日本の「繕い」文化の技と想いを漆で継承する。「うるしの駒や」の薮下喜行さん(鯖江市)【こたかな福井びと】

日本の「繕い」文化の技と想いを漆で継承する。「うるしの駒や」の薮下喜行さん(鯖江市)【こたかな福井びと】

こんにちは! ふーぽ編集部です。

今回スタートする連載「こたかな福井びと」では、福井県に住んでいて夢をかなえた人、夢にチャレンジしている人をミニインタビューで紹介します。

この連載は、FMふくい、FM石川、FMとやまの北陸3局がお送りする番組「CHIKOのこたかな」(制作・FMとやま)とのコラボ。

なんと同じ内容が北陸3県で放送されるんです!

FMふくいでは、毎週日曜日の13:55~14:00に絶賛放送されますよ。

第1回の今回は、鯖江市の「うるしの駒屋」の薮下喜行さん

明日、10月22日(日)の昼下がりは、FMふくい必聴ですよー。

日本人が大切にしてきた「繕い」文化。
その技と想いを漆で継承する。

「駒や」の法被を羽織る薮下さん。屋号は師匠の駒本氏にちなんで名付けた

越前漆器の産地、福井県鯖江市で金継ぎを手掛ける「うるしの駒や」。

代表の薮下喜行さんは、全国に知られる黒龍酒造に20年以上勤めた後、異業種の漆業で独立開業した異色の経歴です。

薮下さんに転機が訪れたのは、長女の小春さんが伝統工芸士・駒本長信さんの工房に蒔絵を習いに行き始めた頃。

楽しそうに蒔絵の話をする小春さんを見て興味を持ち、その工房へ見学に訪れたところ、駒本さんの緻密な仕事ぶりと、天然素材である漆の力に強く魅了されたそうです。

「自分が本当にやりたいことはこれだ!と強く感じました」

金継ぎの技によって、一度割れた器も趣を増して美しくよみがえる

薮下さんは退職後、駒本さんの元で修業を重ね、蒔絵と同じく漆を用いて割れた陶器などを繕いよみがえらせる金継ぎの技術を習得しました。

そして2022年、自宅の離れに「うるしの駒や」の看板を掲げて開業。

前職のつながりもあって受注数は少しずつ伸びています。

天然の木目が美しい「うすくちうるし®」。シャープかつ優しい口当たりで、日本酒のほかコーヒーやお茶の味わいを引き立てる。税込8,800円。

さらに、ケヤキを極限まで薄く研ぎ出した器に拭き漆を重ねた「うすくちうるし®」を開発しました。

これも前職の経験を生かし、日本酒の飲み口に徹底的にこだわった器です。

金継ぎは、割れ目を漆で接着し接合部分に金粉を蒔いて仕上げ。直すことで新たな価値が生まれる。

持ち前の手先の器用さと情熱で、伝統を守りつつ新たな展開に挑む薮下さん。

「塗り直したり、修繕したりできる漆の文化はサステナブルそのもの。長く使えば価値が高まっていくのも魅力です。こうして手仕事を通じてものを丁寧に扱い、長く使い継ぐことの大切さを伝えていきたいですね」

薮下喜行(やぶした・よしゆき)

1973年福井県鯖江市生まれ。信州大学人文学部卒業後、黒龍酒造株式会社に入社。経営企画部長、企画営業部長を経て退社。2022年に「うるしの駒や」を創業。金継ぎ業務の傍ら、「うすくちうるし®」を制作・販売。金継ぎはオンラインで見積もり受付。

ホームページ(うすくちうるし®)


「CHIKOのこたかな」(制作・FMとやま)は、FMふくい毎週日曜日の13:55~14:00に絶賛放送中。

第1回の「うるしの駒屋」薮下喜行さんは、明日10月22日(日)に放送されます。

 

なお「放送時間にラジオを聞けない」という方や聞き逃してしまった方も、ご安心を。

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