大阪の伝統工芸・・・・・・。
街ネタを追いかけて20数年やってきていますが、あまり伝統工芸を追いかけたことはないかもしれません。
NHKのお昼の番組とかでちょいちょい見かけるような。
そこで、ちょっと調べてみるとこんなサイト(大阪府公式ホームページ)がありました。
なるほど。
まあまあ、渋いですね。
この中で取材したことがあるのは堺の包丁くらいでしょうか。
その取材の時にもらった爪切りはいまだに使っています。
とにかく切れ味が良い、気はします。
少し話がそれますが、関西は昆布文化です。
北海道の昆布がなんで関西で、というのは、大阪が天下の台所と言われるほど商売が盛んで、日本海側の北回りの海路が発達してたからと言われています。

さて、また話がそれますが、とろろ昆布と、おぼろ昆布。違いが分かりますか?
もしかしたら、おぼろ昆布をご存じない人もいるかもしれません。
いずれも昆布を、うすーく削ったものには違いないのですが。
ごはんに乗せてもいいし、お味噌汁に入れてもいい。おひたしに加えても、旨みが増すのでお薦めです。
とろろ昆布は、スーパーでよく見かけるものですね。細い筋状になった昆布が束になっている。
一方のおぼろ昆布。よく見るとひらひらとした薄い板状になってます。

違いは何かというと、削り方です。
とろろ昆布は、何枚か重ねた昆布の断面を削ります。なので、筋状になってるんですね。
おぼろ昆布は、1枚の昆布の平たい面をこそぐように削ります。なので、1枚の平たい板状なんです。
味わいや使い方はそれぞれ好みですが、とろろ昆布の方が大量生産できるので、比較的安価なことが多いです。
おぼろ昆布は、職人がシャッシャッと削っていくので、手間と技術が必要です。
で、昆布と伝統工芸がなんの関係があるねん、と皆さんお思いの頃合いかでしょうか。
実は、このおぼろ昆布を削るには、よく切れる専用の刃物が必要なんです。
堺のよく切れる刃物があったからこそ、おぼろ昆布が出来たとも言われているそうで。
食卓から、大阪の伝統工芸に思いを馳せていただけると幸いです。