市の譲渡型保護猫カフェ「しあわせにゃん家」は猫たちの幸せを全力で応援する猫カフェでした。

福井市の譲渡型保護猫カフェ「しあわせにゃん家」は猫たちの幸せを全力で応援する猫カフェでした。

こんにちは、ふーぽ編集部のひかりです。

皆さんは「犬派」ですか?「猫派」ですか?

わたしは犬しか飼ったことがないのですが、以前から話題の「猫カフェ」に行ってみたくてイロイロ探してみました。


そして、福井市に「猫カフェ」ではなく「保護猫カフェ」というものがあるということで、お伺いしてきましたー!

お伺いしたのは福井市上野本町にある「しあわせにゃん家(ち)」さん。

利用方法や料金、店内の様子やオーナーの思い、譲渡の流れまで詳しく紹介します。

 

 

こちらが「譲渡型保護猫カフェしあわせにゃん家(ち)さん。

1階が猫カフェ、2階はエステをされているそうです。


中をのぞくと、こんな感じ。

 

病院の受付窓口の様な場所で、まずは入店手続きを。


利用時間と飲み物を選びます。

■大人プラン(中学生以上)
30分コース 750円
1時間コース 1,400円
のんびりフリーコース 1,600円

■お子様連れプラン(2歳以上小学生以下)
30分コース 大人750円/子ども750円
60分コース 大人1,400円/子ども1,000円
※1歳以下の子どもは無料
※小学校3年生以下は30分になります

※入店は靴下着用が必須です(ストッキング・タイツ不可)

 

猫好きさんはもちろん、住宅事情や家族のアレルギーなどで飼いたくても飼えない人の憩いの場として人気のこちら。

休日などは大人気で入れない場合もあるんです。


★事前の入店予約は出来ないので、利用したい場合はまずは来店を。

もし満席なら、受付で入れる予想時間を教えていただいてその時間に再度チャレンジしましょう。

 

手洗い・アルコール・署名・説明を受けて、いよいよ中へ!

 

わーお!

可愛い猫たちがいっぱいいるー!!

 

短毛の子から、長毛の子まで、この日カフェにいたのは21匹。

 

自由に遊ぶ猫たち。

オープン前の時間に入れていただいたので、みんなのんびりしています。

 

 

ゆったり日向ぼっこしたり。

 

 

親子でじゃれあったり。

 

 

猫鍋・・・?

※注)鍋ではなく爪とぎです。

 

 

はぁ。。。。見ているだけで癒し。

 

 

猫と遊ぶおもちゃもいっぱいです。


とっても可愛くて抱っこしたくなりますが、抱え上げて抱っこはNG

膝の上にやってきた子をなでなでするのはOKなので、猫に好かれるように頑張りましょう。


ちなみに、14:00~14:30頃はおやつタイム。(変動あり)

タイミングがあえば、猫ちゃんにおやつをあげることができますよ。

 


こちらがオーナーの渡辺七花(なな)さん。

 

 

今回はいろいろと気になる点も教えていただきました。

ひかり
ひかり
こちらは、「保護猫カフェ」ということですが、みんな「保護された猫」ということですか?
渡辺さん
すべて、保護された猫達です。

例えば多頭飼育崩壊であったり、県外の愛護センターで殺処分になる前に保護した子であったり、命の危険があり保護した子ばかりです。
ひかり
ひかり
普通の猫カフェとの違いはどんな点ですか?
渡辺さん
こちらにいる猫たちは、すべて「新しい飼い主さん」を募集している猫なんです。

カフェに来ていただいて、実際に触れあって相性を見ていただいて、「お家の子にしたい」という方に譲渡する「譲渡型保護猫カフェ」として運営しています。

 

壁には新しい家族を待つ「猫スタッフ」の写真と、里親さんを希望する方へのメッセージがある

ひかり
ひかり
今まで何匹の猫ちゃんが新しい家族を見つけたんですか?
渡辺さん
お店が2018年にオープンしたんですが、2年で90匹以上猫達が新しいお家を見つけました。

もうすぐ100匹目が譲渡されます。

 

入口の壁にずらりと貼られた、譲渡された猫たちの写真

ひかり
ひかり
ちなみに、なんで猫カフェをオープンしようと思ったんですか?

猫を保護するボランティアなどの方法もあるかと思うんですが、「保護猫カフェ」って正直、お金の面でもお世話でも、とっても大変そう。。。
渡辺さん
もともとは、「保護猫」の事を知って何かしたいと思って、募金をしていたんです。

毎月カードで1万円を寄付するシステムを利用して。

でも、色々な情報に触れるうちに、保護猫シェルターをしたいという思いが膨らんで。

ただ持続していくためには、運営資金もないといけないと思い、「保護猫カフェ」という形で運営することにしたんです。
ひかり
ひかり
なるほど。

今猫カフェって人気なので多くの方に保護猫ちゃんを見てもらえそうですもんね。
渡辺さん
でも、思っていた以上に全然大変で。

数カ月でつぶれるかと思いました。。。
ひかり
ひかり
そうなんですね!
渡辺さん
今はカフェの常連さんも増え、また継続支援をしてくださる方も少しずつ増えてきて。

今年の7月で2年目を迎える事ができました。本当に、皆さんに感謝です。

 

取材中に支援者さんから届いた爪とぎ。わらわらと猫たちが大集合

渡辺さん
だからこそ、皆さまからいただいた支援金がどのように使われているのかきちんとお伝えしたいと思って。

SNSではリアルな状況をお伝えするようにしています。

 

たとえば2020年春に、列車事故で母猫を亡くした子猫を保護。

治療費にと集まった支援金から入院費に使用した額や、回復の様子などが日々SNSやYouTubeで発信されています。

 

 
 
 
 
 
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ひかり
ひかり
SNSやYouTubeを、本当にこまめにしていらっしゃいますよね。

カフェデビュー前の保護猫部屋の猫達の様子まで。

毎日大変じゃないですか?
渡辺さん
本当に皆さん、うちの猫達のことをとても心配してくださって。応援コメントも沢山いただけているんです。

思いを共有していただいて、一緒に育ててくださっている。

それが本当に嬉しいんです。

逆に更新しないと、あの子はどうなったの?って心配されるぐらいなんですよ(笑)

 

▲妊娠した野良猫を保護し、出産、子育てをする様子を記録した動画は再生回数35万回以上

ひかり
ひかり
SNSを拝見すると、保護した野良猫たちは、すぐに猫カフェにはきてませんよね?
 
人に慣れるまでの保護部屋なんですか?
渡辺さん
それももちろんありますが、保護した猫はまず1カ月隔離をして検査する必要があります。

野良猫であれば、ノミや回虫、真菌などを持っていることはよくあります。

ですが、怖いのは大きな病気、「猫エイズ」や「猫白血病ウイルス」に感染してることです。それらの検査をするために1カ月必要なんです。
ひかり
ひかり
1カ月もかかるんですか!?
渡辺さん
そうなんです。

これらのウイルスは、感染した直後だとウイルス検査をしても検査結果に反映されないので、保護してすぐの検査では正確な判定が出ないんです。
 
そのため、完全に外の猫と隔離した状態で1ヶ月過ごす必要があります。

1カ月経過後にやっとウイルス検査ができるんです。


「猫白血病ウイルス」だった場合は、舐めあったり、食器やトイレを共有する事でもうつってしまうので、可哀想ですが猫カフェへ出すことはできません。

「猫エイズ」に関しては、血が出るほどのケンカでもしない限り、他の猫にうつることもありません。

けれど、私たちとしては里親希望者さんへ、その事実をお伝えする義務がありますので、キャリア(ウイルスを持っている)の猫ちゃんをお家に、と言っていただいた方にはしっかりと状況をお伝えし、また覚悟を持って受け入れていただきたいとお願いしています。

 

(※ウイルスのキャリアであっても、必ず発症するわけではありません。症状が出ず、生涯を全うする子もいます。)

ひかり
ひかり
す、すごい。

カフェに来る猫ちゃん達には、カフェデビューまでにそんなに様々な手間がかかっているんですね。
渡辺さん
それ以外にも、カフェにいる猫たちも全頭、年に1回ウイルス検査やワクチン接種をしています。

必要な子は、不妊去勢手術もしています。

大変ですが、すべては猫のため。

また里親さんに安心してお家に受け入れてもらうためですので。

 

 
 
 
 
 
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▲病院へ向かう、カフェデビュー前の子猫たち

ひかり
ひかり
ちなみに、春など野良猫の子猫が多い時期ってあるじゃないですか?

一般の方から保護してほしいと依頼されて受け入れた猫ちゃんもいるんですか?
渡辺さん
基本的に、命の危険がある猫ちゃんの保護が一番です。

自宅保護部屋が空いていて、かつ殺処分予定の猫ちゃんがいる時は、できる限り受け入れています。

また、保護猫ボランティアさんとのつながりもあるので、母猫がいなくなって、子猫ちゃんだけでいるなど、緊急性のあるものは受け入れるときがあります。

ただ、猫カフェのキャパは25匹

保護部屋も預かれる限界があるのでお断りすることもあります。

 

 
 
 
 
 
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▲母猫がいないため保護された子猫。まだ母猫がいないと生きていけません

 

 
 
 
 
 
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▲2020年8月1日現在、猫カフェデビューを待つ子猫たちは約10匹。カフェにも多数の子猫が。

ひかり
ひかり
そうですよね、みんなを救うことは難しいですよね。
渡辺さん
ただ、少しでも多くの猫達を救えるように、実は今、新たに「猫の保護シェルター」を建てる予定なんです。

現在の保護猫カフェの斜め前の土地に建設されます。

こちらができると、カフェに出れない体調の悪い子が過ごすこともできますし、またもう少し多くの子を引き取る事ができるようになります。

カフェ前の土地に3部屋あるシェルターを計画中

渡辺さん
また、2020年内にNPO法人しあわせにゃん家を設立します。

こちらでは「猫を保護して譲渡する」、ということだけでなく、地域猫として幸せな猫生を送れるようなTNR活動など、ひとまわり大きな活動をしていきたいと思っています。

 

 TNR活動(Trap Neuter Return)とは
野良猫を捕まえて・手術して・元の場所に帰す。そして、一代限りの命をみんなで見守る活動です。

ひかり
ひかり
そうなんですね。

より多くの猫ちゃんが幸せに出会えるといいですね。

 


 

お話しを聞く中で、何度も「感謝」という言葉を言う渡辺さん。

様々な形の支援や応援の声に支えられているというのがとても伝わってきました。

 

愛情いっぱいで育てられている猫ちゃんに会いに、また新しい家族を見つけに「しあわせにゃん家」に行ってみてはいかがですか?

しあわせにゃん家

福井県福井市上野本町4-2006
☎0776-97-6142
【営】10:30~19:00(木曜は10:30~17:00)
【休】不定休(休みはSNSにて配信)
※入店は靴下着用が必須です(ストッキング・タイツ不可)
公式サイト
Facebook
Instagram
Twitter
YouTubeチャンネル
※カフェデビュー前の保護猫部屋の様子はSNSやYouTubeライブ配信中

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

ひかり
writer : ひかり

小学生女子の子育てに奮闘するママライターです。
子どもと楽しめるお出かけスポット探索や、イベント情報収集はもはやライフワーク。
福井のファミリーに喜んでいただけるような楽しい情報を探して発信していきます。

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