
秋といえば、お月見。
月を見ていると心が凪いでいく感じがして、癒やされます。
かの清少納言は枕草子で、「夏は夜。月のころはさらなり。」(月が出ている頃は、言うまでもなく趣がある)と綴っていますが、私は、「秋も、夜。月のころはさらなり。」が気分です。
和菓子屋さんやお餅屋さんでは、中秋の名月の時期限定の月見だんごが並び、マクドナルドでは月見バーガーが登場。
「てりたま」で春、「グラコロ」で冬の訪れを感じる今日この頃です。

(左から)月の守り、望月の守り、朔月の守り
月モチーフにも惹かれます。
福井市の護国神社で、満月(望月)と新月(朔月)の日のみに授与される「月の守り」。
私は真っ白な「朔月の守り」をいただいて持ち歩いています。
夜空つながりで、福井県大野市の南六呂師エリアは、“星空の世界遺産”とも呼ばれる「星空保護区®」に認定されています。
標高約500mに位置し、月齢や天候の条件が合えば、肉眼で天の川を見られます。
《星空保護区®とは》
光害問題に取り組む世界最大のNPO団体「ダークスカイ・インターナショナル」が実施する、暗く美しい星空を保護するための優れた取り組みを称える制度のこと。5つの認定部門があり、南六呂師エリアが認定されたのは「アーバン・ナイトスカイプレイス」部門。2023年8月に、米国5カ所、カナダ1カ所に続き、世界で7例目、アジア初の認定。
アウトドアチェアやハンモックに寝そべって満天の星を見上げていると、ついつい時間を忘れてしまいます。
夏の「ペルセウス座流星群」や冬の「ふたご座流星群」なんかも、面白いほどに流星をキャッチできるんですよ。

写真:星結事務所 望月詩織
今年の中秋の名月は10月6日(月)。
この秋こそはゆっくり、スーパームーンさながらの月を愛でたいと思います。
また、今年は、約3年ぶりに日本全国で皆既月食が見られるそう。
9月7日(日)の夕方に昇った満月が、8日(月)に日付が変わった後から欠け始め、完全に月が地球の影に入る皆既は2時半から4時頃まで。
月見バーガーを食べながら「月食」を眺めるのも、いとをかし、ですね。
《追伸》
ちなみに2025年9月8日の月食をカメラマンが激写したものがコチラです。

写真:Hiroshi Ohnuki