名田庄にスクリーンがなくたって、映画の灯を届けたい!おおい町名田庄のちいさな映画資料室・村上正純さん【嶺南こんにちは通信】

名田庄にスクリーンがなくたって、映画の灯を届けたい!おおい町名田庄のちいさな映画資料室・村上正純さん【嶺南こんにちは通信】

こんにちは、ふーぽ編集部です。

嶺南在住クリエイターがいま会ってほしいローカルピープル情報をお届けする【嶺南こんにちは通信】。

今回は、おおい町名田庄のちいさな映画資料室・村上正純さんです。

お気に入りの嶺南スポットも教えていただきました。

名田庄にスクリーンがなくたって、映画の灯を届けたい!

山間の豊かな自然が息づく、おおい町名田庄久坂(なたしょうひささか)。

住宅街の一角に、2019年に開設した私設図書館「名田庄のちいさな映画資料室」があります。

「今週のひささか名画座」の映画紹介ファイルとネタ帳

室長の村上正純さんの自宅2階、7畳の部屋の扉を開くと、壁一面にぎっしりと並ぶのは、50年以上にわたり購読してきた映画雑誌「キネマ旬報」およそ1千2百冊。

他にも長年収集し続けた資料に加え、開設後、県内外の人から寄贈された千冊の映画パンフレットや1万5千枚のチラシなどが保管されています。

「かつて名田庄や小浜市にあった映画館は懐かしい思い出です。映画館のない町で、映画の魅力を伝え、その文化を育みたいんです」とほほ笑みます。

名田庄で生まれ育った村上さんは、高校1年生の時にテレビで仏映画の『かくも長き不在』を観て以来、熱心な映画ファンに。

より多くの作品に触れるべく、卒業後は大阪で就職。

定年退職を機に9年前、Uターンしました。

長年集めてきた資料を一人で活用していたが、「多くの人に楽しんでほしい。地域の人や愛好家が集う憩いと交流の場になれば」と開室を決意。

「資料室室長」として第2の人生を歩み始めました。

里山文化交流センターで3回目となる映画資料展が開催され、300枚のチラシや時代を彩る雑誌などが展示されました

資料室を訪れるのは、町内外の映画愛好家が中心。

「いつでも映画談義は尽きませんね」と村上さん。

これまでに3回、名田庄公民館と共催で「映画館のない名田庄で、映画資料展。」を開催してきました。

今年6月には、福井県を舞台にした映画や、テーマごとのチラシなどを展示。

町内外から訪れた人々は「おおい町出身の小説家水上勉さんの『白蛇抄(はくじゃしょう)』を初めて知った」「昔見た作品が懐かしい!」と楽しみました。

「記憶や感情が蘇り、まるでタイムマシンのよう。皆さんと直接語り合い、感動を共有できてうれしいです」

 

5年前から週1回、自身のSNSで「今週のひささか名画座」と題し、映画に関する投稿を重ねています。

熱のこもった200記事をまとめた4冊のファイル本は、名田庄図書館に寄贈され、一般公開されています。

現在は予約制だが、誰でも気軽に 立ち寄れる資料室にしたいと願う村上さん。

いずれは空き家を借りてスペースを広げる構想を温めています。

名田庄に生まれるであろう、次のワンシーンが今から楽しみです。

名田庄のちいさな映画資料室

福井県大飯郡おおい町名田庄久坂11-3-2
☎090-6204-2532
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※お越しの際は電話で予約を

 

お気に入りの“嶺南”スポット

名田庄図書館【おおい町】

村上さん
学びとエンターテインメントを兼ね備えた文化施設だと思っています。映画だけでなく本も好きなので、調べ物をしたり、読書に訪れたりします。自然光が差し込む心地良い空間で過ごしやすく、一番奥のソファでゆったり過ごすのがお気に入りの時間です。
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