子育て中のパパに聞いた「夫のホンネ」座談会。家事と育児、どうしてる?

子育て中のパパに聞いた「夫のホンネ」座談会。家事と育児、どうしてる?

こんにちは、ふーぽ編集部です。

子育て世代の大きな悩み「家事・育児どうするか問題」

福井で悩みを抱えながらも奮闘する二人の男性と、編集部女子(2児の母)が座談会を開催。

食事の準備や掃除、洗濯などの家事分担や、子どもとの時間の作り方など、ホンネで語り合いました。

\話してくれた人/

  

波多野 翼さん
市役所勤務。フルタイム勤務の妻、妻の両親、妻の祖父母、小学4年、小学2年、年少の3姉妹の4世代9人暮らし
▶以前に紹介した記事はこちら

早川 将樹さん
カフェ「森のオーブン」店主。フルタイム勤務の妻、両親、中学1年、小学1年、1歳の7人暮らし

 

子どもの成長は一瞬。どれだけ育児に関われるか。

 編集部  普段の家事分担はどのようにされていますか?

 

 波多野さん  我が家は“分担”という考え方はなく、やれる時にやれる方がやっています。

平日は同居している妻の母親が夕食を作ってくれるので、妻の帰りが遅ければ先に子どもたちとご飯を食べて、片付けや食器洗いを僕がやっています。

掃除も洗濯も、基本的にやれる方がやりますね。

 

 編集部  役割を決めないんですね!

お互い不満などはありませんか?

 

 波多野さん  あまりないです。

逆にきっちりと役割を決めてしまうと、相手がやっていない時に「それはそっちの仕事だよね」と文句になってしまいそうなので。

 

 早川さん  僕は自分で店をやっているので、夫婦で話し合って定休日を増やし、家事・育児は曜日で分担しています

朝は妻が朝食準備と娘の送迎、僕が洗濯と後片付けですね。

ランチ営業は年中無休なんですが、ディナー営業が休みの日には、買い物して帰って夕食を作り、妻が子どもをお風呂に入れている間に後片付けや寝る準備をします。

掃除もほぼ僕がしているかな。

 

 波多野さん  きっと自営業ならではの大変さがありますよね。

 

 早川さん  三人目が生まれて妻は1年間育児休暇を取ったんですが、職場復帰の時に、それまでの店の営業スタイルだと家の中が回らない、となって。

お客様に対して心苦しくもありましたが、定休日を増やして週休3日という今の形に落ち着いたところです。

波多野さんは育児の方はどうですか?

 波多野さん  家事と同じでできる方がやるというのが基本ですが、もともと子どもと接するのが好きなので、僕がメインで子どもと遊んでいますね。

残業はしないですぐに家に帰り、子どもたちとお風呂に入って、寝る前に一日のいろんな話をして一緒に寝ます。

 

 編集部  「残業をしない」というのはすごいです。

 

 波多野さん  二人目と三人目が生まれた時に、それぞれ2カ月の育児休暇を取ったんですが、日々成長する我が子を見ていたら、仕事ばかりしていると気づかないうちに大人になってしまうんじゃないかと思うようになって。

子どもの成長を見られないのは寂しいじゃないですか。

 

 早川さん  僕も妻に同じことを言われました。

長男が生まれた頃は全然育児をしていなかったので…。

今も育児は妻の比重が大きい部分があるので、僕は妻の負担を減らせるよう家事を中心にやっています。

 

子育てを通して気づく身近にある幸せ。

 編集部  暮らしをうまく回すための、“我が家のポリシー”はありますか?

 

 波多野さん   “頼ること”かな。同居している妻の両親はもちろん、子どもたちにも頼ります。

できることは自分たちでやってね、というスタンス。

お風呂上がりの末っ子の体を「誰か拭いて! 」 と言うと、姉たちがやってくれます。

 

 編集部  子どもも頼られるとやる気が出ますよね。

 

 波多野さん  僕らにとっても働く喜びってそういうところにありますから。

自分の能力を発揮できて誰かに喜んでもらえるというのは、子どもにとっても大切なこと。

子どもたちには色々とお願いしています。

 早川さん  僕はマイルールならあるかな。

子どもができてからは、付き合いで飲みには行かないようにしています。

仕事柄、いろんな飲食店を訪れることは大切だし、独身の頃はよく行っていたんですけどね。

 

 波多野さん  子どもが生まれたことで価値観が変わる部分はあります。

 

 早川さん  外国料理が好きなので、いろんな国のいろんな料理を食べたい、とか珍しい料理を作りたい、とか思っていましたが、子育てをしているとそうもいかない。

でも今は、この店にしかない僕だけの料理を作る方が大事で、それが幸せなことなのでは、と思うようになりました。

 

 波多野さん  遠くに行かなくても、幸せってこんな近くにあったんだ、と子育てを通して気づかされますよね。

 

次の世代の当たり前を作る大事な世代。

 編集部  私も子育て中なんですが、周りのお母さんからはよく、男性は家事・育児についての当事者意識が低いという声を聞きます。

 

 早川さん  僕も二人目が生まれるくらいまでは仕事優先で、当事者意識がなくて妻には申し訳なかったと思います。

このままでは本当に家族が危うい、という究極のところまできて、ようやく「仕事とは何なのだろう」と真剣に考えました。

 波多野さん  子育て世代の男性は、“男性は仕事、女性は家のこと”という自分たちの親世代を見て育っているから、その価値観は根強い。

でも時代も働き方も変わっているし、今はまさにその転換期なんです。

でも、男性ってどうしたらいいかわからないんですよね。

 

 早川さん  男性同士で話題にすることも少ないし、誰にも相談できない…

 

 波多野さん  そうなんです。

でも、子どもは親を見て家族のあり方を理解しますから、子どもにどんな家庭を築いてほしいかを想像して、自分の行動を考えないと。

僕は自分の娘には、家事・育児を一人で背負って好きなことを我慢するような人生を送って欲しくない。

だから今ここで男女関係なく家事・育児をする姿をちゃんと見せないと、と思っています。

そこでまずは“働き方を見直す”ことが、僕たちの課題です。

 

 編集部  自営業の早川さんは葛藤も多そうですね。

 

 早川さん  家のことをやりたくないわけではないけど、自営業だとどうしても仕事を休むと生活に響きますからね。

家族への申し訳なさや、仕事に対する様々な思いがあります。

 

 波多野さん  葛藤するというのは、それだけ真剣に考えているからなので、すごく大事なことですよ。

男性は強くあらねばならないというのは昔の時代。

弱音も吐いていいんです。

 

 編集部  女性も男性の葛藤を理解して、寄り添わないといけないですね。

 

 波多野さん  悩んで葛藤してる姿も見せながら、子どもも含めた家族みんなで、協力しあっていけるといいですよね。

 

撮影協力/森のオーブン(福井市)



いかがでしたか。

子育てに悩んでいるのは母親だけではありません。

父親にも悩みがあり、それを夫婦や家族で共有し、協力しあっていけるといいですね。

 

 

※掲載内容に誤りや修正などがありましたら、こちらからご連絡いただけると幸いです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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writer : ふーぽ編集部

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